少女像「すずらんに寄せて」
このシリーズでは散歩の途中に立ち寄ってみたい魅力のスポットを訪ねます。
今回は「恵庭駅東口広場」(黄金中央)。
えにわ病院に面した歩道に一体の「少女像」があります。鈴蘭の花を両手で愛おしむように持った少女の座像。横浜山下公園にある「赤い靴はいてた女の子」と同じ作者の作品だと気付く人は少ないでしょう。しかし、これが著名な彫刻家山本正道の作品だと知った貴方は、さりげなく置かれたその風情に触れ、きっとこの街を好きになるでしょう。
なお、下記の資料は令和5年度第1回「えにわ学」講座(令和5年9月30日)資料から引用しました。
再発見!
(1)街かどの少女像
今回訪れたとき、少女像は帽子を被りマフラーを巻いていた。前回通ったときは小銭が供えられていた(資料の写真は元の姿)。
Aさん:この作品が横浜山下公園にある少女像「赤い靴はいてた女の子」の作者山本正道の作品であると知って、改めてその芸術性に触れ、恵庭の街かどに著名作家の作品があることに歓びを覚えます。
Bさん:寒空にぽつねんと座る少女像をみて、「寒そうだ」と帽子とマフラーを着せる心優しい近所の方がいらっしゃるのですね。
Cさん:病院前の少女像。病の快復を願って、或いは完治した御礼に手を合わせ、賽銭を供えた病院の患者さん(?)。お地蔵さんと思ったのでしょうか。
さて、町かどに置かれた彫像を「芸術作品として尊重すべき」「Bさん、Cさんの行為も街中作品としては許容できる。ペンキや破損は絶対ダメですがね」。あなたはどう思いますか。
私達は、少女像にそっと手を触れバスに乗り込んだ。
参照 1)土屋武彦「私の恵庭散歩-1恵庭の彫像」晩鐘舎2017、2)拙ブログ「豆の育種のマメな話」2014.10.14(恵庭駅前の少女像、山本正道「すずらんに寄せて」)