麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

三鷹のカタミ破

2018年06月24日 | 制作公演関連
「三鷹のカタミ序」(6/14)に
書いたように来月6日に上演する
太宰修没後70年記念公演
『もういいよったら、もういいよ』

企画・構成/原きよ
演出/小林拓生
会場/三鷹市芸術文化センター
星のホール(14時半、19時)
演目/「女生徒」「リイズ」「美少女」



「女生徒」については〈序〉で触れた。
ちなみに〈序破急〉は、雅楽や能、
義太夫などにおける形式のこと。

さて「リイズ」。
余り知られていない作品だ。
ラジオ放送用に書かれたもので
活字発表はなかったものを、
筑摩書房版の「太宰治全集3」に
収録。参考までに放送はNHK、
昭和15年11月5日21時30分より。
タイトルは『ある画家の母』。

一方「美少女」は、その前年の
「月刊文章」初出の短編小説。
甲府盆地特有の暑さに眩暈を感じた
私が、アセモに悩む妻を伴い、
皮膚病に良いという大衆浴場へ。
そこで、青い桃実を思わせる
身体をした少女を見るという話。

この二編を、原きよの朗読、
渡辺秋香のピアノで届ける。

このコンビは、過去にも、
会場となる「星のホール」で
太宰作品を上演している。

さて、今年は没後70年だが、
来年は生誕110年を迎える太宰。
100年の節目の年には、
青森県金木町の芦野公園に
銅像も建っている。既にあった
文学碑のそばに造られ、また
その像は生家を向いているという。

その「斜陽館」を含め、街に点在する
太宰ゆかりの場所等々を総じて
「太宰ミュージアム」と展開。

生まれたまち金木(現五所川原市)、
亡くなったまち三鷹は、それぞれ
聖地としての「発信」を続ける。

我々『もういいかい~』も、
情報発信に余念はなく、お陰様で
朝日新聞マリオン欄をはじめとして
多くのメディアに取り上げて頂き、
嬉しい限りなのである。

主宰の原も、こんな感じで謝意を。



シャイな朗読家・原きよ。





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