今、将棋界は総“平手”ブームですが、ヒゲの若い頃は違いました。
昭和40年代初頭、アマではハンディキャップ戦が普通に行われていました。
将棋道場主とか師範代と、新期入会者との対局は、ほとんどが二枚落ちで。
この飛車・角落ちを卒業すると、有級者○級と認められ、リーグ戦入りして平手が出来る訳です。
その後も駒落ち戦は続き、昇級出来るシステム。
こうやって、ヒゲ達は、駒落ち戦に馴染んでいきました。
後の酒呑み人生で、この経験は大きく役にたったのでした。
さて、ちょっと前のNHK教育テレビで、将棋番組中 『 駒落ち戦 』のカリキュラムが。
最後の講義は、実戦でした。
女流棋士が、上手側を持っての闘い。
終盤戦の激しい攻防で、女流棋士がガンとして抵抗します。
「 キーッ、あんたなんかに負けないわよ。 」 髪を振り乱して女の闘いと云うところ。
女流棋士らしいケンカ将棋で、観ていて面白かったのです。
しかし、解説の高橋道雄九段は、首をかしげた。
「 どうして、ひょいと! 5三王と逃げないんでしょうか? これで暫くは時を稼げるのに。 」
相手のパンチが当たらない、ヘイブン(避難地)が目の前に在るのに?
4ニ の地点で、 王 自らが前線で奮闘してるのです。
これがおかしいと。 ( 棋譜の符号は、記憶が?です。 )
駒落ちの感覚(!)が、身に付いてないのです。
不利な地点で、『王』自らが踏ん張るから、かえって多くの犠牲をともなってしまう。
ボクシングなら、コーナーに追い詰められてるのに、そこで殴り合っているようなもの。
まさに、Mアリが、強打のフォアマン相手のロープ際戦法です。
しかし、Mアリなら出来る戦法で、普通はサイドステップして、
するりとコーナーを脱出するところです。
駒落ち戦は、大きな戦力差で始まります。
だから、上手は出来るだけ正面衝突を避けます。
相手の攻撃をいなすと云いますか。
特に、王を三段目にひょくっと早逃げする手が、良く登場します。
この手が、ヘイブン(回避地)になって、下手の攻撃を紙一重で避けている事に。
女流棋士も、この駒落ちの“感覚”を身に付けると、一皮剥けたヘブン(!)な将棋が
楽しめる事でしょう。
下手からは、「 ゴーツウ ヘル! 」 と罵られるかもしれませんが? (汗)
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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昭和40年代初頭、アマではハンディキャップ戦が普通に行われていました。
将棋道場主とか師範代と、新期入会者との対局は、ほとんどが二枚落ちで。
この飛車・角落ちを卒業すると、有級者○級と認められ、リーグ戦入りして平手が出来る訳です。
その後も駒落ち戦は続き、昇級出来るシステム。
こうやって、ヒゲ達は、駒落ち戦に馴染んでいきました。
後の酒呑み人生で、この経験は大きく役にたったのでした。
さて、ちょっと前のNHK教育テレビで、将棋番組中 『 駒落ち戦 』のカリキュラムが。
最後の講義は、実戦でした。
女流棋士が、上手側を持っての闘い。
終盤戦の激しい攻防で、女流棋士がガンとして抵抗します。
「 キーッ、あんたなんかに負けないわよ。 」 髪を振り乱して女の闘いと云うところ。
女流棋士らしいケンカ将棋で、観ていて面白かったのです。
しかし、解説の高橋道雄九段は、首をかしげた。
「 どうして、ひょいと! 5三王と逃げないんでしょうか? これで暫くは時を稼げるのに。 」
相手のパンチが当たらない、ヘイブン(避難地)が目の前に在るのに?
4ニ の地点で、 王 自らが前線で奮闘してるのです。
これがおかしいと。 ( 棋譜の符号は、記憶が?です。 )
駒落ちの感覚(!)が、身に付いてないのです。
不利な地点で、『王』自らが踏ん張るから、かえって多くの犠牲をともなってしまう。
ボクシングなら、コーナーに追い詰められてるのに、そこで殴り合っているようなもの。
まさに、Mアリが、強打のフォアマン相手のロープ際戦法です。
しかし、Mアリなら出来る戦法で、普通はサイドステップして、
するりとコーナーを脱出するところです。
駒落ち戦は、大きな戦力差で始まります。
だから、上手は出来るだけ正面衝突を避けます。
相手の攻撃をいなすと云いますか。
特に、王を三段目にひょくっと早逃げする手が、良く登場します。
この手が、ヘイブン(回避地)になって、下手の攻撃を紙一重で避けている事に。
女流棋士も、この駒落ちの“感覚”を身に付けると、一皮剥けたヘブン(!)な将棋が
楽しめる事でしょう。
下手からは、「 ゴーツウ ヘル! 」 と罵られるかもしれませんが? (汗)
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