クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

天下の名車も

2013-03-31 22:53:00 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
今週末まで預かっていた車両はP車。
最近この車を手に入れたオーナー氏は、少しずつ手を入れて直していこうと思っていると話されていた。
とは言え乗り心地が悪い(あまりにも)。
ということで、オリジナルボックスに相談に見えた。
一目見て、これでは!とわかる程、車高がガックリと下げられている。
P車の正しい車高に対して、数センチかそれ以上下がっている。
ここまで下がると、当然サスペンションストロークの残りが少ないか、
すでにバンプラバーがつぶれているというのも考えられる。
オーナーさんと相談して、純正戻し方向に車高もダンパーも考えましょう、ということになった。
サスペンションチューニングの範疇ではあるが、元のコンディションに戻すのだから、
修正と呼んだほうがいいのかもしれない。
前オーナーがこの車を手離した理由が乗り心地の悪さだったら、改造が裏目に出たことになる。
ちょい悪オヤジなる言葉に近いかもしれないが、少しだけイジッテいるのがわかるチューニングを
施すことで、ノーマルで乗っているんじゃないよ、を自分にも人にも見せているところがある。
目的があれば良いが、やみくもは残念な結果を招くことになりかねません。
冷静に行きたいですね。

にじり寄り

2013-03-28 12:57:02 | なんでもレポート
いつもの通勤路で、前にいたハズの車の台数にしては信号機までの距離がまだあるのに
遠くから減速を始めて、そのまま停止。
ウンッ?!見えていなかったけど、左側に誰かいた?それとも障害物?
・・・するとややあって、ジリッとすぐ前の車が動き始めた。まだ信号は赤。
一旦動いたものの再び停止、また間をおいてジリッと動き、私の前に2台分程のスキマが!
でも信号は赤のまま。ルームミラーに見えている後ろの車がナゼか近く感じる。
自分でもジリッと前に行くべきかどうか迷う。
更に前に車がジリッと動いた頃に、青になるのを見計らって前の車との車間を修正しつつ発進。
こんな場面に当たると、信号停止が落ち着かない。
前の車は追突事故の経験者なのかもしれない。
妙に慎重な運転にも見える。
それか単に尺が読めないからウンと手前で止まって、そこから停止車間をジリジリと
詰めているようにも見える。
いずれにしても回りの車との協調性という点ではよろしくない。
リズムを乱しているとも言える。
最近なんとなくこんなシーンが多くなってきたような気がします。
心当たりありませんか?
“あの車”のドライバーさんも、この手のウンテンをしているのをよく見掛けます。
尺が読めないのと、思うように減速させられない車との組み合わせで、
自然発生的な行動とも言えるでしょう。
いずれにしても車に対する不信感、あるいは扱いにくさが、その根底にあるのではと勝手に思っています。
その点、軽トラなんぞ、身軽に感じて、単に止めること、動かすことですら、妙にうれしかったりします。

*写真はPOPPY RALLYでの夕ごはん。

POPPY RALLYを走り終えて

2013-03-26 15:35:11 | イベントレポート
以前、箱根の芦ノ湖近辺で行われた新車試乗会でのこと。
あいにくの天気で雨と霧。
回りの景色は路肩の先までしか見えない状況。
借り出した車両は3LターボのFRスポーティーカー。
試乗コースはかって知ったる道なので、見えづらくても不安はない。
しかし、走り始めてすぐにペースが上がらないことに気がついた。
視界が良くないのが影響しているとはいえ、スピードを出す気が全く起きないのだ。
ターボレスポンスがアクセルの扱いづらさを感じさせ、
マスターバックのついたブレーキタッチはフニャフニャでいて、
強めに掛けると喰いつきそうな心配もあり、思い通りにスピードコントロールできそうにない。
更に、濡れた路面の様子が全くわからないTVゲームのそれのようなフカフカのハンドルと、
触るもの全てから“飛ばすなよ”の総攻撃を受けた気分で、確か50km/hも出さずトロトロと
しかもサッサと試乗を切り上げた記憶がある。

今回のベルギーのPOPPY RALLY全コースを通して、一車線の狭い道で砂が乗っていたり
泥が乗っていたり、雨の中、夜間も走ったが、一瞬たりとも不安を感じたり
スピードコントロールに迷うことはなかった。
バイオレットのエンジンパワーがあまりにも低いというのもあるが
一番大きいのはノンアシストの“生ハンドル”のおかげである。
2年前にTE27トレノでラリーモンテカルロの雪道を走った時にも同じ様なコメントを書いたと思う。
アシスト無しのハンドル機構が、どれだけたくさんの情報を伝えてきて、
自分の操作に自信を与えてくれることか。
これは走らせる楽しみ、喜び、ひいては安全走行にもつながる。
と、POPPY RALLYを走り終えてあらためて感じている。
現代の車は一見、楽に運転できるようになってはいるが、その扱いづらさと緊張感がセットになっているから
どう走らせても楽しさが少ない。自信も持てない。
いつも不安の中で走らせているから、心底おもしろいと感じられない。

