クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

突き詰めるとこうなる

2016-11-27 22:18:37 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
スバルff-1(1300G)の主要部品の一つです。

ステアリングポストにブレーキペダルとマスターシリンダー、アクセルペダル、クラッチペダルがまとわりつくように配置されています。

現代の車には必ずついているペダルブラケットと呼ばれるものはありません。
この状態でステアリングポストを車室に取り付け、クラッチワイヤー、アクセルワイヤー、ブレーキフルードのホースをつなぎます。

簡素化、軽量化、集約化、整備性、力の受け方などどこをどう見ても非の打ち所がありません。

現代風に言えばモジュール化、その先駆けとも言えます。

そもそも装備品が少ない時代だったから何かにつけシンプルに感じるというのもあるのですが、
無駄を省くとはこういうことなんだと教えてくれています。

すごいこと考える人がいたんですね~



あれっ?

2016-11-25 15:21:21 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
広島遠征の折、ロードスター仲間が応援に駆けつけてくれました。

当然のように彼の愛車がパドックの脇に止められていたのですが、遠目に見ると車高が低くない!ように見えました。

彼のダンパーはかつて知っているもので、組み込み当初はかなり車高が低かったはずです。
低い状態でのセッティングについて話した記憶があり、まさかの車高に正直驚きました。

車高をあれこれ試してみたんです……元に戻した方がいいのがよ~くわかりました、このダンパーのストロークだと限界に近いところまで車高を戻して使っています。

一通りの経験を踏まえての説明だけに自信ありげでした。

過去にもNAロードスターで筑波コース2000を長年走っている人が、
散々足回りをトライしたけど良い答えが見つからない、
車高の低い時よりもあまり下げない時の方が良さそうな感じがする……

この段階で相談に見えました。
ローダウンにこだわらないならやりましょう、ということで手持ちのバネの中からほどほどのものを選び、ダンパーのオーバーホールと車高セッティングをやりました。

以来彼は数年に一度ダンパーのオーバーホールをするだけ。
なので彼に紹介してもらった実の兄貴の方が今では顔を見る機会が多い。

純正車高近辺にセッティングのできるゾーンがあるのですが、ここを外してしまうと「ため池に釣り糸」状態に陥ります。




ターマック&ダート

2016-11-22 10:53:07 | イベントレポート
朝一番は小雨と霧。

ウエットコンディションのミニサーキット(一周1.7km)から競技はスタート。

デミオ用にワンオフで仕立てたビルシュタインダンパーの具合をウオームアップ走行で確認、
ヘアピンコーナーの立ち上がりで内輪空転が出ます。
まだLSDが装着されていないのと、車高セッティングが今ひとつ……
ダンパーを組んだだけのにわか作りではしかたありません。

しかし、リヤの流れが落ち着いているので走りの組み立てはなんとかなりそうです。
ウオームアップ走行、ワントライ目、ツートライ目と様子を見ながらペースアップし、まずまずのタイム。

その後「オートテスト」このタイムも加算されます。
車庫入れは急ぐもんじゃないし……

お昼休みを挟んでダートコースに移動。
「鳥のもも肉炭火焼き」と「美味しいお米のおにぎり」が参加者全員のお昼ご飯。
皆でワイワイの時間はいいものです。

テクニックステージタカタを走るのは14年ぶり。

ターマックでは分からなかった限界挙動がダートコースに持ち込むとあからさまになります。

乗り心地もハンドリングも、車両運動の全てを拡大して見ることができるのがダートコースの特徴です。

と言うわけでデミオ用のビルシュタインダンパーのターマック&ダートのテストは無事に終了、
仲間も応援に駆けつけてくれて充実した秋の1日でした。







ローダーひとっ旅

2016-11-18 21:25:11 | ドライブレポート
スバルFF-1を引き取りに長野県まで日帰りで行ってきました、荷物が多いので荷台にサンバートラックを積んで。

厚木でローダーを受け取り相模湖I.Cから中央道………
には入らず、そのまま国道20号線を走り上野原、大月、笹子峠(トンネル)を抜けて甲府市へ。

中央線と中央高速道、甲州街道(国道20号線)は同じ谷間を縫っているので、国道に飽きたら最寄りのI.Cから高速道路に入れます。

甲府市の先、長坂あたりから諏訪湖の脇を抜けて松本に至る道中はむかし何度か通っているはずなのに、見たことのない景色が続きます。

太平洋側から日本海側に川の流れが変わると、国道の落ち葉が多く山肌も一層色濃く見えます。

トラックでドライブして何が楽しいかって?

