クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

円盤です

2014-07-28 10:41:49 | イベントレポート
この写真を見てピンとくる人は少ないでしょう。

電卓が当たり前にある現在と違って、その昔には複雑な計算をこなすことができる「計算尺」と呼ばれるものがありました。

これは、かなり昔の人でかつその道の関係者にしか馴染みのないものですが。

その計算尺の応用で、時間と距離の関係を円盤上で計算できるようにしたのがこれです。
ストップウオッチ機能の付いた腕時計の外リングに時速数値が表示されているあれです。

自車の走行距離を表示する「トリップメーター」と「時計」と「円盤」が三種の神器と呼ばれて、計算ラリーの必需品でした。

扱い慣れればかなりの精度で時間、或いは距離の管理ができます。
昔はこれでやっていたんです。

この後に登場したのがラリーコンピューター。
複雑な計算も、アベレージ走行の遅れ進みも知らせてくれる便利もの、今も沢山の機種が出回っています。

で今週の練習ラリーに持って行くのはラリーコンピューターか、円盤か。
その前に使い方を思い出さないと。






計算ラリー

2014-07-24 12:48:58 | イベントレポート
速さを競うスピードラリーに対して、与えられたアベレージを守って、
いかに正確にチェックポイントを通過するかを争うラリーがあります。

計算ラリー、リライアビリティラン、アベレージラリー、オンタイム走行ラリーと
呼び名がいろいろ、私も何度なく参戦しました。

昔からあるのもそうですが、大学自動車部などが行う「ラリー」と称されるものがこれだったりします。
お~懐かしいな~・・・の方もきっと。

ヒストリックラリーは殆どがこの形態で行われます。

タイムを競うにしても全開で走らせないとドライバーとして面白くないよ~
と声が聞こえて来そうですが、ナビゲーターとの共同作業で行う計算ラリーも決して簡単ではありません。

今年二月にフランス国内で行われたウインターチャレンジラリーも、ヒストリックラリー&計算ラリーだったのですが、
二人の共同作業でなければコースを辿ることができず、
オンタイム走行が簡単かといえば、曲がりくねった道では全開!走行、
結局ドライバーの技量が試されます。

五日間で2500kmのスケールは、有名ラリードライバーをして、
おっ おっ 奥が深い!?・・・・と反省を込めた感想を言っていました。

それに比べるとクシャミ三回分程の距離しかありませんが、
近々、計算ラリーの練習会があります、30km/一時間半程のものです。

ちょっとだけラリーに触れて見たいと思われている方にいいかもしれません。

クルマの改造は不要です、ラリーコンピューターがあればベストですが、トリッップメーターのみでもOK、(電卓と)です。
最近はiPadを使う方法もあるので詳しい方はそちらで。

興味ある方はオリジナルボックスmailに問い合わせを(担当くにまさ)
日時は 8月2日 夜9:00ごろ 場所は神奈川県内、少しだけエントリー費が必要です、
テキトーな練習会ゆえ、何かの都合でボツ!も考えられます、
事前に承知おき下さい・・・主催は別な方です、・・・・・・・・・・・・・・・私も参加予定。



慰労会

2014-07-22 11:59:21 | イベントレポート
たった今、無言の行が解けたかのように、喋る喋る・・・

自動車の運転について、こんなに溢れ出るほど話があるんだ・・・
呆れるほどです!

おそらく「運転のなんたるか」が自分の中に育って来た実感があるから、いくらでも言葉にできる、
そんな感じじゃないでしょうか。

一昨日、検証バランススロットル開催を手伝ってもらったスタッフの慰労会を開きました。

我々は十数人の集まり、お店は入れ替わり立ち代わりの常に満席状態が続き、狭い店内は従業員も入れて人だらけ。

消音効果がまるでないかのように、人の声が響いてうるさいのなんの。

教室のハジからハジまで届きそうな大声で喋っても、隣に座っている人との会話がやっと。

聞こえないからさらに大声になり、騒音レベルを底上げして他の人も大声になる・・・・

あ~っ疲れた!
店から出たあと全員声がかすれてました。
(三時間半喋りっぱなしだったからな~)

「減速の立ち上げ方」をチョット工夫しただけで子供が寝てくれた!・・・クシャクシャ笑顔で話す人。

「微舵」の感覚をつかんだ人と、その寸前にいる人との会話も妙な空気感があって、
それを他人事のように聞いている自分がそこにいるのも面白かった。

何時もの日常から少しだけ離れた楽しい空間に浸ることができました。
モチロンお酒が駄目押しの心地よさを演出。

もしかして「いい悩み事」はいい笑顔の素だったりするのでしょうか。

そして秋の「美運転アカデミー」の話になり解散。
来月から準備を始めます。



裸眼でドライブ

2014-07-18 21:23:48 | Weblog
出張帰りの機内でゴルフ中継を見ていると、某選手がグリーン上で慎重にパットを打つシーンが・・・惜しくもカップに嫌われて2パット。
難しいグリーンだったのかもしれないが、気になったのはその選手がサングラスをしていたこと。

今年の2月に北海道糠平湖の氷上ドライブの出かけた時まで話が遡るのだが、
プロドライバーが運転している時の目線はどうなっているのか?をチェックする被験者になった。

当然眼球の位置を写し出す超小型のCCDカメラを4個装備したサングラスを掛けて運転したのだが、これには参った!

