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「“独裁者”の巧妙な手段」--ジェームス三木氏の橋下評

2012年03月08日 | 国際・政治

橋下徹大阪市長の「思想調査」について、法曹界や労働団体、識者などの批判が強まっている中、2012年3月5日付け「しんぶん赤旗」に掲載された脚本家・演出家のジェームス三木さんの指摘は秀悦でした。そこでその概要を少しご紹介します。(サイト管理者)

「“独裁者”の巧妙な手段」との題で、ジェームス氏はまず、「法律家である橋下市長が、思想調査の違法性に、気づかないはずはない」と述べたうえで、職員はもちろん、マスコミや各界の反発は当初から想定内だったと思われると指摘しました。

ジェームス氏が、その“証拠”に挙げたのが、アンケート調査という名の「思想調査」が回答期限の2月16日に凍結されたことです。撤回が16日の何時だったかは分らないとしながらも、ジェームス氏は、これで橋下市長の“目的”はほぼ達成されたと言います。なぜなら、アンケートに応じた職員と、応じなかった職員が二分されたのだから。

アンケート調査の回答期限と中止撤回とが同日なのがミソだと。すべてが予定通りだとすれば、極めて巧妙な調査だといえるというのです。

一方、橋下市長は、大胆で新鮮な改革案を次々と発表し、市民の“心”をつかんでいるとも。親衛隊ともいえる政治塾には、数千人の新人が応募。
「無謀な政治にうんざりし、買収選挙や財界との癒着、対米追随など、民主主義の弱点に気づいた国民は、汚いハト派よりも、クリーンなタカ派を期待しかねない」とはジェームス氏の指摘。

「橋下市長が、何を目指しているのかは、まだ分らないが、時節のとらえ方や、人心掌握術に長けていることは確か」--そう分析するジェームス氏の橋下評ですが、次の最後の一言にはドキッとさせられました。

「ちなみにヒトラーも、民主主義で選ばれ、国民の支持を受けて、独裁者になったのである」

【出典参考】2012年3月5日付け「しんぶん赤旗」

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