豆の育種のマメな話

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アルゼンチンの北部サルタ・フフイ、「雲の列車」とウマワカ渓谷

2011-05-01 16:27:42 | ラテンアメリカ旅は道連れ<南米旅日記>

アルゼンチンは,大豆,小麦,トウモロコシを生産する豊かなパンパ平原,広大な牧畜の国として知られているが,それとは異なるいくつかの顔がある。その一つは,アルゼンチン北部のサルタ州やフフイ州など雨が少ないアンデスの高原地帯の顔である。

1.サルタ雲の列車

ブエノスアイレスから1,600km,周囲を山に囲まれ標高1,200mのコロニア都市サルタ。人口は30万人弱,北部では比較的大きな都市。南部ツクマンにかけては,ワインやタバコの産地,豆類の栽培もある。一方,北部や西部に行くにつれ降水量は少なく,乾燥した地帯となる。

 

雲の列車と呼ばれる高山列車で,チリ国境に向けスイッチバックを繰り返しながら3,774mまで登れば,荒涼とした平原にコブレスの町がある。列車に乗るのも良いし,ランクル車で渓谷を列車と並行して走るのも楽しい。

 

サルタを早朝の暗い時間に出発し,雲の列車と並行して渓谷を登り,その後広大な塩湖を横切り,フフイ州のアブラパンパ,ウマワカ渓谷,フフイを経てサルタに戻る所要12時間ツアーに参加した。想像以上に寒い気象と気圧の変化に体調を崩したが,同行者の心遣いを得て,記憶の残る場所となった。

嗚呼,これが塩湖と言うものか。

 

2.フフイ州ウマワカ渓谷

ボリビア,チリと国境を接し,乾燥したアンデス荒野。地肌をむき出しにした色とりどりの山肌,巨大なサボテンが目に入る。かってインカ帝国が栄えた頃,インカ道が通っていたというが,今でもインデヘナの村々が点在する。ヨーロッパからの移住者によって作られたアルゼンチンは,結果として原住民をこの辺境の地に押し込めてしまった。パンパの裕福さに比べこの地の貧しさは何だ・・・。

  

3.イルージャ

ボリビア国境に向かう国道から東にそれて,乾燥した険しい山を一つ越えた谷間にIRUYAの村がある。こんなところにも人が住めるのか。そう思える村にも,古い教会があった。観光案内書に出ていないが,訪れたらこの風景を忘れることはないだろう。旅行者用の洒落た小さなホテルがある。

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