徘徊する子連れ狼？

梅雨が明け、初夏を迎えるのを待ちかねていた者がおります。
寒さにめっぽう弱い、ヒゲです。
雨にも寒さにも強い大五郎が、うらやましい！
　　　　　　　　　　　　　
今日は、束の間の季節を楽しもうと蠢き始めた夫婦と電動車椅子の物語です。（笑）

　　　　　　　　　　　　　　
夜のとばりがおりた肥後藩熊本城下。
其処は、烈堂率いる柳生配下の連中がたむろする危険な所。
近ごろの瓦版によると、夜な夜な町内を徘徊する輩が出現するそうだ。
まるで、生き血を欲しがる吸血鬼みたいに、酒を求める姿は不気味です。
御城下を、ゴロゴロゴロと車椅子を転がす女浪人。
「　かぁチャン！　ここ。　」　　
ヒゲ五郎が赤ちょうちんを指差すと、女浪人は車を停めます。

店に陣取ると、このヒゲ五郎がうるさい。
「　安くて美味い燗酒を飲ませろ！　」　と駄々をこねる。
今どき、そんなお酒を飲ませる店が、御城下にあるはずも無し。（汗）
うるさいのは、酒だけではない。
「　珍しい肴を出せ！　」　とゴネる。
「　貝はないのか？　魚のワタ類はないのか？　」
鴨の焼き方がどうのこうのだの、ナマコぐらい在るハズだとまで言う。

そんな無敵の二人組にも、弱点がある。
しとしと降る雨だ。
雨が降ると、屋根がない車椅子ではどうしようもない。
　　🎶　 シト　シト　ぴっちゃん　♬　シト　ぴっちゃん～　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さあ、繰り出す時が来たゾー！　　ヒゲ五郎は、ご機嫌です。
所がどっこい、暑さに弱いかぁチャンが二の足を踏む。　（笑）
車椅子を押す女浪人、介錯は上手いが暑いのが苦手。
うまくいかないモンだ！　　（笑）　　　　
そう言えば、昔観たTVドラマだったか映画の　“　子連れ狼　”　を想い出す。
最近の若手が創る難解（！？）な邦画に、疲れ気味のヒゲ達。
あの頃のエロ・グロ満載の子連れ狼が、妙に懐かしい！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　
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