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戸田革新懇が「地方自治ってなあに?」学習会開催

2024年03月25日 | 国際・政治
■市民ら103人が参加

戸田革新懇話会(略称:戸田革新懇)主催の地方自治に関する学習会が2024年3月24日(日)14:00~16:00、戸田市文化会館3階304号室で市民ら103名(主催者発表)の参加で行われました。

学習会名は、「池上洋通さんに聞く『地方自治ってなあに?』」。講師は、東京多摩自治体問題研究所理事長の池上洋通(ひろみち)さんです。


▲講演する池上洋通さん


▲熱心に聞き入る会場満杯の参加者


■戸田市の「平和都市宣言」「自治基本条例」の素晴らしさ

池上さんは、1941年の11月、太平洋戦争が開戦になる1カ月前に生まれ、自身が障害児だったこと、さらに戦争と母子家庭で幼少期に苦労したプロフィールを紹介しながら、戦争の悲惨さ、平和の尊さを話されました。とりわけ、母親が池上さんに「自分より困っている人がいたら そっちの人のことを先にやるような人になりなさい」「二度と戦争する国作っちゃだめだよ」と言った2つの言葉を紹介しました。

そのうえで、池上さんは、戸田市が1986年、市制施行20周年を期して制定した「平和都市宣言」(※1)を読んで「わが国は世界唯一の核被爆国として、核兵器の恐ろしさと被爆の苦しみを深くかみしめ、全世界の人々にその廃絶を訴え続けていかなければならない」と宣言していること、また、2014年7月に制定した「戸田市自治基本条例」(※2)の前文も読んで「私たちは、自らの意思と責任に基づいて、未来に向かって知恵と力を出し合い、みんなで協働の町づくりを進めてまいります」と定めた内容を紹介。こうした戸田市の素晴らしい宣言を“飾り物”にしてはいけないと訴えました。


■「市民憲章」にあらわされた「主権者」の大切さ

さらに、池上さんは戸田市の「市民憲章制定30周年記念事業」(2010年度(平成22年度) )の作文コンクールで受賞した作品から当時小学6年生だった少女の作文「今日から始まる」と題した作文を読んで紹介。少女が集団登校で待っていた時、掃除のおばさんから毎日のように「おはよう」と声を掛けられるのに、自身は言葉を返せなかったが、ある日思い切って「おはようございます」と挨拶を返し、そのことを通じて低学年の児童やその親御さんとも挨拶が広がり知り合えた経験をつづって「私は、戸田市のこんな所が好きです。誰にでも笑顔で挨拶をし、人間関係を深める所です。でも私はもう一つ戸田市の好きな所があります。それは助け合いです。」と。池上さんは、この少女の市民憲章に絡んだ「今日から始まる」と題した作文から、戸田市に生まれた赤ちゃんも、この小学生の少女も、選挙権がなくともみんな「主権者」だと指摘。私たち市民に「主権者と言う言葉の意味をきちんと理解して欲しい」と、訴えました。


■憲法「地方自治」に定められた主権者・住民の位置

池上さんは、続いて日本国憲法「第8章 地方自治」の第95条「地方特別法の住民投票――中央政府との対等性の原則(※3)」を紹介。この条文は、国会は1つの自治体に適用する法律を作ることができるが、その住民の住民投票にかけて過半数の支持を得なければ法律として制定できないこと、つまり自治体の主権者であるその住民の位置がどんなにレベルが高いかが分かると指摘。

そのうえで、沖縄県・辺野古新基地建設に対する住民投票の結果一覧(2019年2月24日執行)を示して、全ての沖縄の市町村で「反対」が賛成を上回り、県全体で「反対」が72.15%となって、日本政府が沖縄県民の「辺野古新基地建設反対」の民意に反して工事を強行していることは明確な「憲法違反」で許せないと糾弾しました。


■意見交換で市民の質問にも答えて

1時間20分にわたる講演後、池上さんは、参加した市民の質問に答え約45分意見交換。8人ほどの質問に答えました。
池上さんは、憲法9条だけでなく、なぜ国民主権、住民自治、住民主権というものを憲法では組み立てたのか――をとことん理解するための学習を始めて欲しい、冒頭の戸田市の「平和都市宣言」「自治基本条例」の精神に依拠して、素晴らしい戸田市を作って行って欲しいと結びました。
なお、今講演会の開催に際して戸田革新懇が、菅原文仁市長や戸田市議会議員にも案内したところ、菅原市長からメッセージが寄せられ、代読して紹介されました。(文責:サイト管理者)


(※1)戸田市「平和都市宣言」(1986年(昭和61年)6月16日制定)
世界の平和は、人類共通の願いであり、人類生存に不可欠な要件である。
戦後41年、私たちは一丸となって平和の確立に向かい努力を続け、今日の平和と繁栄を築いてきた。
しかし、世界各地では今なお武力紛争が絶えず、核戦争の起きる危険性が高まり、人類の平和と生存に深刻な脅威をもたらしている。
わが国は世界唯一の核被爆国として、核兵器の恐ろしさと被爆の苦しみを深くかみしめ、全世界の人々にその廃絶を訴え続けていかなければならない。
ここに戸田市は、平和な未来を築き、次の世代に引き継ぐため、市制施行20周年を期して平和都市宣言をする。

(※2)「戸田市自治基本条例」前文(2014年(平成26年)7月1日)
戸田市は、かつて戸田の渡しにより人々が往来し、人と人をつなぐまちとして発展してきました。そして、荒川を隔てて首都と隣接し、急速な都市化に伴い、人口が増え続けていく中で、生活様式や価値観の多様化が見られ、地域社会での人と人とのつながりが希薄化していく傾向があります。また、そう遠くない将来、人口減少や更なる少子高齢化社会の到来など、これまで経験したことのない時代を迎えることも予測されています。
こうした時代を迎えようとしている今、より良いまちづくりを進めるたには、市民自らが考え行動するとともに、地域での人と人とのつながりが大事になります。そして、市民と議会と行政が手を携えてそれぞれの力を発揮し、協力し合い、助け合う仕組みを作ることが必要です。
私たちは、自らの意思と責任に基づいて、未来に向かって知恵と力を出し合い、みんなで協働のまちづくりを進めていきます。
そして、私たちは、自治が確立され、誰もが安心して安全に暮らすことができ、住んでいて幸せと感じるまち、誇りの持てるまちを目指し、この条例を制定します。

(※3)憲法 第8章 地方自治 第95条「地方特別法の住民投票――中央委政府との対等性の原則」
第95条 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。
(解釈:第95条は、ある特定の地方公共団体にだけ適用される特別法を定めようとする時には、その地方公共団体で住民投票を行わなければならないという規定である。この住民投票によって、『有効投票の過半数の賛成』を得た時に初めて、法律として成立することになる。)



※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ! 

(※緊急行動は終わりました。)


※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!



※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf


※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
https://chng.it/YYVtM9Wr8G



※新たな「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力を

(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
■これまで取り組んできた「安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名」に変え、新しい情勢に合わせた「憲法改悪を許さない全国署名」に取り組みます。
■ネット署名 
https://chng.it/R2YgNbLD
■署名用紙(プリントしてお使いください)
署名用紙はこちら


2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に! 
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を


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