麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

噛みんぐ、立ち稽古。

2016年07月13日 | 制作公演関連
『噛みついた娘』を紡ぐ小林七緒組
・・・団体名ではありません。
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三好十郎+宮沢賢治』の、
三好作品を創る座組を差します。

演出家が所属する流山児☆事務所の
アトリエに腰を据えた稽古は
週六で着々と進んでいます。

それはアメフトに例えるなら
派手なロングゲインのパスを使わず
短いランを選択し、確実に
ファーストダウンをゲットする、
そんな稽古の進め方である。

しかも、一見地味に見えながら
アメフト通なら唸らずにはいられない
オフェンスラインと敵の守備ラインの
高度な駆け引きに勝利しながらの前進!
そんな印象を受けています。

同じ場面を返す稽古の中で
勿論うまくいかないこともある。
アメフトで言えば「ロス」だが、
四回の攻撃で10ヤード進むのが
このスポーツの基本だから、
演技プランとしての果敢な挑戦が
仮に「はずれ」でも次に繋がる、
そんな流れが出来ているのだ。

スタンドオフ小林七緒(演出)の
見事なゲームコントロールである。

役者同士は初めましてが多い顔触れ。
だが、演出がこれまでの出逢いから
「面白い化学反応が起きそう」
と声掛けしただけに、適材適所
見事に「はまって」いる。

また前回も書いたけれど、
新国立劇場研修所出身者が多く、
中には四期四人の大所帯や、
流山児☆事務所から参戦の三人等が
ある種の推進力になり、
顔合わせから三週間、七緒組として
一つのまとまりが構築されています。

『噛みついた娘』の喜劇性を
強調した作品が日々立体化し、
幕開きが待ち遠しい。



二本立ての上演につき日程は、

7月25日(月)
19:30☆

26日(火)
13:00★/16:30☆/19:30☆

27日(水)
13:00☆/16:00☆/19:30★

8月3日(水)
16:30★/19:30★

☆三好十郎、★宮沢賢治

小劇場「楽園」にて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする