田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

技術革新の功罪

2015-09-02 18:14:16 | ヒゲの毒舌
最近の食品関連での技術革新は、驚くものがあります。
しかし、ヒゲ達古いタイプの人間には、なかなか馴染めないのも多い様です。
例えば、刺し身に添えられる大根のケン。
多少太めの千切りでも、なかなかイイものでした。
ちょっと手間は掛かったものの、刺し身を引き立てる妻として、なるほどの働き。
そんな貴重なケンも、今では市場の一角で、機械が作っています。
       
長~くつながった大根のケンを、大袋に詰め込んで売ってあるのです。
魚屋は、ソレを買うだけで手間要らず。
なんてありがたい製品でしょう。
その長いケンをブツブツに切って、デパ地下鮮魚売り場等の刺し身パックにも便利です。
上げ底代わりに、惜しみなく使えますよね。
だけど、このさらし過ぎて不味いケンを食べさせられる消費者もかわいそうです。
こんなマズイ物、どうして食べなあかんの?
コレで、不味いイメージが付いたケン。
大根を作ってくれた農家さんにも申し訳ない。

熊本県は、椎茸も美味しい国でした。
もう過去形ですが。
今の熊本に跋扈しているのは、椎茸風味の椎茸ばかりです。
見た目は、全く普通の椎茸と同じですが、味は、ただの風味だけです。
ヒゲが現役時代に使っていた、しっかりと椎茸の味がする椎茸は、駆逐されたのでしょうか?
         
菌床栽培と云う名の、技術革新されて便利になった方法で、椎茸は作られる様になりました。
手間が掛からないので、こんなありがたい技術はない。
通販での販売は、今や全部この椎茸ですわ。
田園の店で使っていた原木椎茸は、もう今の時代は求めることは出来ないンでしょうかネ。
          
さて、もう一つも、熊本の名物の話です。
タコと云うと明石ばかりが強調されますが、天草のタコもちょっと小振りなだけで、味は負けてません。
タコ壺漁なんかで、新鮮な蛸がふんだんにあがります。
「 エッ?? だけど、熊本のスーパーやら魚屋さんで頂いたタコなんだが ・・・
  茹で地タコのパックは、あんまり美味しくなかったゾ。
  コレが熊本名物かい? 」
なるほど、おっしゃるとおりで、見た目はきれいな地タコですが、味はタコ風味です。
これも技術革新の名で、駄目になった食材のひとつです。
或る日、魚屋さんが思い付いたのでしょう。
手間がかかる生蛸の塩揉み。
この作業を、洗濯機にさせたらどうだろう?
試しにしてみると、見事に綺麗に洗われていました。 「 やったー! 」
            
見た目には、茹で地タコです。 しかし、味見すると、ヌケ作です。
酢味噌でも付けないと、とても食べられない。
ちょっとした手間暇を惜しんで、かえって味を悪くするのは、残念としか言いようがない。
やはり、洗濯機には、布巾・タオル洗いに専念してもらい、タコの塩揉みぐらい人間の手でして欲しい。

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コメント (2)
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