クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

気になるあのクルマ

2015-03-22 17:44:34 | 試乗レポート
ナンバープレートが付いて、公道走行ができるようになったおかげで、試乗のチャンスがやってきました。

試乗会の集合場所であるヨコハマのホテルで森さんと合流、そのあと早速試乗、ではなく先ずは説明会場へ。

それぞれの担当者から熱のこもった説明を受け、続いては昼食!
そのあとはデザイン説明会!

これがなんとヒトの行き交うホテルのロビーで、展示してあるクルマを前にボールペンと真っ白なスケッチブックをもって、
デザイナー本人がサクサクと書きながら説明を進めていきます。

「思い」とその「造形」にふむふむ・・・で次は試乗。
1台目はAT車。

試乗コースは、街中、住宅街、と高速走行少し。
約一時間弱ほどの枠内で試乗しました。

ほぼ全線信号待ち、対向車、歩行者に気を配りながらのドライブで、
タイヤをきしませて走るようなコースではありませんでした。

駆動系の使い勝手がいくらかわかったところで、森さんと交代。
戻ってきた後、技術説明会、そのあとMT車の試乗。

前後バランスがなんとなくいい!車体が軽く感じる!視界も良好!

アベレージにして20kmプラスほどののんびりとした試乗だったので
感じられることはほんの少しだけでした。

最後にお茶しましょうかとテーブルについて話し始めたら、向こうから質問が。
答えないわけには行かず、気づいたコトを一つだけ・・・

あ~そのことなら、私の担当外なのでなんとか君に聞きましょうと、手を上げてその担当者を呼び寄せた。

テーブルには森さんと私の二人に対して向こうの担当者は三人に増員、こりゃ負けるぞ!………
戦うわけじゃありませんがなんとなく・・・

些細なことでちょっと気になった程度ですと、火消しに掛かったけどダメでした、仕方ないからその現象の場面を説明。

思い当たるフシがあるのかないのか、担当者は多くを語りませんでした、が一番うなづいていたのは森さん!………

というようなことがあって無事インプレッション終了。

つくり手の温度が高いことは確かです。





変えてはいけないもの

2015-03-19 15:27:13 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
客人に「球形スピーカー」の音を聴いてもらいました。

音の取り出し口はCDプレイヤーなのでデジタル信号です。
それをアナログ信号に変換します。
その次はトランジスター式のプリアンプで少し力をつけます。
最後にスピーカーを駆動するのは真空管アンプです。
駆動されて空気を震わせるのはまん丸の球形エンクロージャーに取り付けられたありきたりの
ダイナミック型と呼ばれるスピーカーユニット。

ちなみにCDプレーヤーと、デジタル信号をアナログ信号に変換するDAコンバーターは最新のものです。
プリアンプは約25年前のモノ。
スピーカーは約50~60年前のモノ。
真空管アンプの回路は1920年代に考案されたもの(製作は最近)で出力は3~4Wです。

この組み合わせは、時代の幅がとっても広いと言うのが特徴でしょうか。
これでごく当たり前の聞き疲れしない心地よい音がします。

古いモノ、大昔のモノには目もくれず、新しいモノだからいいはず、と盲信、あるいは疑いを持たないのではなく、
それぞれの機器に必要な能力とは何かで音を探していった結果こんな組み合わせになったわけです。

スピーカーは何十年とその姿はかわらず簡単には変えられないものです。
アンプは良いものがあるなら変えてはいけなもののような気がします。

この話をクルマに置きかえても同じことが言えます・・・

電気仕掛け、アシストだらけの操作系は人の感覚に何かしっくりときません。

心地よい走りを体感できるクルマが見つからないのも、変えてはいけないものを変えてしまった。
あるいは新しいものに目を向けさせるために、おかしなものに入れ替えてしまった………

クルマは「人の感覚」で走らせているンですよね~~

今回の客人は、モノ造りの大切な考え方の一つだとしきりとうなずいていました・・・オーディオの話ですが。




AE86 その8

2015-03-06 21:21:30 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
私こっちがいい!
とはアライメント調整の仕上げにTOEゼロと、INに1度つけた時の乗り比べをしてもらったときのオーナーさんの返事。

TOEゼロよりも少しイン気味の方が好みのようなのだ。
但しインに1度はわかりやすくするためのやや大げさな数値なので、再調整してインに0.5度に戻して乗ってもらうことにした。

二年前の検証バランススロットル運転練習会で、今回のAE86の試乗をさせてもらって、あまりの乗りづらさに仰天した。

他人のクルマだからチョット乗りづらいデスね……で終わっても良かったのだが。

乗り心地はひどいは、ハンドルの重さは危ない程重くて回せないは、
オーナーは手の豆が消えないと言うし……

意図して改造したのなら本人の勝手だが、この状態で車両を手に入れたのだという。

翻意でないのなら乗りやすくすべきだ、おせっかいだとは思ったが
必要な部品を手に入れましょうと、やんわりと………

この時の話がやっと現実のものとなって、手に入った純正パーツを組み込んだ。

ベロン島からフェリーに乗って、ついに本土上陸!

しかしインに1度がわかって、あのひどい乗り心地に20何年間も疑いを持たずに乗っていた神経がようわからん………

手の豆が消えて白魚のような手になるのかどうかもわからん……

でもまあ普通の乗り味のクルマにはなった。

インプレッションはいつも通り森メルマガで。