球形スピーカー

2013-03-25 19:33:04 | なんでもレポート
今日は朝からスピーカーを鳴らしている。
球形のエンクロージャーで直径が28cm、スピーカーユニットの大きさが12cm。
新品のユニットなので、エージングと呼ばれる音楽信号を流して当たり(自動車の慣らしと同じ)を
つける作業と、バスレフダクトのチューニングを兼ねて、その長さを試しつつ音楽を流している。
個人的な好みで言えば、カリカリにエッジの効いた硬い音が好きだ。
ゆるい音、ふやけた音、低域がぼうぼうとして締まりの無い音はダメだ。
12cmのユニットでは大迫力の音は無理としても、アタック音はしっかりとしているし、
特にボーカルのクリアさは申し分ない。
バスレフ方式独特の鼻にかかる様な付帯音も気にならない。
何時間でも聞き流していられるのがいい。
とにかくエンクロージャーのクセが音楽に乗っかってこないことだ。
球形にした一番の理由はここ。
6月には長野県のオーデイオクラブの発表会にこの球形スピーカーを持ち込んで、
耳の肥えた人達に聴いてもらおうと思って準備を始めているところだ。
今回の28cmよりも大きい、直径44cmの球形エンクロージャーに
20cmのJBL LE8Tユニットをつけたものだ。
真空管アンプも多数持ち込まれるようなので、どんな音の音楽がきけるのか今から楽しみだ。
ドライブがてら聴きに行ってもイイかなと思われた方、行きましょう。
信州の中でも特に美味しい蕎麦粉の採れる地域だそうです。

DAY2

2013-03-19 16:58:50 | イベントレポート
ラリー二日目は朝6時30分に一号車がスタート、我々は7時19分。
ひたすら牧草地の中をきょうも走る、走る。
そこでふと気がついたのが、直角コーナーの内側の舗装に、
ホイールによる引っ掻き傷がたくさんついていることだ。
ショートカットして、ダートに足を落として内輪を引っ掛けるように走らせると、
ホイールがガリっとアスファルトに傷をつける(当然ホイールにもダメージが)。
これはこの道がラリーのSSなどで使われている証拠だ。
しかも古傷がいっぱい。
いつもならこの季節(地域)に雪が降る事はあまり無いらしいが、
今年は直前に降った雪がまだ道路脇にある。
走行路面は概ね乾いているのでドライタイヤでの走行に不安は無いが、
あと一日か二日ずれていたらスノータイヤが必要だったかもしれない。
エントラントの三分の一程がスタッドレスを履いている事からもそのことが伺えるし、
一部雪のためコース変更もあった。
そんな心配もあったが我々の車は走るほどにミスコースを重ねていって、
走行順がどんどん後ろに下がり、ついにラストゼッケンの車を見るまでになった。
無論大量減点だ。
減点は減らないからその先はミスを少なくして、なんとかゴールを目指すことにした。
こうなるとステージ後半のチェックポイントでは、オフィシャルが帰り支度!の最中で
一応通過のサインをもらえたが、チェック通過の意味があるのかないのかわからない!といった、
散々な成績に終わった。
それでも強がりを言ってしまえば、ほとんど最後のゴールだったので、ゴールのゲート前に車を止めて、
学生達とユックリと記念撮影ができた事が良かったのが、せめてもの慰め。
          
オフィシャルも気を回して片付けるのを待ってくれた。
その日の夜の表彰パーティでは、海外からのエントラントと言う事で特別賞がいただけた。
学生達全員が前に立ち、副リーダーがマイクを持って挨拶。
流暢な英語でチームの活動状況を紹介。
エントラントからは大きな手が発する、音圧の高い炸裂音に近いパンパンパンの、とても暖かい拍手が。
皆大人だ。
          
一番印象に残ったのはこのパーティで我々の席にオフィシャルが訪ねて来て、
にこにことした笑顔で全員に声をかけてくれた事。
これはラリーの事を全く知らない状況から、何度も大会主催者と連絡を取り合った学生達への、
お前たちよく頑張ったじゃないかの意味合いが大きい。
皆一区切り着いたことを実感し、少しだけホッとできた瞬間だったと思う。
パーティがお開きになって、部屋に戻ったのが1時過ぎ。
朝の飛行機の時間を考えると4時50分には支度を始めなくては。
かくして、短いような長いような、でも中身の濃いラリーが終わった。
この話の続きはそのうち。
          

