16520の中古価格急騰はあっという間に16528と同じ店頭中古価格となりました。私は日本正規店で新品購入いたしましたので,16528の購入額はもちろん16520の4.5倍もしましたし,重量も16528の方が16520よりも1.6倍もあります。
ステンレスのデイトナ,確かにカッコイイですね。ジーンズに似合います。スーツにだって似合います。ライフシーンを問わず着用できる,究極のメンズウォッチといえるでしょう。
しかしながら,金無垢のデイトナも重くてカッコイイです。会社の経営者,役員でもないかぎり,日常の仕事で着用することには少し抵抗があります。また〝ゴールドロレックスは成功者の証〟というアメリカ的考えからすれば,若年者には不向きとも言えます。
つまり成功者が着用する16528と同じ大切なお金を払って16520を購入する方々は〝何者〟なのでしょうか。
こういう価値観で金無垢デイトナと同じ価格のステンレスのそれを買う人は,正直,カッコ悪いです。数多あるコレクションの一つとして16520を購入するバブルな,お金持ちならお話は別ですが,ナケナシの虎の子の大切に積み立てて温めて来た自己資金で,異常なプレミアム(=金無垢と同じ価格)の16520を購入すること自体,ナンセンスです。
お金が可哀相ですし,ステンレスは軽すぎます。将来,金無垢の重さに比べてステンレスの軽さは情けなくもなります。 『金無垢デイトナは似合わないからステンレスデイトナを買う』,と言う前に,ステンレスデイトナを金無垢と等価で購入する方が私の目から見ても似合いません。
まずステンレスを買う前に冗談でも金無垢を腕につけてみましょう。16520購入に躊躇う筈です。それが世界的価値観のある正常な人,物事に分別の付くオトナです。
そうはいっても,店頭価格3,000,000円を目指して今日もマーケットから流通の〝玉数〟が激減しつつある16520は,世界的価値観を無視したロレヲタに大きく支えられながら価格高騰中なのです。