金曜のオフ会について。

（Rolex Ref.1601/4 DATEJUST 巻きジュビリー）



先週の金曜、友人と最近の時計状況について焼肉店で会合を開いた。

いわゆるオフ会だ。

メンバーは素性の知れた、１０人程度のロレ持ちのいまさら、ステンレスの現行デイトナなんて

恥ずかしくて、着けたくない、いや、世間体から、着けられない、と言った方が適切だろう。

そんな参加者だ。

だからか、私以外はロレックスを着けてこない、笑

１３年ほど前、私は、いわゆる、私にとって収集の本流であるロレックス以外のゲテモノ買いとしてまず、ノーチラスを狙い、続いてジェン

タ師の流れでロイヤルオーク攻略に向かった。

以前にも述べたが、ノーチラスやロイヤルオークは、2010年前後は正直まだ私にとってはピンと来なかった。また、一本の価格はそれでも

ロレヲタにとって、チャレンジであった。

見た目も、ケースとブレス一体型は、オイスタークオーツ同様に、時計としての本流の姿からは、野暮ったい1970

年代のスタイルそのものだったけれど、当時の私は、その1970年代ノスタルジーなる郷愁にかられ

て、ノーチラスと、ロイヤルオークを目指すことになった。

正規店の販売手法変更のギリギリ手前だった。

だからバセロンのスクエアブレス一体式を所持するケンコバ氏の時計収集に対する姿勢は、充分に共感できる。

そういった、時計収集にノスタルジーを感じながら、気が付けば私のように、いわゆる先見の明、が発揮できるのは、

時計収集歴が３０年以上になって初めて開花するものだと思う。

充分に時計収集を一周しなければ、ミドーウオッチを、ロレックスや、パテック、APと区別なく腕に着けることは

ためらわれるのではないか。

私は、ミドーオーシャンスターを着けていた時、

私に対して、新橋のパーマンが〝〇〇〇さん、本日も高級時計をしていますね。〟

と咄嗟に言われたことを思い出す。

私は菊池寛の小説『形』を直ぐに思い出した。

結局、人は、普段からその人となりの姿形を認識し、そのイメージのままその人のイメージを、勝手、にしてしまうものだ。

それも固定的に。

だから、金無垢イエローゴールドウオッチは今後の日本人には必須のアイテムとなっていくことだろう。

さもなければ、1601や1600の白抜きレターグレーかブルー４桁デイトジャストを７９万円あたりで押さえておくべきだろう。

ロレックスの写真相場と自分軸。

そもそもである。

ロレックスはデイトナ16520黒がそもそもの起爆点であった。

そこから、エセロレショップの思惑に深く、大きく、極度に洗脳された、自分軸の無い、エセロレヲタが

やれ、手巻きのデイトナ、やれマーク何とかのGMTだ、それマーク何とかのベゼルとマーク何とかの文字盤の整合性がどうのこうのと…。

こういう、モデルからモデルへ、連鎖感染する価格の高騰は、写真相場と似ている。

いくら整合性、変色文字板、レア個体といったって、

ロレックス社が公式にマーク何とかとか、変色について説明していないのだから、それらはすべてチマタの騒ぎであって、

そのチマタの騒ぎにのって、家庭生活を崩壊させている、時計フリークのなんて多いことか。

私は言いたい。

自身に、時計収集の、自分軸、を確立しろと。

最初にいいなぁ、と思ったロレックスがあるだろう。大抵はSSモデルだろうけども。

周囲でよいと思うのは、大抵換金率の良いモデルだ。

でも、そうでもしないと、総当たり戦、になるわけだが、

２０年前は、３０００万円もあれば、ある程度の総当たり戦は戦えたが、現在は１憶円あっても怪しい。

どうせ、ロレヲタや時計コレクターは、ほぼほぼ、発達障害を抱えながら、ロレックスを集めている。

そりゃそうだろう、３０年以上も５桁の型番をロレヲタ同士で暗号のように語り合っているんだから、

居酒屋の周囲の一般ピーからしたら、異常者だし、不気味だし、警察公安に連絡されてもある意味仕方がないのだ。

