仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

「柔よく剛を制す」に続く言葉があるの?

2020年07月08日 | 国語
 自分は、中学生と高校生の時に柔道をしていた。

 その頃によく聞いた言葉がこれである。

 「柔よく剛を制す」

 これは、柔軟な者がそのしなやかさを活用して、剛強な者を打ち破ることがある。

 弱い者が、時には強い者を打ち倒すことがあるというたとえである。

 しなやかで柔らかいものは、力で押してくる剛強なものの矛先をそらして、結局は勝つことができるというとらえ方をしていた。



 この言葉には、続きがあるのを知らなかった。

 それは、

 「剛よく柔を断つ」

 簡単に言えば、

 力は技を断つ 

 剛強な力が、柔軟性のあるものを断ち切ることができる

 という意味であろう。



 もともと「柔よく剛を制す、剛よく柔を断つ」という言葉だが、前半だけが有名になっているらしい。(広辞苑にも、前半しか載っていなかった)

 柔剛一体、柔も剛も大事

という意味である。
 
 確かに、技の習得も大事、筋力トレーニングも大事である。


 そういえば、柔道家としてかなり強かった木村政彦氏も、筋力トレーニングを重視していた。

 若い頃の木村政彦氏の写真を見ると、「どんな鍛え方をすれば、こんな体になるんだろう?」と思わせるような体をしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現代詩の祭典・・・「現代詩」は何と読む?

2020年03月19日 | 国語
 「現代詩の祭典」というイベントがあるそうだ。

 最近、チラシで見た。

 「現代詩」と呼ばれるモノを読んでみたい、音読してみたいと思った。

 「現代詩」があるということは、近代詩や古代詩もあるのかなあ・・・とも思った。

 「現代詩の祭典」かあ、行ってみようかな・・・。

 そんなことをぼんやり考えているうちに、「現代詩」にルビが振ってあるのが目に付いた。



 そのルビを読んだら、「現代詩」というのを読みたい気持ちがしぼんでしまった。

 何と言うルビが振ってあったかというと・・・。



 「ことば」である。

 「現代詩」という漢字の上に、「ことば」というルビがあった。

 つまり、「現代詩」と書いて「ことば」と読ませるのである。

 「げんだいし」で良いではないか。

 「げんだいしの祭典」ではなくて、「ことばの祭典」なのだ。


 もう一度いう。

 「現代詩の祭典」は、「げんだいしの祭典」で良いではないか。

 少なくとも、「げんだいしの祭典」を「ことばの祭典」と読ませるそのセンスが分からない。

 美しいとは思えない。

 まあ、これは単なる自分の主観なので、「ことばの祭典」の方が、表現として面白い、美しいと感じる人もいるのだろう。



 ただ、自分にはそのセンスは合わない。

 「ことばの祭典」には行きたくない。

 (「げんだいしの祭典」ならば、行きたかったなあ。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

説明文指導の第一歩は1分間に○○文字のすらすら斉読

2020年03月10日 | 国語
 説明文は、すらすら斉読をさせてきた。

 目安は、1分間に300字程度である。

 それくらいの速さで読めるようになると、内容の読み取りも速く正確になってくる。

 逆に、音読が遅い児童は、読み取りが苦手である。そもそも音読するのを苦手と感じているので、読みたがらない。
 
 だから、読めるように繰り返し練習する時間を授業では位置づけてきた。繰り返し練習すると、読めるようになるからである。

 すらすら斉読を重視するようになったのは、市毛勝雄氏の「説明文教材の授業改革論」を読んでからである。

 その本には、次のように書いてある。



 「こういう文章(説明文のこと)を読むためには、文章を丸ごとつかむ、段落全体を丸ごとつかむという読み方で読まなければ、全体の意味を理解することができない。」

 「そのためには、『速く』読まなければならない。『詩』のように一字一句ばらばらに読み味わっていては、ひとまとまりの説明文は理解できない」

 「『速い音読』をすると、ひとまとまりの説明文がよく分かるようになる。文章を速く読むことによって、事柄や性質の全体が丸ごと見えてくるからである。」

 「これまでは、どんな文章もゆっくり読めば分かる、と考えられてきた。確かに、演繹論理の文章や、詩などはゆっくりと読むと分かることがある。しかし、自然科学的な説明文(報告や論説)は速く読まないと、理解できない。文章によって読み方を変える必要がある。」

