とだ九条の会blog

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『黒い雨 内部被曝の告発』発行

2012年08月06日 | 国際・政治

120807kuroiame 今日8月6日は、広島の67年目の「原爆の日」。広島市では平和記念式典が行われ、犠牲者の鎮魂と平和の祈りに包まれます。年々、被爆者が高齢となり、語り部など当時の証言を語り継ぐ人が少なくなるなか、このほど、広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会(高野正明会長)では、被害者58人の体験を証言した冊子『黒い雨 内部被曝の告発』を発行しました。

原爆で放射線を浴びた雨やちり、ほこりが、食べ物や空気などを通して体内に入り、放射線を発生し続ける内部被曝‥‥‥1976年発足の同会は、2004年までの3回、証言集を作りました。福島第一原発事故後に放射線被害への国民の関心が高まり、黒い雨の援護対象区域拡大を巡る検討が進んでいたことも踏まえ、今春、新しい証言集の作成に着手。会員ら約650人に質問形式でアンケート用紙を送り、回答のあった中から、病が重く記憶の鮮明な人にインタビューして証言をまとめたといいます。冊子には、指定地域の約6倍とする「黒い雨」降雨地域図(広島市作成)も添付しており、内部被曝を研究してきた増田善信氏、矢ケ崎克馬氏、沢田昭二氏の3氏の論文も収録されています。

冊子の冒頭で、高野会長は、県と広島市など3市5町が要望した指定地域の拡大をめぐり、厚生労働省の検討会(佐々木康人座長)が7月9日に、地域拡大に根拠がないとする報告書をまとめたことに、「政府のこの態度は、福島原発事故や大飯原発再稼働への対応と共通するもの」と厳しく告発しています。

冊子は、「黒い雨」に遭遇し、原爆症と同様の疾病で苦しんできた人々の半生を証言で浮き彫りにしており、会は「この冊子を読んで遠距離被爆や内部被曝について考えてほしい」と話しています。

◆『黒い雨 内部被曝の告発』(A5判、151ページ):定価 600円(本体価格 571円)
連絡先:高東征二事務局次長宅
           〒731-5128 広島市佐伯区五日市中央6-6-6
     Tel & Fax 082-922-8746
     E-mail takatou@ms12.megaegg.ne.jp

【出典参考】2012年7月31日配信「毎日新聞」、8月3日配信「産経新聞」、8月5日付け「しんぶん赤旗」など

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