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遠州鉄道・最後の吊掛車

2018-04-30 | 一寸お出かけ(中部)
JR浜松駅のすぐ近く、新浜松から北に延びる遠州鉄道に初めて乗ったのは
昨年のGWでしたが、全線単線ながら12分ヘッドの高頻度運行、市街地の
区間は高架、かつロングレール採用という、地方鉄道と単に一括りにして
しまうにはあまりにも近代的なのが印象に残りました。



主力の車両(左写真)も適度に垢抜けていますが、終点の西鹿島の車庫で
寝ていた、少々古めかしい湘南顔の電車(右写真)に乗れなかったことが
心残りでした。
終点の西鹿島は三セクの天竜浜名湖鉄道と接続しており、私の遠鉄初乗車
はそこから浜松方面への帰路のみでした。



その湘南顔の車両について調べたところ、1970年代の車両にしては珍品
といえる吊掛式の電車で、残り2編成。遠鉄のHPもまめにチェックして乗る
機会を伺っていたのですが、残念ながら2017年内に1編成が引退、残る編成
も近く(2018年春)引退を迎えることになりました。
4/28~30の3日間に渡り、各日2往復のさよなら運転が行われることになり、
抽選に応募したところ、当選した次第です。

新浜松駅にて。
さよなら運転期間中は、ファンサービスか、当該運転時以外は新浜松駅2番
線に留置されており、写真が撮り放題でした。



往復の折返しの西鹿島駅にて。こちらは改札外からバッチリ撮影できました。



吊掛駆動の電車で空気バネの台車というのは珍しいのではないでしょうか。
最高70km/h程で走行することもあり、吊掛駆動のモーター音は盛大で、床に
も細かい振動がビリビリ伝わりますが、加減速や全体的な乗り心地は比較的
滑らかです。旧型国電とは異なり、電制があるのか減速時にも吊掛サウンド
がします。

ちなみに主力の車両の台車は、軸バネが旧型車と同様のペデスタル式のもの
もあれば、N社お得意の円錐バネ式、はたまたは写真のような(N社にしては
珍しい)軸梁式があるなど、増備の時々の流行りの形式が採用されているよう
で、あまり統一はされていません。



味がある広幅の貫通部(中央写真)と、その拡大で昭和53(1978)年製を示す
製造者名板(右写真)。



1往復目の乗車後は、2往復目の快走を収めました。


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