 「小中学校の説明文教材は、速く読ませることによって、生徒が理解しやすくなる代表的な文章である。」

 p.35



 全国学力テストなどは、すらすら読めないと、時間が足りない。黙読のスピードを上げるためには、音読のトレーニングが不可欠だと考えている。

 さらに、子供達が成長し、大人になってから読む機会が多いのは、圧倒的に説明文である。

 だから、なおさら説明文をすらすら読めるようにし、理解できるようにする必要がある。

 すらすら斉読は、説明文指導の第一歩であり、重要な学習活動であると考えている。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

字を丁寧に書きなさい。・・・「ていねいに」とは、どういう状態か?

2018年11月29日 | 国語
 子供が身近にいる人なら、きっと言ったことがあるだろう。

 「字を丁寧に書きなさい」「字を綺麗に書きなさい」

 具体的に言わないと、子供は分からない。分からないから丁寧な字、綺麗な字を書けない。



 「丁寧な字とは、どのような字なのか」これを子供自身が評価できるような視点を与える必要がある。

 では、どんな視点か、



 多くの場合、丁寧に書けない子供は、勢いがありすぎる。速すぎる。鉛筆のコントロールができていない。

 特に、ブレーキがかけられない。アクセルが効き過ぎるのである。


 では、どのように伝えればよいのか、自分でも評価できるようになるのか。




 自分は、次のように言っていた。


 例1

 例えば、四角い枠の中に書く場合・・・漢字テストの時など

 「丁寧に書くというのは、枠の中に綺麗に収まるように書くということです。枠に付いた字は、すべて不正解とします。」

 この一言を子供に伝え、実行すれば、たちまち丁寧な字になる。枠の中に書こうとするので、書くスピードをコントロールするようになる。




 例2


 例えば、自分のノートに字を書く場合

 「丁寧に書くというのは、止め、はね、払いの区別をつけることです。特に、止めるべきところで止めていない字は、書き直しをしてもらいます。」

 この一言を子供に伝え、実行すれば、たちまち丁寧な字になる。一画の終末を意識させることで、鉛筆の動きをコントロールしようとする意識は高まる。

 

 初めのうちは、せっかく書いた字を書き直させるのはかわいそうと感じるかもしれない。子供に反抗されるかもしれない。

 しかし、丁寧な字を書けるようになるのは、子供の一生の財産にもなる。


 心を鬼にして書き直しをさせる。

 丁寧な字を書けるようになったら、思い切り褒める。書く度に褒める。

 そのうちに、丁寧な字を書くのが当たり前になる。



 丁寧な字を書かせるこれら2つの手立て おすすめです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日記にいちいち朱書きはしない

2018年06月12日 | 国語
 児童が書いてきた日記に、一所懸命朱書きをしている学級担任を、以前見たことがある。

 自分も初任の頃はしていたような気がする。

 句読点の付け方、カギ括弧の付け方、表記の間違いの修正・・・いろいろある。

 チェックして、正しい書き方を朱で書き直すのである。

 「正しい書き方ができるようになってほしい」という願いのもとに行っている。

 その願いは、素晴らしい。



 ただ、自分は、朱書きで訂正はしない。

 児童が書いた日記は、朱書きをするなら、よいところを褒めるだけである。訂正をしていると時間がかかって仕方がない。

 その分の時間は、教材研究をし、次の授業に備えたい。



 なぜ朱書きでの訂正をしないかというと、ほとんど効果がないからである。

 書き終えて満足した文に朱書きをされても、児童は見ない。

 また同じ間違いをしてくる。

 

