麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

雨の山中湖

2016年07月16日 | 制作公演関連
三島由紀夫文学館と山中湖村教委の
共催による『卒塔婆小町』公演。
山中湖中学校の全校生徒及び
保護者等にご覧いただく企画。

上演前には、学年別のワークショップ
(講師は黒川逸郎)と
作品関連のレクチャー(同・川口成典)も。

昨年は東京を出てまもなく土砂降り、
現地でも雨がずっと降っていた。
今年は仕込みを終えて宿に戻る途中、
コンビニで買い物をして、
さぁ車に戻ろうとした直前に夕立。
作品は『弱法師(よろぼし)』だった。

五年前「こころで聴く三島由紀夫」と題し
朗読劇のスタイルで始まり、
『近代能楽集』八曲をふたつずつ
上演するかたちで昨年一通り完結した。
季節柄、雨がよく降り、
一昨年も荒天だったそうだが、
2016年もやはり雨に見舞われた。

新国立劇場とJ-Theaterが一曲ずつ担い、
文末のように上演してきて、
昨年から新機軸として、
鑑賞教室の幕をあけた。

今年は、公民館での朗読を新国立、
芝居をJ-Theaterと住みわけて、
ともに『卒塔婆小町』を選択。

***

神保麻奈、高谷恭平、田辺誠二、
高岩明良、望野哲也、戸田梨恵、
福永奈津美、松尾典枝、
やすだまこと(能管)という出演陣。

十四時半から。
保護者の方々や近隣のお年寄りも。
そして足の弱い彼女らを生徒が席まで
手をひく光景も見られた。

『弱法師』のときは上演前に、
生徒たちの合唱発表会もあったりで
バタバタしたけれど『卒塔婆小町』は
鑑賞一本に絞ったことでギュっと
集中力を増した感じがした。

「こころ~」に対して始まったばかりの
企画だから、工夫しながら
良いものに育んでいけたらと思う。

写真は役場の入口脇に立った
憲章を刻んだ石碑。



「こころで聴く三島由紀夫」アーカイブ

12年『弱法師』、『卒塔婆小町』※
13年『葵上』、『班女』※
14年『綾の鼓』※、『邯鄲』
15年『熊野』※、『道成寺』

※がJ-Theater、無印が新国立劇場製作。
コメント
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