フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

戻り梅雨

2012-07-21 23:53:47 | Weblog
昨日、今日と戻り梅雨の様子ですね。戻り梅雨とは梅雨が明けた後で、再び梅雨のような状態に戻ることで返り梅雨とも言います。これは太平洋高気圧が弱い為に梅雨前線が下に下がって日本列島にかかってしまうからです。こんな時には、気象台に「梅雨は明けたと言ったじゃないか」とクレームが入りそうですね。
私がまだアナウンサーになりたての頃は、梅雨が明ける表現に「気象台は梅雨宣言を発表しました」と言い切った情報が出されたものでしたが、そんな時に戻り梅雨がやってくると、それこそ、数多くのクレームが届いたのでしょう。ですからその対策に最近は「気象庁は梅雨が明けたと見られる」と表現するように変わりました。ちょっと逃げ道を作っていたのでしょう。しかし天気予報は昔は当たる確率はそれほど高くない時代もありましたね。それに比べて昨今の天気予報は精度が高くなりましたよ。余り真剣に考えたことはありませんが、天気予報によって助かっていることは多くなりました。
野外イベントのお弁当屋さんなんかはその筆頭でしょう。名古屋球場のゲームが雨で流れたときは、お弁当屋さんが、よく放送局へ安く売りにきたもんですよ(笑)。

恐山のイタコ

2012-07-20 23:52:17 | Weblog
暦を見ていると今日から24日まで、青森恐山大祭となっています。恐山という字を見ているとかつて出掛けた恐山の不思議な景色を思い出します。冬に近い時期だったので訪れる人も少なく、なんともわびしい気分を助長していました。しかし恐山大祭では大変賑わっている事でしょう。
下北地方では「人は死ねば(魂は)お山(恐山)にいぐ」といわれているように、人の死後、霊魂がここに常住すると信じられています。そこでイタコの霊媒術を通じて死者の霊を呼び起こして故人と対話が出来ると言われているのです。私にはそうした故人との対話の経験はありませんが、経験のある人は、本当に満足される人も多いようです。
ここで私の常日頃の疑問を聞いて下さい。それは天国で(あの世と言ったほうがいいかも知れませんね)親父やおふくろに逢えるかということです。私の場合は若い頃に親父を亡くしましたから、親父が覚えている私は紅顔の美青年なんです(笑)。この後のこのこ、出掛けて行ったら、親父よりも歳をとってしまっているので、私を見つけることが出来るだろうかと言う疑問です。恐山へ行くべきでしょうか?(笑)。

2012-07-19 20:57:54 | Weblog
今年の広島カープは強いですね。こんなに若手への切り換えが上手く行くとは思いませんでした。ドラゴンズの若手と比べて何と堂々と自信満々なんでしょう。
こんな書き出しになったのは、今日、久しぶりに御園座へ前川清さんの特別公演『浪花の鯉の物語』を鑑賞に行ったからです。前川さんとも楽屋でお話ししたのですが、暑い夏の公演にもかかわらずお元気で安心しました。
芝居のタイトルの鯉で思い出しますが、前川さんは錦鯉の飼育を趣味としている事は有名です。前川さんいわく、人懐っこいところが「可愛いい」そうですが、鑑賞魚の王様と言われて、お値段も相当な物だそうです。その辺が鯉を飼うことがステータスと言われる所以でしょう。錦鯉はアメリカ始め、イギリス、ドイツ、フランスなど世界中に輸出されています。錦鯉は80種類の品種があり、群を抜いて人気があるのは「紅白」「大正三色」「昭和三色」だそうです。
値段以外に飼育しやすいという錦鯉は、環境への適応能力に優れていて、初心者の人でも飼育にチャレンジ出来るそうです。また錦鯉は縄張りを持たないので飼育者はその当たりも気をつかわなくてもよいようですね。
あっ、もうひとつ一匹500円という安い錦鯉もあるそうですね。