私は、スポロレはSSサブマリーナはコレクションしても私にとってはつまらないモデルラインだと言える。

ロレヲタでもない人と被るのが嫌だからね。

それに、サブはGMTと比較して、華がない、モデルだから。

５０本持つのなら、様々な年式のGMTが圧巻される。

でもね、私が永く愛用している時計に、1601/4のデイトジャストシルバーと、1600/0白抜きレターグレーダイヤルのデイトジャストが

あるが、急な仲間との呑み会では何も考えずこれらの４桁ロレックスが大活躍するのも事実。

毎日、毎月、毎年、１００本ほどで日々変えていくのなら、デイトジャストがお勧めだ。

私にとっても1601と1600のSSはちよっとした、使えるヴィンロレだ、ともいえる。

中古ロレックスの買い方

(Rolex Submarina Ref.16618 ズビリーブレス)


私の中古ロレックスの買い方は以下の通りです。

第一に個体コンディション重視。研磨で消えない個体は絶対に買わない。
消えないキズの多さに比例して、精度は落ちるし、モノに憑依している、いわゆる、念、が憑いているから
除霊が面倒なのです。
特に、金無垢のフルーテッドベゼルや回転ベゼルのエッジや表面のメクレキズには要注意。研磨を掛け過ぎて扁平のベゼルもよく見受けられる。
ここ３年で、状態の良い中古は激減しているから十分に信用できる、アフターのしっかりしている並行ショップをおススメしたい。

これを嫌がって中古は買わない、という人もいるぐらいだ。

第二に、無垢、コンビモデルならコマ数のチェック。腕巾18センチ以下なら買わない。買取に出してもコマ不足は査定が下がります。

第三に、ギャランティーの年式。新型かどうか。
たとえ、ギャラが新型でも、個体によって旧ギャラの方がデッドストック級の新古品だってある。

実際に１００万円近く払うのであれば、上記の第一のコンデイションチェックは欠かせない。

結論、ギャランティーの新旧だけで無暗に高額と言うのはナンセンスです。

さわやかな日本語にはご注意を。

(F.MULLER 2852MB)



先ほど、18KYGの2852MBを観察しながら、とある記事を読んでいた。

彼女（女優）には〝透明感〟があると。あった。

でも、その彼女は自分には〝透明感〟があるなんて思ってはいないはずだ。

こういう、勝手な、大方は商売に絡むプロデュースにほかならないが、オトナは、女優それも、

新鋭の女優さんにはこの、〝透明感〟を使いがちだ。

今の世の中、〝透明感〟だけでは生きてはいかれないことは神宮寺ナオさんならご存じのはず。

いま、私も、諸君も、偽善で、ウソ出鱈目な日本に生きていることは判るだろう。

ヴィンスポロレなんて虚像の何物でもないから、どうしてもヴィンテージを体験したいのなら1600や1601を私は勧めているのだが。

1600自体、すでに、準絶滅危惧モデルになりつつある。

話は戻るが、日本経済のアンビバレンツを実感したければ、京都の蹴上駅から歩いて南禅寺エリアを散策してみてほしい。

諸君もよく知る安売り企業がいかに大もうけしいてるのか、その社用別邸を観覧にいけば、そのテレビで言っていることとのギャップをエグ

ク良く分かるはずだ。

こんなちっぽけな日本で、ここの住人は絶対に自社の使用品なんて使わんだろう、とその豪邸を見ればわかるはずだ。

でも、

ヒガンデハイケナイ。

羨ンデモイケナイ。

皮肉たっぷりに、ミドーオーシャンスターを腕に着け、ベゼルは２０分位置に回転させておきつつ、

〝あんなにテレビで露出して大きなことを言っている割には、屋敷の規模がちぃーせーな。私があんたなら、

税金きっちり納めて、恵まれない日本人にたっぷり寄付をして、この屋敷の１０倍の居館をみんなに開放してあげるのに。独占はよくないぞッ〟

と言い捨てる。

でも居ぬきの古い大きなおうちだから、価値は見た目ほど無いのだけれども。