まず運転席からの見晴らしがいい。
それに重い車体と相談しながら動かす面白さ。
エンジン回転を合わせてショックなくクラッチ操作ができるとこれだけでも嬉しい。
大きなサイドミラーでリヤタイヤのインカットを確認。
ちょっと寄りすぎたか……今度はバッチリ……

甲州街道の旅6時間、全く飽きなかった。
スポーツカーのエキスがいっぱいの軽トラとローダー。
スポーツカー二段重ね!




デミオ用ビルシュタインダンパー

2016-11-08 11:26:37 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
少し前に、デミオ4WD用のビルシュタインダンパーを製作して納めました。

その第二弾、同じマツダデミオですが今度は4WDではなくFFのMB車両向けのダンパーを製作しました。

純正ダンパーと入れ替えられる減衰力固定のシンプルなタイプです。

そのダンパーをダートトライアル向けに仕立てました。

テスト場所は「テクニックステージタカタ」広島県です。

11/20日にダートコースとミニサーキットを使ったタイムトライアルがあるので参加申し込みしました。

なんせ1日の中でダートと舗装と一気にテストできるなんてことは滅多にありません。

ダブルエントリーなので、もう一人のドライバーの声も聞けます。


ゆらぎふらつきおくれ

2016-11-04 12:02:21 | NEWTON BRAKE

このサスペンション形式は何と呼ぶんでしょう、アライメント調整に入ってきました。


キャリアカーにビビオ二台を積んで浅間火山耐久レースに向かう途中のこと。
高速道路でトラックを走らせながら思ったことですが、道が平坦なら速度を一定に保つことはさほど難しくありません。

今回借りたクルマはエンジンパワーに余裕が無く、走行車線をトコトコ走らざるを得なかったのもあるのですが……

しばらくすると白い乗用車に追いつきました。

追い越し車線に出て前に出られればいいのですが、そんな余力はありません。

仕方なく前の車との車間を気にしながらついていくことに、つまり白い乗用車の後ろ姿を見続けたわけです。

このクルマ、車線の中を右に行ったり左に行ったり、
車間も近ずいたと思ったら思い出したように加速して離れていきます。
なのに一定速で走れないものだからパッシングしたくなるような距離まで近ずいてまた加速⋯⋯この繰り返し。
トラックの半眠半起運転と同じような怪しさ。

起きてるよ〜一生懸命走らせているよ〜このクルマいうこと聞いてくれないんだよ〜の汗が
周りに飛び散っているような光景でした。

ここのところ一定速度で走らない、または走らせることができないクルマが多い気がします。

車線の中をふらつく直進性の躾が悪い車もそうです。

レスポンスの悪さは渋滞の元。

一定速度で走れないのは追突事故の元。

真っ直ぐ走らないのは疲れの元。

心当たりありませんか?





浅間火山耐久レース 2016 第五戦

2016-11-01 10:58:24 | イベントレポート
第五戦、二台エントリーして一台転倒!しかしリタイヤではなくそのまま走行。
成績はオープンクラス二位と三位、転倒車が二位!?でした。

シリーズ成績は全戦(五戦)参加した#99号車が優勝!
シリーズポイントは争っていたもう一台と同ポイントだったのですが、優勝回数で我々の勝ち。

雨が降ったら参加はやめよう……というのがチームの、いや私の中での決め事だったのですが、
一度小雨がさらっと降った程度で幸運にも晴れ続き。
なので今年は全戦参加が叶いました。

壊さない走りと、壊れないように工夫するクルマ作りがこのイベントのキモ。
速さを追求する前にこう言った下地作りが……

でも走りにしろクルマ作りにしろ具体的にどうする!

そこが面白いといえば面白い……のかな。

現地で森さんの知人が応援に見えました。

その方が自身のブログで浅間火山耐久レースの模様を紹介。
「KSvillage 軽井沢」で検索できます。
(#99号車#88号車がチームオリジナルボックス)