リフォーム

2012-07-18 23:32:35 | Weblog
毎日、毎日暑いこと、暑いこと。部屋を開け放して外の風を入れようとするともっと暑い風が入ってきてなんともなりません。それくらい暑い毎日です。
さて、同じ部屋でも部屋の中がさっぱりと片付いていると、風の爽やかさが増して来ると思いませんか?そのために部屋のリフォームに着手する人が多くあります。ところが部屋のリフォームについては、歳を取るにつれて嫌がる人が多くあるそうです。なぜならその部屋にあるものすべてに自分の思いが多くこもっているからだと言われています。となると物が溜まる一方で、風通しも悪くなりますよね。断捨離という言葉が流行ったように、身辺をすっきりすることによってストレスも捨てることが出来るのです。
もし、部屋のリフォームをするに当たっては、窓の大きさを考えることから始めたいですね。風通しをよくするために窓は大きくしたいです。開放的な気分になれます。そのために必需品以外は処理したいですね。そして明るい雰囲気にするために壁紙や照明器具を考えるべきでしょう。もちろん色も暖かい色を考慮すべきでしょう。
こうしたリフォームでむしろ若返ることが出来そうですよ。

2012-07-17 23:00:55 | Weblog
昨日が海の日でした。第三月曜日というきまりがあるかも知れませんが、どうも例年より早過ぎて正直いってピンときませんでした。しかし毎年、猛暑になるペースが早くなっている日本では、海での海水浴が賑やかだったようです。
ところで海というのは、海水浴のためだけではなく癒しのパワースポットでもありますね。ですから季節を問わず訪れたくなるところです。最近はなかなか実現しませんが、時には一日中海を眺めでぼーっとしていたい気分になることがあります。
都会から海に出ると、まず視野が広がりますね。ビルとビルの間で視野が遮られる日常であると視野の広がりがまず心地良いです。おそらく東京スカイツリーに上って見たくなるのも、そんな視野の広がりを無意識に求めているのかも知れません。
朝の海は日光の反射光で迎えてくれます。キラキラと光る様は、我が人生に光のライトを当ててくれるようです。その光を先頭に今度は、波、風の音が心を洗ってくれます。その音の中に身を委ねていると、都会の垢をすべて洗い流してくれます。やはり最高の癒しのスポットです。
海よ、いつまでもそんな優しい海でありますように。

コンコンチキチン

2012-07-16 23:46:54 | Weblog
日本の7月といえば、やはり京都です。日本の三大祭『祇園祭』の7月ですからね。しかし今年は梅雨前線が大暴れして、各地に大雨の被害が出て報道の中心が被災地に向いていますので、どうしても忘れがちになります。
この祇園祭は、平等や災害を引き起こすのはこの世に恨みを残す死者の魂のせいだと考えて死者の霊を鎮める行事なのです。祭にまつわる風習はいろいろあり、この切り口が神社の紋に似ているといってキュウリを水神様に供えたり、邪気を祓うチマキが鉾から投げられるのにちなんで家の門口にチマキを吊して病気退散の祈願をします。京都の人が「祇園さん」と呼んでいる神社が八坂神社です。その祭礼が祇園祭なんです。
17日の山鉾巡行の前4日間に祇園囃しの音色が街中で聞かれるのです。その音色が「コンコンチキチン」です。しかしこの音色、現在では心を浮き立たせるもののように受け取っていますが、本来は鉦で疫神を鎮めるものです。不順な天候で各地に被害が出ていますが、今こそ本来の気持ちに立ち返って、災害退散のためのコンコンチキチンにしなければなりませんね。

日曜日

2012-07-15 23:15:51 | Weblog
かつてよくサザエさん症候群といわれたことがありました。最近は余り聞かなくなりましたかね。日曜日の夕方、テレビでサザエさんが始まる頃になると、明日の学校や勤務の事を考えて憂鬱になる現象ですね。
同じようなことがイギリスでもあるようですよ。イギリスのホテルの業者さんがイギリスの大人の人への調査で「一週間で最もつまらないのは日曜日」と考えている人が4割にも上ったのです。これらの人はその理由に、学校が始まる週明け直前に経験した「日曜日の夜の気分」と似た気持ちを日曜日になると味わうというものです。ホントにサザエさん症候群ですね。これに対して調査した側は「日曜は本来リラックスするべきなのに、どうも仕事の事を考えてしまう。計画を立てて、日曜が楽しみになるようにして欲しい」と話しています。
こうしたデータをみると、どうも仕事そのものに余り楽しみを見出だしていないようですね。就活をしている若い人達に、やっぱり好きな仕事をまずは探すことが大切です。アナウンサー歴44年の私はアナウンサーという仕事でサザエさん症候群になったことはありません。他ごとでは2、3回ありましたがね(笑)。

