フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

核家族化と食生活

2010-03-21 22:31:52 | Weblog
日曜日と言えばサザエさんです。サザエさんを見ていて、最近の核家族化であのような食事風景は少なくなっているだろうなと少し残念な気がします。
今は国民の半数近くが1日に1回以上外食をする時代です。働く女性が増えたこともありましが、やはり核家族化が大きいでしょう。サザエさんちのように、老・若世帯が日常生活を共にすることが少なくなりました。
私は食事をすることが、イコール、コミュニケーションを取ることだと思っているだけに、気掛かりな状況に思えるのです。孤食と呼ばれる状況では食事ではなくただ食べるだけになってしまいます。
核家族化、最近の国勢調査では1世帯あたりの人数が平均2・6人まで減っていることから、分量の目安の変化も見られます。今まで1リットルサイズの醤油瓶が750ミリリットルサイズに変わったり、NHKの長寿番組「今日の料理」で使う食材の目安も4人分から2人分に変わっています。
益々こうした傾向が強まって行くでしょうが、一番心配しているのが、みんな揃って「いただきま~す」という言葉が聞かれなくなることです。料理を作ってくれる人への感謝、食事が出来ることの感謝をほんの一時でも持つことを大切にしなければと思うのです。