麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

苦汁の選択

2006年08月28日 | 東演
 昨日、午後2時から「第17回下北沢演劇祭」の区民上演グループの説明会及びオーディションが行われた※。
 選考といいながら、応募者自身の辞退以外は、手を尽くして全員参加でやってきた。。。東演が全面バックアップする「Aグループ」は、参加人数と男女比を考慮しながら、ワークショップと並行してレパートリーを決められたので可能だったのだが、今年は、三十数名の応募のうち三人に一人は出演できない狭き門になってしまった。
 東演の秋の公演が10/9まであり、次公演が2月末に本多劇場であるので、これまでのように五ヶ月(と言っても週末+祝日なので日数にすると50日くらい)取れた稽古が、四ヶ月約40日あるかないかになるという物理的理由が大きい!

 日程が短い分、昨日のオーディションの段階で作品を決めて、その作品にあった役者を選ぶ、というこれまでにない展開を余儀なくされたのだ。
 結果、選ばれる方も大変だが、選ぶ方もシビレた。

 実際、劇団の入団考査の方がよほど楽だ。プロとしてやっていけるか否かを判断すればいい。
 勿論、作品をひとつ創る厳しさはある。けれども区民上演グループは、オリンピック憲章じゃないけれど、参加することに意義があり、その中で「芝居」の楽しさ面白さを体感してもらいたいのだから・・・。

 と、頭では解っているのだが、リピーターには情がわいているし、初参加の方には是非出演を叶えてあげたい。。。これでは全然決まらない。
 初めて演出をお願いした千田恵子さんがピシッピシッと「役」にあった区民をセレクトしてくれたので本当に助かった。
 一発勝負のオーディションだから、要領を掴むまでは時間がかかるが後半化ける「差し足」タイプには若干不利だし、先行逃げ切り型と最終コーナーで馬群に沈むタイプの見極めも難しい。
 けれども基本的に演出家の目とカンを信じた。

 Bグループは当て書き芝居なので、これからビデオを参考にした選考となる。その後再度付け合わせて決定をみるので、発表は来月になろうか。
 結果の善し悪しは別にして、待つ側は早く答えを知りたいところだろうが…。

 とにかく、精神的に消耗した一日だった。
 でも昨日が底。板に立てない人たちのためにも参加が決まった区民とともにいつも以上に良い作品を創らなくちゃ!

※毎年2月、下北沢の9劇場で展開される
 「下北沢演劇祭」はプロアマ混合のイベント。
 その中の“世田谷区民公募”のグループが
 2つ作られて、本番に向け稽古していくのだ!
 Aを東演、Bを本多劇場グループが指導する。



 
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