私自身、今も昔もメガネを掛けたことが無い。
随分昔にサングラスを買ったことはあるが、1分も掛けていると、目も頭も異物感を感じてすぐに外したくなる、とにかく苦痛。

この時のCCDカメラのついた実験用の物は、無色透明の作業で使う防塵メガネだったと思う。

プラスチックレンズを通しての視界は明らかに歪んだものになり、ゆるいS字コーナーのイン側にタイヤを乗り上げてしまった。

単純な、ラインの読みが甘いドライビングミスに他ならない。

そうなのだが、一つはっきりしているのはメガネを通して見ている景色と本当の位置とにズレがあったと言うことだ。

FD3Sのフロントガラスの歪みでもイライラするのに、眼球のすぐ近くに画像を歪めてしまうレンズを通して見る景色は、
判断を狂わせてしまうのはモチロン、掛けた途端、脳がイカンイカン、オカシイゾ!を連呼する、ツーンと目頭も痛くなる。

ゴルファーも同じ状況ならカップを見誤る・・・・んじゃない?
めがねを掛けている人って当たり前に多くいるけど、運転しずらくないのかな~。


突然 その日が やってくる

2014-07-13 22:53:13 | バランススロットル
検証バランススロットルの練習会の最後の挨拶で、
三ヶ月練習すればかならず上手くなりますよ、三ヶ月!で締めくくりました。

練習会に一日参加したからと言って、良い運転が身につくわけではありません。
正しい運転の感じ?がわかるだけで、次の日からもとの自分の運転をしてしまえば何も残りません、雲散霧消!です。

三ヶ月間は意識し続けること、と言うのが無意識動作で走らせられる・・・、
つまり自分の体に取り込むのに必要な時間と言うわけです。

無意識動作でいつもの運転してしまうのか、
正しい運転をシッカリと意識して日々の運転を行うのかで、大きな大きな違いを生むということです。

三ヶ月間意識できない人は・・・
無意識動作で良い運転ができる日はやってこない・・・当たり前です。

ところがある日突然その日がやってくる人がいます。
無論上手くなりたいと思い続けているからこそですが、これまで何人も目撃してきました。

微舵ができるようになった!と嬉しそうに今日来た仲間も話していました。
ある日突然説のそれです。

運転が上手くなりたいと思い続けている人へのご褒美!

グーパーシフト 2

2014-07-09 21:34:59 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
少し前に張り替えたロードスターの幌のその後ですが。
上手く収まっていると思われます。

サイドガラス周辺のウエザーストリップも全て交換したので、雨漏りは今の所無く、
かなりの土砂降りも何回か遭遇したものの全く問題ありません。

布の幌だから開閉が簡単になりました。
脱いだズボンを床に投げた時のように、クシャンと身を低くして収まります。

閉じる時も簡単にフロントガラスのアンカーにフックが届き、力まなくても一度でカチリと閉じることができます。

実はフックのカチリとかかるはずのロックが甘くなっていたのを、幌交換のついでに加工し直しました。

夕方涼しくなった頃の帰宅は勿論オープンエアー。
ロードスターならではの楽しみです。

                 


ところでグーパーシフトのその後いかがでしょうか?
それと無く隣に乗ったときに見ていると、やはりワシ掴みシフトの人が多い気がします、それもせわしなくガチャガチャの操作。

初心者のように一工程ずつ確かめながら注意深くシフトレバーに触る人は滅多にいません。

私慣れてます、ほらっ!と手が喋っています。
失敗したら怖いことが起きるシフトレバーを迂闊に触るなんて、私にはできません。
今日もAT車乗りましたけど、ちゃんと確かめつつグーパーやりました。
意識しましょうよ。

50ねん前のダンパー

2014-07-04 21:03:57 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
今日はホンダS800に装着されていたレーシングダンパーのO/H&修理。
なんせ数十年の年月を経たダンパーだから錆がひどい、外観はボロボロ。
ピストンロッドもメッキが剥がれて黒く変色しているから、交換するしか手が無い。

ネジ式のキャップでダンパーが組み立てられているので、これを緩めることができれば分解できる・・・はず。

ところがこれが簡単にはいかない、錆びて固いのか、キツく締め付けられているから固いのか固着していてキャップが緩まない。
壊してしまってからでは遅いので、先ずはキャップを緩める専用工具作りから始めた。

制作に半日ほど掛かったものの、無骨な工具ながら何とか壊さずに分解することができた。

                 

一体中身はどんな構造になっているのだろうか、古いダンパーを開けて中身を見るのは楽しい。
年月を経たダンパーを介してエンジニアとの対話ができるからだ。

洗浄の為に更にバラバラに分解。

ここの小さな穴は何の役目するのだろうか・・・この形状のディスクスプリングは見たことが無いな~・・・。
嵌め合いの精度も高そうだ・・・あれ!ピストンリングが無いぞ・・・とワクワク!
既にこの時代から現在のダンパーの原型となる大半ができていたことが見て取れる。

う~ん楽しい!