PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

スポーツ・エレガンス。

2010-11-26 | 時計

5711se

最近何かと私の周囲では、中古・新品を問わず現行のいわゆる、〝Jumbo〟ノーチラスを所望したがる友人たちが多い。私は確か5711/1Aがスクープされた2006年11月、そして翌年のバーゼルで発表され日本への第一波がやってきたときに国内正規店から購入した。もちろん、初期ラインの5711/1Aであるので、キャリバーは有名なPPCの315SCである。

当時の私はノーチラスが何であるかを知らずに、単にロイヤルオークのイメージでゴツイ時計かと思っていましたが、目の当たりにしたそれのミドルケース厚は驚くほど薄く、おそらくブレスステンレス一体型の自動巻き最高峰の薄さで、そしてブレスレットが華奢なわりに非常に腕に対するフィット感がすばらしく、馬鹿に出来ない上品なブルー文字板にも感動したことをはっきりと覚えています。たしかにノーチラス5711/1Aは大きさの割りに軽量でジャストフィットする『スポーツ・エレガンス』(←このフレーズ好きです)な世界最高のステンレス製腕時計です。

しかしはじめ〝恐竜の名〟かと思ったノーチラス。私には〝ドーメルのアマデウス〟に近い感覚のノーチラス。潜水艦の名前からネーミングしたというけれど、私はその潜水艦は知りません。さすがに世界に向けてスイス人が〝ユーボート〟とは付けないでしょうけど。

それはともかく、5711/1Aがオフィシャルのカタログに掲載されたのは『2008-2009年版』である。この初出にもかかわらず掲載されている5711/1Aは28,800ビート、パワーリザーブの持ち時間は最長45時間の新型324SCにすでになっているのです。

それに対する私のそれは21,600の+3時間。日常使いに更にハイビートなんてどうでもよいのでやはり、〝組合せディスコン〟の〝5711/1A+315SC〟がお気に入りなのですが、このベストマッチの個体はただでさえ生産数の稀少な5711/1Aにおいてその組合せ期間は20ヶ月程度であったとも言われています。

レアかどうかはわかりませんが、友人の言うようにコレクションがレアばかりだとおなかをこわしかねませんが。


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