          *POPPY RALLYの完走賞

DAY1

2013-03-19 15:26:35 | イベントレポート
車両保管場所である中学校の中庭から。
先ずは近くの街まで移動。
背の高い尖頭のある教会の前が多分その街の中央広場、そこからがラリースタート。
9時30分にゼッケン1番が、我々は59分スタート。
観客もまばらな中?、静かにスタート。
コマ図三つ目にして正面が工事中で通れない、アレー?!
これはおかしいと言う事で、今来た道を逆走。(後でわかったことだが、スタートの時に渡されるはずだった地図の一部変更された紙をオフィシャルが忘れていたのだ)
一方通行から出たところで、次のラリーカーを待ち、コバンザメ作戦その一を開始。
幸いすぐに確かなコマ図が見つかってオンコース。
             
コースは畑の中の道を走るから基本的に直角コーナーだらけ。
先ずはSSのようなタイムアタックのステージ。
メチャ間隔の狭いパイロンを三つほど抜けて、短い直線を全開。
途中に完全ストップのポイントがあって、オフィシャルからサインを貰う。
また全開走行、パイロン区間があって全開のあとまたフルブレーキ、が続いてゴール。
ここは早い者勝ち。
安全を考慮しつつ、タイムアタックの楽しみもある。
道幅が狭いので直線の加速勝負。
そこが終わると次はオンタイム走行に移る。
指示速度通りに走らせる区間だ。
やはり道幅の狭い畑の間を直角コーナー、直線を繰り返し走る。
ブラインドコーナー、くねくねの山道は皆無。
チェックボイントは全て有人。
遠くから見えれば、時間合わせが落ち着いてできるが、
見通しの良いところの先のちょっとした木立に隠れた一角にいたり、
民家の角を曲がった先にいたりと、見えずらいところに設置されている。
どこぞの国の電柱の影に隠れて一旦停止違反を取り締まる人を見つけた時と
心拍数が同じになる、といえばわかりやすいか。
違いは正しいことをやっているのにもかかわらずドキドキする事だ。
コマ図と呼ばれる進路変更を指示するルートブックは、ステージ間の移動に使い、
レギュラリティーランの区間は、5万分の1の地図を使う。
走るルートがポイントで示されていて、それを順番にたどって行くのだ。
これが大変、数百メートルから数十メートル、長くても一キロほどで分岐が出てくる。
計算と地図見が忙しい。
分岐で止まって確認したいところだかオンタイム走行中はなるべく停止は避けたい。
でも、確認しなくてはいけない。
これが延々と続く。
我々の、タイムを記入していくタイムカードを眺めたオフィシャル曰く、
「このラリーは始めてかい? ふっふっふ。 はいっ!」
それじゃ無理もないな、と含んだ笑みがこのラリーが簡単にはいかない事を示している。
笑われた理由は簡単だ、ルールの理解も甘く、ミスコース多々。
慣れたオフィシャルなら、減点を見ただけで(こいつらやってるなー)と
我々のたたかいぶりが一目でわかるのだ。
昼食と、夕方の食事をして、更にナイトステージがあって、ひとまず今日のステージは完走。
明日の朝は早い時間から、二日目のステージが始まる。
             

             

受付と車検

2013-03-16 12:27:11 | イベントレポート
午前中にラリーコンピュータの試運転と、オドメーターチェックを兼ねて
市街地から少し出たところの道でバイオレットを走らせた。
オドメーターチェックのために主催者から指定された場所なので
同じ競技に出場する他のラリーカーにも出くわす。
仲間をみかけると、なんとなくだが気持ちも盛り上がってくる。
そして今日の午後からは大会事務局での受け付け。
そのあと配られたゼッケンを張って、ラリーカーらしい外装になったら車検を受ける日だ。
車検の場所は市内にある中学校の中庭!
生徒達がすぐ横を歩いて行く。
中庭は石畳。
ヒストリックの車はとかくポタポタと油漏れなどあって、駐車した場所を汚してはいけないので、
ブルーシートを車の下に敷く、のも規則書に書いてある。
しかし強制ではなく自己申告、一滴も油漏れのない車はドライバーの判断で敷かなくても良い。
車に貼ってあるドライバー、コドライバーの国籍をみると、イギリス、ドイツ、イタリア、辺りが多い。
どの車もガッツリと手入れがされていて、バリバリのラリーカーに仕立てられている。
それなりのお年の人が当然多いが、モータースポーツは、大人の楽しみなのだと改めて思う。
車遊びは若いころやった、と言うのとまた違った雰囲気だ。
大会主催者の人たちもおだやかで明るく対応してくれる。
楽しんでるようにも見えるし、余裕の表情にも見える。
学生達を相手にしてもその態度は変わらない。
それにしてもヨーロッパは異常気象らしく、雪も心配だし、なんせ寒い!
路肩に雪があるものの、舗装路面には雪は無いだろうと予測して、夏タイヤでいく事した。
明日スタート。


