モンスター・カスタマー 現る!!
~ この時期に思い出します。
その方は、5、6人の予約様に混じってお出でになりました。
いかにも、や×ざ様風の同業者です。
ヒゲの仕事、板場にはそういう雰囲気な方(気は優しいが?)が多いのですが・・・。
『 非常にせからしく、口うるさい。 』 と、部屋担当の女性から連絡が入りました。
連絡がなくても、外から充分解る程です。
間もなしに、 「 わあっ! なんやこら! 」 と大声が響き渡りました。
クレームかと、首をすくめました。
続いて 「 こら、本物たい! 本物(天然)たい! 」
コース料理で、 『 鮎の塩焼き 』 を運んだ時でした。
まさか、こんな街中で、獲れたて(!)の天然鮎(!)が登場するとは考えられませんから。
モンスター同業者様も、食材の違いが解る方だったのです。
暫くは、静かな時間が過ぎました。
強肴をお出しした時・・・
再び、「 わあっ、何んやこら! 」 「 自家製の酒盗でございます。」 と、返事
「 ほんなこつや? 俺(ぉ)るは、こやんとば作っとはたいぎゃぁ上手とバイ。
バッテン、こや~ん美味(うも)うは出来ん。 出来るハズんなか。」
(通訳: 本当ですか? 僕は、こんな物を作るのは大変上手ですよ。
しかし、こんなに美味しく出来ません。出来ないと思います。)
「当店で作った物に間違いありません。 ご賞味下さい。」 と、お答え。
そして、再び静かな時の後・・・
「 おい、ねえちゃん、マスターにこの酒盗の作り方ば聞いてけ。 」
ヒゲは、勿論断りました。 当然ですよ。 研究開発費は、膨大だったのです。
が、押し問答で店の雰囲気の雲行きが暗くなりましたので、とうとう諦めてお教えしました。
モンスター様は、御満悦でお帰りになりました。 ハイ。

その方は、5、6人の予約様に混じってお出でになりました。
いかにも、や×ざ様風の同業者です。
ヒゲの仕事、板場にはそういう雰囲気な方(気は優しいが?)が多いのですが・・・。
『 非常にせからしく、口うるさい。 』 と、部屋担当の女性から連絡が入りました。
連絡がなくても、外から充分解る程です。
間もなしに、 「 わあっ! なんやこら! 」 と大声が響き渡りました。
クレームかと、首をすくめました。
続いて 「 こら、本物たい! 本物(天然)たい! 」
コース料理で、 『 鮎の塩焼き 』 を運んだ時でした。
まさか、こんな街中で、獲れたて(!)の天然鮎(!)が登場するとは考えられませんから。
モンスター同業者様も、食材の違いが解る方だったのです。
暫くは、静かな時間が過ぎました。
強肴をお出しした時・・・
再び、「 わあっ、何んやこら! 」 「 自家製の酒盗でございます。」 と、返事
「 ほんなこつや? 俺(ぉ)るは、こやんとば作っとはたいぎゃぁ上手とバイ。
バッテン、こや~ん美味(うも)うは出来ん。 出来るハズんなか。」
(通訳: 本当ですか? 僕は、こんな物を作るのは大変上手ですよ。
しかし、こんなに美味しく出来ません。出来ないと思います。)
「当店で作った物に間違いありません。 ご賞味下さい。」 と、お答え。
そして、再び静かな時の後・・・
「 おい、ねえちゃん、マスターにこの酒盗の作り方ば聞いてけ。 」
ヒゲは、勿論断りました。 当然ですよ。 研究開発費は、膨大だったのです。
が、押し問答で店の雰囲気の雲行きが暗くなりましたので、とうとう諦めてお教えしました。
モンスター様は、御満悦でお帰りになりました。 ハイ。
背越し・刺し身・塩焼き・甘露煮・鮎飯に天然青鰻蒲焼食べて、ジョッキに2杯と霊山冷酒2本で15000ちょいでしたね。2人でですよ!!
桶に鮎を入れて持ってくるんですが、川辺川と球磨川で顔つきが違うのですが、食べて味の違いは判りませんでした。
瓶詰めで、子うるか・苦うるか・みうるかと三種あって当時の和食オヤジに電話したら全種5本づづだと、
笑いました。
で、土産代は払わない面の皮が分厚いオッサンで、根は優しく泣き虫ですが見た目は893でしたね。
爺さんは鯉の洗いで燗酒が楽しみ。
孫は、その酒を盗み飲みしながら、うなぎの蒲焼きを待ちます。
喰い物に不自由してたから、孫には大変なご馳走でした。
今の時代、川魚を喰わせるような店は絶滅危惧種かも。
少し寂しいような気もします、😓。
若い頃ですが、料理長が知り合いでヘルプに良く行きましたね。
真裏が小さな用水路の向こうが水前寺公園で、泉里と別に川魚屋があって美人の娘さんがいました。
泉里さんは前は鰻飯や昼の定食(ミニコース)とかフリーでもOKだったのに
今は要予約で6000円の会席からですから。
二部式着た田舎っぽい姉さんが接客してくれました、家内と大徳利6本と瓶ビール1本飲んで万チョイ、料理は2500でした。
前菜・お椀・造り・田楽・少しの鰻に〆が一口蕎麦の6品だったと記憶してます。
息子か入り婿かが料理長で、前の大女将は引退したと噂に聞きました。
京都や大阪でもそうですが、妙にオサレになって上を見すぎて他所を意識過ぎて駄目になりますね。
ボンの力量もですが嫁はんの器量もポイントですね。
ひょっとしたら?バッテンさんと廊下ですれ違ってたかも!笑。
爺さんと水前寺公園入り口の土産物屋通りをブラ歩き。
レトロな球磨焼酎・六調子や雷おこし、赤ベコを見て楽しむ。
やがて公園に入り、しばらく水辺に歩くと小腹がすいてきます。
すると目の前に川魚料理屋。
気楽に楽しめる価格で、酒が飲める!
その頃からずっと経た最近、
料理は8000円コースの泉里さんに行きました。
前菜は山盛り、刺し身は鯛やマグロの海の幸。
「鯉の洗い」で熱燗を飲みながら、
爺さんの思い出を期待していたらグラリでした。