 ただ、正しい表現ができるように指導はしたい。

 では、どうするか・・・・・・・。

 

 自分は、児童の日記を読み、気になる点があったら、自分のノートにメモをしていた。

 例えば、

・ 一文が長い。だから、主語と述語が対応していない。・・・「句点一つが500円」という指導をしよう。

・ 出来事をだらだら書くだけで、話の中心が分からない。・・・ラベリングとナンバリングの指導をしよう。

・ 会話文や「音」が全く出てこないので、その場の様子が生き生きと伝わってこない。

・ 改行を一つもしていない。話が変わったら、行を変えるという指導が必要。
 
等々である。

 

 国語の授業の中で10分間ほど時間をとる。


1 その日の指導する内容がうまく表できている友達の作文を読む。

 (会話文や擬音語、擬態語で生き生きと表現している作文を読んで聴かせる。)


2 どこが優れているかを解説する。

 「会話文」「擬音語」「擬態語」という学習用語も教える。)


3 うまくできていない例文を渡し、児童に添削させる。

 (会話文も擬音語も全く使っていない文章を読ませる。そのあと、会話文などを書き込ませる。)



4 近くの人と見せ合う。また、全体で望ましい表現になっている文を発表させる。


5 その日の日記では、その日の学習内容が反映された日記を書くことを告げる。




6 翌日は、優れた表現になっている日記を紹介する。また、前日の学習内容が反映されていない日記は、書き直させる。


 このような指導を時々すれば、いちいち朱書きをするよりも、はるかに児童の作文力は高まる。



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暗唱するくらい読む文

2018年02月15日 | 国語
 学級担任をしているときは、毎年国語の時間に、古文、名文や詩などを読ませていた。


 繰り返し読むので、暗唱するくらいになっていた。

 例えば、次のような名文を読ませる。


学問と立志 佐藤一斎 

少にして学べば、則ち壮にして為すあり

壮にして学べば、則ち老いて衰えず

老いて学べば、則ち死して朽ちず



 自分のように、50歳を超えると、本当に、上の言葉通りだと感じる。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢字小テストをさせるときの留意点・・・その2

2017年12月15日 | 国語
 予告した漢字テストの点数次第で、次回の漢字テスト対策の練習量を調節するようにした。

 漢字テストのできばえで、次回の漢字テスト用練習プリントが変わるのである。



 漢字テストが満点だった場合・・・次回の予告された漢字テストの練習は1回ずつ練習を書けばよいプリントにする。

 漢字テストが一問だけ間違いだった場合・・・「もう少し練習量を増やした方がいいよね。」・・・ということで、2回練習するところがあるプリントを渡す。

 漢字テストの間違いが2問以上あった場合、・・・「練習量を増やせば、きっと次は満点を取れるよ。」・・・ということで、4回練習するところがあるプリント渡す。


 子供達は、少ない練習量でも、すらすら書けるように練習してくる。
 
 なかには、1回書くだけでは足りないということで、すすんで2回以上練習しに来る子もいる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢字小テストをさせるときの留意点・・・その1

2017年12月14日 | 国語
 今、小学四年生と五年生の国語の授業を受け持っている。

 毎時間、漢字の小テストをしている。だいたい10問である。

 漢字や音読は、少しずつでいいから、毎時間続けると力が付いてくる。

 それぞれ5分間程度であるが、力が付いてきたことを子供自身が感じている。

 昨年度までは、学期末の漢字テストで50点もとれなかった子が、今年はどの子も80点以上、90点以上とれている。

 「漢字を書く力が付いたねえ。」というと、「はい!」と嬉しそうに返事をする。


 毎時間行っている漢字の小テストだが、次のようにしている。

 前日に、どの漢字が出るかを予告する。(基本的には、二字熟語か送り仮名付きの漢字を一問として10問。)


