とだ九条の会blog

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「陸上自衛隊広報センター」に行ってきました(2)

2007年05月10日 | まち歩き
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「圧巻」(?)だったのは「3Dシアター」。陸上自衛隊が製作した約10分間の「陸上自衛隊紹介」映画ですが、迫力を出すため3D(飛び出す画像)となっていて、特殊眼鏡をかけて見ます。何本かストーリー違いの映画があるらしいのですが、この時に観たストーリーは、主人公の子ども(ひろし君)がインターネットで自衛隊の兵器の画面を見ているうち“夢”を見て不思議の世界へ。そこで陸上自衛隊の「目的」や「役割」、様々な「活躍」などの紹介が展開されるというもの。これら映画も展示もイベントも、どれもが何よりも「子ども目線」で作られていることに恐ろしさを感じました。
「日本には美しい自然や文化・伝統、そして人々の幸せな営みがある、“美しい国”(どこかの首相発言に合わせたかのよう…)――その日本が突然外国から攻撃されたら……だから自衛隊はそんな日本を守るためにある」と説明します。“突然、外国に攻撃されたら……”という設定自体、よく考えれば「そんなことありえない」のですが……。何よりも「武力ではなく話し合い(外交)を優先する視点」は初めからありません。注意しなければ「なるほど」と聞き流してしまう上手な作りになっています。
主人公・ひろし君の「カッコイイ!」と連発する言葉や「ぼくもいつか大切な人を守りたい」といった台詞が、観ている子ども達にどのように写っているのか心配でした。
「守りたい人がいる――陸上自衛隊」は陸上自衛隊のキャッチフレーズ。「守る」「守る」といいつつ、大砲やミサイルがバシバシ発射される映像は、決してその向こう側にいる人の“死”や“痛み”を連想させません。

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屋外のイベント広場には、戦車やUH-1型ヘリコプターなどの「兵器」が飾られ、試乗できたり触れることもできます。しかし、これら「兵器」が1台何億円なのか、もちろんそれが私たち税金で賄われているという説明はありません。朝霞駐屯地や陸上自衛隊オリジナルの饅頭や迷彩服などの土産を売る売店もありました。

冒頭、紹介した『これから戦争なんてないよね?~自由がふつうじゃなくなる日~』によると、この立派な「広報センター」には2006年には入館者が50万人を突破したとのことです。
あなたも是非一度、自衛隊の「広報」がどんなものか“批判的”に見てみてはいかがでしょうか。


【陸上自衛隊広報センター】
東京都練馬区大泉学園町
入館料金:無料(手続きなしで自由に入館可能)
開館時間:午前10時~午後5時
休館日:月曜日、第4火曜日(祝日にあたる場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
http://www.eae.jgsdf.go.jp/prcenter/index.html


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