沖縄県名護市は4月8日、米海兵隊普天間基地に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの市内上空での飛行訓練図と訓練実施日の騒音記録を公表しました。
それによると、学校、住宅地上空での飛行やヘリモードでの旋回を「可能な限り避ける」とする「日米合意」とは程遠く、全く守られない状況のうえ、日常生活に支障をきたす騒音も確認されました。
訓練図(※)は、訓練が始まった2012年10月以降に、市職員による目視や住民らへの聞き取りを基に作成したものです。
それによると、オスプレイはヘリモードで同市豊原にある市立久辺(くべ)小中学校や辺野古の国立沖縄工業高等専門学校、児童養護施設なごみなど公共教育施設の上空を旋回していることが判明しました。
また、オスプレイを含む航空機の騒音データでは、久志、豊原、辺野古、許田、幸喜の各測定地点で地下鉄の車内の騒音に相当し会話が困難になる「80デシベル」以上を多数観測しています。
中でも、昨年11月6日に辺野古コミュニティーセンターで「90・9デシベル」、今年3月14日に許田コミュニティーセンターで「90・1デシベル」などを記録。これは騒々しい工場内に匹敵する騒音だといいます。
同市役所には、こうした教育機関などから「授業、講義に支障がある」などの声が多数寄せられており、基地対策係は「日米合意が履行されているとは言い難い」と憤慨しています。
【出典参考】2013年4月10日付け「しんぶん赤旗」
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