 そして、これまでの自分の実践と違う点が、次である。

 「漢字テストは時間制限がある」

 二字熟語10問であれば、2分間である。つまり、1問あたり12秒となる。

 考えながら書いていたのでは、終わらない。

 分からないのにずっと同じ漢字を書こうとしてもだめである。


 普段の学習で漢字を使う場合、考えながら、思い出しながらでは、漢字は使えない。

 「すっと書けるようにならないと、漢字が書ける、使えるとはいえない。だから、すっと書けるようになるまで練習しようね。」と言っている。

 時間制限をすることで、すっと書けるようになるまで練習することを意識するようになってくる。


 その練習のさせ方も、去年と変えたところがある。

 (・・・それは、次回のブログで書きます。)
 






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国語科の授業なら、この視点をふまえて子供に発表させてほしい。

2017年04月10日 | 国語
 今年初めて教壇に立つ先生の授業を見た。

 小学2年生の国語科、教材は、「風のゆうびんやさん」の授業である。

 「風のゆうびんやさんは、どんなゆうびんやさんですか?」

 という問いに、子供達からの発言が続く。途切れない。その点は、素晴らしい。

 自分が初任者の時は、こんなに発言を引き出せなかった。

 授業が終わった後に、その点を褒めた。



 そして、さらにレベルアップするためのポイントを告げた。

 「子供は、教科書を見ていなかったでしょ?国語の授業だから、やはり言葉を根拠にして発表させると、読む力が付きますよ。」

 例えば、

「○ページの○行に『~~』と書いてありますよね。だから、自分は、『~なゆうびんやさんだ』と考えました。

 というように、根拠になる言葉と一緒に自分の考えを発表させるといいですよ。」

 アドバイスを聞いた先生は、早速次の授業でやってみるそうである。どんな授業になるのか、また楽しみである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢字ミニテストをする時の心がけ

2017年02月07日 | 国語
 漢字テストは、時間をかけすぎない方がよい。漢字が使えるようにするためである。

 国語科の授業の初めに、漢字ミニテストをしている。今は10問テストである。

 出す10問は、前日に予告してある。

 テストでは、時間制限がある。今は、10問2分である。2分間だから、120秒。つまり1問を12秒で書ければよい。

 実際に漢字を作文などで使う場合、思い出しながら漢字を書かない。一気に書きたいから、漢字が書けなければ、ひらがなで書く。

 思い出しながら書くような漢字では、実際には使えないということである。

 だから、漢字テストでは、時間制限がある。

 子供にも伝えておく。

 「漢字は、思い出しながら書くようでは、使える漢字になっているとはいえません。作文を書く時でも、すぐに書けるようでなければ、漢字が書けるようになったとはいえません。」

 「だから、漢字テストでは、時間制限があります。時間内にすらすら書けるようになっているかどうかも、漢字テストでは、見せてもらいます。」

 10問120秒で書いているが、書ける子は、90秒もいらない。そろそろ時間制限を100秒にしようかなあ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「作文タコさん」で、書くことがたくさんある!状態にする

2015年12月23日 | 国語
 作文指導をしていると、子供達が一番困るのは、

「書くことがない」

である。

 そのために、書くことを見つけるヒントをたくさんもてるように指導する。



例えば、運動会のあとに、作文を書かせるとする。

 授業が始まったら、A4サイズのカード(A4サイズのコピー用紙)を配り、次のように言う。

カードの中央に、500円玉位の○を書きましょう。○の中には、「運動会」と書きます。



運動会では心に残ることがたくさんあったでしょう。例えば何がありますか?