色彩感覚

2012-07-14 23:34:13 | Weblog
あるパティシエが小学生にケーキ作りの講演をしました。その閉めの言葉に『語学と色彩感覚』を磨いて下さいと付け加えました。昔から色の世界は心の世界ともいい、子供達の描いた絵に心の内側が見えるとも言われています。小さな子供は色の世界に遊んで成長していきます。もちろん大人の世界では、色彩感覚が優れている、いないで社会の評価が変わってくるのも事実です。ましてや子供の色彩感覚を見守る大人の色彩感覚も大切ですからね。
この色彩感覚を磨くにはどうしたらいいのでしょうか。最初はオーソドックスなテーマの色は何かを頭に叩き込むことでしょうか。春色、秋色など季節をテーマにしてもいいですね。そして他人の配色をチェックする必要がありますね。評判のいい人は着るものにしても配色がいいですね。
そうです、組み合わせによってそれぞれの色が生きたり死んだりします。服装に限れば好きな色と似合う色が違うことが多いですから余り好きな色に固執しないことでしょう。とにかくどんどん他人の配色を見てまた、ポスターなどでいい色の組み合わせを見つけたらメモをするなら写メにとっておくことですね。

13日の金曜日

2012-07-13 23:25:10 | Weblog
あんまり験を担がない人にとっては関係ないかも知れませんが、今日は13日の金曜日ですから、縁起の悪い日だなあと出掛けに思った人も多かったでしょうね。13日の金曜日は英語圏の多くと、ドイツやフランスなどの迷信において不吉な日とされています。まあこれはキリストが磔刑になった日と言われているからですね。仏教や神道が中心の日本にもこうした気持ちが入って来ているのは不思議な気がします。かつてハワイのホテルで13階がなかったのを覚えています。
ところが、今日は日本の暦でいうと何と『仏滅』でもあります。この日は日本では結婚式などの祝い事などは行われません。なんともこうして重なることがあるんですね。となると今日は少しはじっとおとなしくしていたほうが良かったかもしれませんね(笑)。
今の暦では一年の間に必ず13日の金曜日が一回以上あるそうです。こうした日を有効利用するのがいいですよね。時に我々は惰性に流されてしまう怠惰な気持ちを持っています。ですから、こうした日を心のチェック日にするのはどうでしょうか。安全に心掛けているかなど、自分に問い掛けて実行したいですね。

別格

2012-07-12 23:20:28 | Weblog
大女優の山田五十鈴さんが95歳で亡くなられました。女優で最初の文化勲章受賞者でいらっしゃいましたが、そんな肩書とは関係なく、誰もが認める、大女優、名女優でした。13歳から映画界に入り、世界の映画史にも残るような数々の業績を残してきました。こうした業績をベースにして、その立場はまさに別格の存在になっていきました。
どのジャンルにも大スターは存在しています。しかし別格となると、ほんのわずかです。あえてその存在を認めるとしたら、野球界のイチロー選手、歌謡界の美空ひばりさん、映画界の石原裕次郎さん、サッカーのカズ選手、が最近の別格です。山田五十鈴さんはその一つ前の世代の別格でしょう。別格が放つオーラは特別なオーラがありそうです。
我々業界人が一度はお目にかかってインタビューしたくなる人、いざインタビューが決まると興奮することはもちろん、逆に硬くなって緊張感に覆われてしまう人ではないでしょうか。そんな存在がどのジャンルにも登場すれば、そのジャンルの発展が加速されます。
そんな別格な存在が今、求められているジャンルは、まさに政治家ではないでしょうか。