怪しい雲行き

2013-03-15 16:23:15 | イベントレポート
成田発のオランダアムステルダム行きの飛行機に乗りこむまでは順調だった、
と言いたいがその前に一悶着。
カウンターに呼び出されて言われたのが、
「この席は乗務員が使うから違う席にします」と、いきなりきた。
「条件が同じならいいですよ」と、こちらからも提案。
それから再度待たされて結局違う席に。
やっと機内に入って席に座ってからが長かった。
折からの強風と煙霧で機体がグラグラするモノの一歩も動こうとしない。
あと少しお待ち下さいが何回か続いたあと、
滑走路に向けて進み始めたがやたらと時間がかかる。
およそ四時間!!経過後の機内アナウンスは、
「待機している間に燃料を使ったのでこのままでは現地まで飛べない、駐機場に戻って給油します。」
滑走路の先の方から延々と戻り、燃料を入れ離陸許可を貰うも、今度は列の最後。
待機している機体が17機!!
結局飛び立ったのは予定時刻の6時間遅れ。
その後11時間強でアムステルダムに到着、当然乗り継ぎの出来ない時間。
眠いまま近くの空港ホテルにバスで移動、翌朝の早朝便でベルギーのブラッセルに無事到着。
そこで先に現地入りしている、黄色のダンロップジャンパーを着た学生達と落ち合うはずが、
出口の待ち合わせの場所に居ない。
その頃彼らは空港に近いところに?いたらしい。
無事にそのあと出迎え組と合流したものの、次の目的地も距離はすぐなのにやたら遠かった。
やらかしてくれること!!そのあとも実はーーー。
ホテルまでの道もダイダイ渋滞。
乗り物にたくさん乗った印象が残った長ーい一日だった。

ポッピーラリー 出発

2013-03-12 16:03:48 | イベントレポート
明日から海外で行われるヒストリックラリーに出かける。
場所はベルギー。
ラリーの名称は POPPY RALLY。
開催日時は今週末の3月16日と17日の二日間。
私が運転するのはバイオレット。
コドライバーは全日本ラリーで活躍している萌抜(ハエヌキ)氏。
初コンビだ。
ニッサン車で競技に出場するのは、昔々にエキジビションでサニーを走らせて以来。
これまであまり縁がなかったのは確かだ。
夜の内に成田空港の近くまで移動して宿を取るのだが
ふとロードスターを見ると、幌に破れがある。
経年劣化で小さくビリッと切れている。
駐車場に停め置くので、戻ってきたら室内に雨が・・・とならないように
朝から補修作業。
これでもかという程、ゴムのりをタップリと塗って穴を塞いだ。
太陽光にあぶられて、幌全体が傷んでいるようだ。
そろそろ換え時か。

二人目のおばさん ゲット!

2013-03-08 14:51:56 | ドライブレポート
2月に家族旅行に出かけた。
我が家の二人と母と叔母夫婦の計5人。
車はカングー。
行き先は伊豆半島、河津。
東名御殿場インターを降りて、長尾峠→芦ノ湖スカイライン→
伊豆スカイライン→天城峠経由の現地入り。
ドライブ好きにはたまらない、この間全線“峠”道だ。
同行の叔母さんはなんと、常に酔い止め薬を携行しているくらい車に弱い!
往路は幸いに好天。
富士山丸見え、誰が写しても記念写真はバッチリ。
車の中は久々に会った事もあって、ペチャクチャ会話でにぎやか。
時々は表の景色を見ていそうな話も入るものの、基本はいつものおしゃべりが続く。
何回目かの休憩で、十国峠のサービスエリアに入ったときのこと。
おみやげ物屋さんの中で立ち話をしていると、くだんの車に弱いおばさんが
「車の中で、さっきまで平気だと思っていたのに、ドアを開いて表に立ったら
 フラッときたから、やっぱり車酔いしてたのかしらと、一瞬思ったのよ~、で、
 2,3歩したら地面が坂道になっているのがわかって、結局自分は大丈夫!
 車酔いじゃなかったの」と、ケラケラ笑って話していた。
ここの駐車場全体がかなりな坂になっていて、パーキングブレーキもいつもより
もう1ノッチ強く掛けたくなるところなのだ。
その後も山道は続き、最後の天城越えをして目的地に到着。
夕食の席を囲み、出てくる料理のおいしさと楽しい会話の勢いかもしれないが
快適運転のお墨付きをもらった。
おばさんも免許所持歴無し、助手席・受身の方だ。
“ひさおちゃんはうんてんが上手”のおばさんに続き、
“くにさんのうんてんは快適”の二人目のおばさんをゲット。
復路は雨だったが、無事に快適運転を終えることができた。
車の旅はこうありたいものだ。