子供達は、「徒走」「お弁当」「リレー」などと発表する。これを教師は板書していく。



次は、「お弁当」について心に残っていることを発表させる。

 すると、「小学校最後のお弁当だった」「大好きな卵焼きがあった」「お母さんが朝早く作っていた」などの発表がある。これも、教師は板書していく。



子供に思い出させながら、発表させ、教師は板書をする。これを繰り返すと、黒板は書く材料であふれてくる。子供達にも、思い浮かんだことは、自分のA4カードにメモさせる。

 黒板には、中央の円からたくさんの足が伸びてくる。私はこれを「作文タコさん」と呼んでいる。



こうすると、「書くことがない」と言っていた子供達も、困ることはない。

書く材料がたくさん見つかったら、次のように言う。



○ 書き出した言葉の中で、特に必要な内容を赤で囲みましょう。全部を作文に書く必要はないですよ。



○ 赤で囲んだ言葉に、番号を書きます。書く順番に番号を付けましょう。



○ このA4カードをもとに、原稿用紙に、作文を書きましょう。



 このステップを踏むと、その後は、教室がシーンとなる。鉛筆の音だけが聞こえる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サラダで元気を学習した成果

2015年11月20日 | 国語
小学1年生の学級に補欠の授業に入った。

担任が出張だったからである。

給食の時間になり、子供達が楽しみにしていたのは、「りっちゃんサラダ」である。

献立表を見ながら、「今日はりっちゃんサラダだ。」と、楽しみにしていた。

これは、国語の教材「サラダで元気」で主人公のりっちゃんが作るサラダである。

子供達は、楽しみにしていたのだが、サラダを見るなり、


「これは、りっちゃんサラダじゃない」


と言い始めた。

どうして?ときくと、

「これは、トマトが入ってない。」

「鰹節も入ってない」

等々、りっちゃんサラダではないことを主張し始めた。

教室を見回すと、「サラダで元気」の学習の後がある。



給食の中身とこれまで勉強してきたサラダと比較して、

「これは「りっちゃんサラダ」じゃない。

と言っていた。

これまで学習してきた成果が現れていると感じた。



ただ、あれだけ「りっちゃんサラダじゃない。」と言っていても、おいしそうにニコニコ食べている姿が可愛かった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木が2つで林、3つで森、4つでジャングル?5つなら何と読む?・・・読み替えの漢字

2015年10月01日 | 国語
 2年生の担任がお休みのため、国語の指導に入ることになった。

 「漢字指導を進めて下さい」ということだったので、新出漢字の練習、読み替えの漢字の練習をした。

 ある読み替えの漢字を学習した後の様子である。


 君たちは、この漢字を読めますか?



 全員すぐに、「き」と答えた。

 「すごいねえ。じゃあ、これは?」



 これもすぐに、「はやし」と答えてくる。

 
 「さすが、これは読めるかな?」



 これも「もり」と答える。


 「これは知らないでしょう。」といって、次の字を書く。



 「習ってません。」「見たことない。」と答える子ども達。

 「知らないの?これは、・・・『ジャングル』と読みます。・・・・・・ウソです。こんな漢字はありません。」



 「次は読めるかな?」

 と言って木を4つ書いた一番上に、もう一つ「木」を書く。




 「これも習っていません。」「そんな漢字はありません。」と答える子ども達。


 「えっ?そうなの?習ってないの?」と言うと、・・・一人の子が答えた。

 「あっ!しんりんだ!」


 「素晴らしい。」「さっき読み替えの漢字で習ったよね。これは、漢字二文字の森林(しんりん)です。」



 「アーッ、ソウカ!」と言う声が、あちらこちらから聞こえました。

 「今先生が問題を出したでしょ?君たちもおうちの人に同じように出してごらん。「森林」を読めないかもしれないよ。」

 と言うと、ニコニコしながら、『やってみよ!』といってました。


 (この指導は、東京都の杉渕鐵良先生から教えてもらいました。)


 


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日記を書く理由

2010年12月03日 | 国語
 宅習2ページのうち、1ページは、日記を書くようにしている。文を書くというのは、子ども達に敬遠されることが多い。しかし、日記を書くメリットは大きい。

