１２月４日、小泉純一郎下首相は横浜市内の慶応大学日吉キャンパスで講演し、「民主党はようやく、日米同盟の重要性をわかってもらえた」などと発言しました。
小泉氏は、「日米関係がよければよいほど中国や韓国との関係もよくなる」などと持論を展開し、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を指して「鳩山さんも、菅さんも、日米同盟の重要性が分っただろう。それだけでも政権交代に意味があった」と述べました。
さらに小泉氏は、自身が進めてきた社会保障制度の相次ぐ改悪について「年金や医療などで様々な不満が出ているが、日本はホームレスを面倒見る体制が整っている」「日本は世界一の長寿国であり、いい国だ」などと述べ、不満を述べること自体を牽制する姿勢を示しました。
小泉氏の論調は、自らが勧めてきた「構造改革」路線によって、医療や福祉など社会保障制度を壊し、この国をめちゃくちゃにしておきながら、この間の民主党政権の体たらくと、この間の北朝鮮の蛮行や中国などとの領有権問題を理由にして、自身の持論を正当化するものです。
小泉氏は、１２月１日には２００５年総選挙で当選した「小泉チルドレン」と会合を行い、２日には企業視察を行うなど、再び活動を強めているということです。
【出典参考】２０１０年１２月５日付け「しんぶん赤旗」など
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