麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

六本木、中野、高円寺

2021年02月03日 | 鑑賞

日韓演劇交流センター主催公演

「韓国現代戯曲ドラマリーディングX」の

交互上演を三本すべて観たいと

1月29日付の弊ブログに書いたのだが、

実は書いている段階で二本は見ていて

その日の夜、美しい満月のもと座・高円寺で

最後の一本も観劇することができた。

 

もっと言うと。

お隣の中野にあるザ・ポケットで

青年座『シェアの法則』も観た。

演出の須藤黄英氏は古巣(東演)時代に

客演出に迎えた気鋭(きえだけに)。

丁寧に稽古場を紡いでくれたが、

シェアハウスを舞台にしたハートウォーミングな

今回の戯曲をテンポ良くさばいて、

恥ずかしながら、感涙させてもらった

 

 

話を高円寺に戻す。

 

『激情万里』は若い俳優が舞台中央で文字通り

激情のパフォーマンスを展開。周りに配された

ベテランがト書きと解説で芝居を締めた。

 

逆に『椅子は悪くない』は

脂の乗った中堅が良い意味で「やりたい放題」。

若手を牽引する秀逸な舞台だった。

 

『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』は

いわゆる「演劇」を超えたステージアート。

映像も取り込んだ作品。

 

と、短評できる三本。

それぞれ限られた条件のなか、

今回も一本一本が独自性を発揮していた。

 

「限られた」なかに稽古時間の短さもある。

この現場を何度も関わって思ったのは、

俳優の中にリピーターがいて、

彼ら彼女らが「時間の短さ」を補ってくれる

ということ。リーディングXでも、それは感じた。

 

一度、翼を休めるという「日韓リーディング」が

もう一度飛翔することを願いつつ、今日はおしまい。


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