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映画「鶴彬(つるあきら)─こころの軌跡─」‥‥神山監督が新作(2)

2009年01月29日 | 国際・政治

Tsuru 昨日に引き続き映画「鶴彬─こころの軌跡─」について「映画人九条の会」の案内からご紹介します。(文責:サイト管理者)

■新作にかける神山監督の思いを、それぞれの作品の公式サイトから転載します。

「鶴彬─こころの軌跡─」‥‥「創作ノート」より──神山征二郎監督
少年喜多一二(きた かつじ)は生れてまもなく子供のなかった叔父夫妻の養子となった。同じ町内に実父母兄妹がいたが、八歳の時実父と死別、やがて再婚した母とも遠く離れくらすことになった。やはり孤独は人一倍であったろうと想像できる。
 少年は詩を愛し、石川啄木に憧れた。目と鼻の先に日本海があり、海を見ては詩を書いた。

   暴風と海との恋を見ましたか

早熟な少年詩人に成長していった。文学に夢中になった。しかし、少年の生きていたのは戦争の時代だった。暗く重い時代だった。その時代を生きた文芸者の多くが傾倒していったプロレタリア文学に彼もまた目覚めていった。
「弱き者を見捨るな」
 と活動をした。青年になったからだ。だが、暗黒の歯車は止らず、第二次世界大戦が現実のものとなりつつあった。
「その道を行くべからず」
 と両手を拡げたが
「邪魔者、そこをのけ」
 と権力は力ずくに出た。
「断じて退かず」と詩人。悲劇は必然であった。詩人の名は〝鶴彬〟。
 だれよりも鮮明に時代の行末が見えてしまった、愛すべき詩人、その心の軌跡を追いかけてみようと思う。
 ドキュメンタリー・ドラマの様式をとるから、時間と空間をたやすく飛び越え、簡略化した映像で、かえって真実に迫る、という手法に挑戦してみたい。例えば現在の町並をカスリ着流しの鶴彬が歩いている─―といった映像の展開である。
 貴重な浄財によって製作が実現することになりました。ご関係の各位に感謝しつつ、完成にむかって一層のご協力をお願い申し上げます。
(「鶴彬─こころの軌跡」は、本年3月29日初上映の予定です。)

【出典】映画人九条の会mailNo.34より
「鶴彬─こころの軌跡」公式サイト:http://tsuruakira.jp/

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