内閣府原子力安全員会(斑目春樹委員長)は3月23日、臨時会議を開き、現在定期点検で運転を停止している関西電力・大飯原発3・4号機(福井県大飯町)の再稼働の手続きとされるストレステスト(耐性試験)1次評価について、経済産業省原子力安全・保安院が関西電力の評価結果を「妥当」とした審査書を了承しました。
安全委員会は、ストレステストについて「何らかの基準に対する合否判定を目的とするものではない」としながらも、電力会社自身の「評価結果」を保安院が「確認」したことは「重要なステップ」とし、その上で、2次評価を速やかに実施し、安全性向上に向けた継続的改善を求めました。
斑目委員長は「1次評価は簡略的な方法で、ちゃんとした評価をしていないと思うところが多々ある」などと述べ、原発の総合的な安全評価として1次評価だけでは不十分だと改めて考えを示しました。
しかい、臨時会議はわずか5分で終了。「1次評価は不十分」と言ったにも関わらず、この日の「妥当」評価を下したのです。
関西電力の大飯原発3・4号機のストレステスト評価結果では、想定する地震の1・8倍(1260ガル)想定を8.55メートル上回る11.4メートルの高さの津波に見舞われても、炉心損傷はしないと「評価」。東京電力福島第一原発事故の原因の一つとなった「全言電喪失」が発生しても、16日間は炉心を冷やすことができるとしています。
東京電力福島代位位置原発事故の検証さえ終わっていない段階で、今回の審査「了承」には、各方面から批判の声があがっています。
【出典参考】2012年3月24日付け「しんぶん赤旗」など
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