 子ども達に日記を書かせる理由は、「書く力」を付けるためである。

 書く力を付けるとどんなよさがあるのか、子ども達には、次のような話をした。

1 考える力が高まる。
 「書く」という作業は、「考える」ということです。作文を書くことは、考える力を高めることになります。書くことを探し、書き始めは何にするかを考え、どうやって次の文をつなぐかという作業は、考える作業そのものです。

2 書くほどに書く力は付く。
 作文がよく書ける人は、例外なく書く量が多い人です。書く人ほど作文が上手になります。逆に言うと、書かない人は、うまくなりません。いつまでたっても、「作文を書くのは苦手」という状態が続きます。
 作文を上手に書ける人、作文を書くのに抵抗がない人は、必ず普段から文を書いている人です。
 
3 今しか書けない自分の歴史を刻む
 5年生の今、何を考えているのか、どんな出来事があったのかという作文は、今しか書けません。日記を書くというのは、自分の歴史を刻むことになります。

4 これから先は「書く」問題が増える。
中学でも、高校でも、大学でも、入学試験で「小論文」を取り入れているところが殆どです。作文力のある子は、その都度トクをします。
例えば、こんな問題が出ます。

この物語を読んで、あなたが思ったことや考えたことを、条件に合わせて書きましょう。
【条件】
○ 思ったことや考えたことをはっきりと書くこと
○ 思ったことや考えたことの理由が分かるように書くこと
○ 六十字以上 八十字以内にまとめて書くこと
平成22年度 全国学力調査 小学校6年生 国語B問題



 また、大学を卒業するときは、必ず「卒業論文」を書くことになります。
 さらに、社会人になっても、レポート、提案文書、報告文書等々、「書く」という仕事はたくさんあります。
 「書く」力がある人は、その都度トクをします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

方言の学習のまとめは、「雨ニモマケズ」で

2010年11月22日 | 国語
 先日の学習発表会で、参加者にとても受けた発表がある。かなりの笑いが起きた。

それは、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」である。原作通りに読んだ後、方言に翻訳(?)した「雨ニモマケズ」を読んだのである。

 5年生では、方言を国語で学習するので、その学習の成果を発表した。

宮崎県の中でも、薩摩弁を話している地域なので、宮崎弁と言うよりは、薩摩弁の方言になる。
 方言バージョンは、次の通り。

雨ニモマケジ(方言版)

雨ニモマケジ
風ニモマケジ
雪ニモ 夏ノ ヌッサニモ マケジ
ジョッナ ゴテヲ モッ
欲ガ ナク
ドゲンナコッガアッテン ハラカカジ
イッデン 静カニ ワルチョイ
ヒシテ 玄米四合ト
味噌ト チットバッカイノ 野菜ヲ 食ッセエ
ナイゴッモ
ワガヲ カンジョウニ 入レジ
ユウ 見聞キシ 分カッ
ホシテ ケ忘レジ
野原ン松ノ 林ン 陰ン
コマンカ カヤブッノ 小屋ニ オッセエ
東ニ ヤッメン コドンガ オッチ イエバ
行タッ 看病 シッヤイ
西ニ ヒンダレタ カカガ オレバ
行ッセ ソン稲ン束ヲ カルッセエ
南ニ ケ死モソナ人ガ オイヤレバ
行タッ オトロッセセンデヨカヨ チ ユッ
北ニ イサケヤ ソショウガ アレバ
ナントンシレンコチャ スンナ チ ユッ
ヒデリントキャア ナンダヲ コベッ
サンサノ ナツハ オロロ サルキ
セケンノ シニャ ヤッタタン ヤッジャッ チ ユワレ
ホメラレモセジ
クニモサレジ
ソンゲナモンニ
アタイハ ナロゴタッ

 声に出していると、原作よりもさらに親しみが持てる。

この方言バージョンは、どの地域でも作れると思う。方言バージョンでも詩に説得力や暖かみがあるのは、宮沢賢治のつくったオリジナルの詩が優れているからだろう。

方言の学習をする場合、優れた詩を方言バージョンに翻訳して発表する。
オススメである。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする