故郷意識

ドラゴンズの開幕戦の始球式にフィギュアスケート世界ジュニア選手権の女子で優勝した村上佳菜子さんが登場すると報道されました。村上選手もご当地名古屋出身ですからピッタリの人選です。このピッタリが故郷意識ですね。フィギュア王国愛知にまた一人、有望選手が加わったことに故郷意識がくすぐられます。圧倒的にこの地域はドラゴンズファンが多いのも故郷意識のなせるわざでしょう。
さて「春は選抜から」という名言がありますが（ＮＨＫのアナウンサーが使った言葉）、間もなく始まる高校野球こそ故郷意識が刺激されるものはありません。我が故郷を代表する学校が優勝したら本当に嬉しいし、他府県人に対して優越感さえ持ってしまいます。故郷に対する思いは、生まれてからずうっと居住地を変えない人と、転々と住むところを変えて、故郷が思い出の中にある人とは随分違うことでしょう。そんな故郷を離れて住む人がたまに帰った故郷で、一番ああここが故郷だと実感するのがテレビで県別のニュースや話題を全国番組の間に放送する時だと聞いたことがあります。そうなると地方局そのものが故郷と言っていいかもしれません。特にラジオ番組はそうした、故郷意識をくすぐる番組作りを考えた方がいいですね。