クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ニュートンブレーキのすすめ 3

2014-08-30 14:25:58 | G-BOWL
踏力一定・・・狙いは減速G一定です。

路面の摩擦がある値で安定しているとして、ブレーキを強く効かせてABS作動のまま減速したとします、
いわゆるフルブレーキングです。

ドライのアスファルト路なら、0.8G~が、凍結路なら0.1G~程が出て止まります、
どちらも一定の減速Gを出しながら止まります。

この時、目標に向かってフルブレーキをしたのなら、ブレーキを「掛け始めるポイント」が重要で、結果の全てを決めてしまいます。

フルブレーキとは路面摩擦の上限を使い切るブレーキゆえに、途中からさらに強くは望めません。

ここからブレーキを掛ければ止められる、と自信を持ってぶつからずに止められる人は
停止までに必要な距離の感覚を持っている人と言えます。

フルブレーキでの「距離」の感覚がある人は、「減速G」の強さと、「速度」の読みもできていると言えます。

路面のグリップを読む能力は減速Gの強さを予測する能力と同じです。

減速停止に必要な「距離の感覚」ないしは「時間の感覚」を、「尺」と呼びます。

この「尺」を身につける事がドライバーにとって一番の課題・・・

続く。

ニュートンブレーキのすすめ 2

2014-08-27 14:07:35 | G-BOWL

普段乗りで、自分は一体どんなブレーキの掛け方をしているんだろうか、といったところから話が始まります。

クセのある踏み方なのか、既にもう踏力一定で車を止めることができているのか、の二つに分けるとしたらどっち?

クセのあるブレーキの掛け方とは、
ポンピングブレーキ、途中踏み足し、停止寸前踏みたし、初めはそーと徐々に踏み足し、
その時その時の都合で適当に踏んでいる帳尻を合わせ型などのことです。

これ以外のパターンもあるとは思いますが、
踏力を立ち上げたら停止までブレーキペダルを踏んでいる筋力を変えないのが「踏力一定ブレーキ」です。

しかも目標位置にピタリと止められることを狙います。

誰もいないところを探して、目標物に合わせて車を完全停止させてみましょう。
必ずシッカリと止めます。

あっダメだ止まらない!とか手前で止まることがわかった時点でやめたくなるのはジッとガマン。

信号停止ブレーキなら0.2G前後の強さ、先ずこれくらいの穏やかな減速をやってみます。


Gの強さがわからない方は助手席のフロアーに週刊誌を二冊以上重ねて置きます。
週刊誌が重ねたまま動かなければ0.2G前後で、スルスルと動き始めるのが0.3G辺りから、
コレを目安に何度かトライして踏力一定を確かめます。

手伝ってくれる人を探して、助手席から見てもらう方法もありです。

踏力一定でしたか?

続く。

ニュートンブレーキのすすめ

2014-08-25 12:49:41 | G-BOWL
Gボウルアプリ(orリアルGボウル)を手に入れたものの・・・
データをどう見て行けばいいのかわからん・・・
何が良くて何がいけないのかもわからん・・・
そもそも自動車の正しい走らせ方がようわからん・・・
ブツブツブツブツ!

Gボウルアプリが何か教えてくれるのか・・・
と思ってもそんなわけないし・・・
はたと立ち止まってしまっている方・・・
人に尋ねるのはどうも・・・
困りましたね~

今なら聞く耳持っています・・・
と、殊勝な心の持ち主の方にお仕着せがましい話を一つ。

大樹の枝葉を支えているのは幹です、その幹を倒れない様にシッカリと支えているのは、地上からは見えない「根」

ドライビングテクニックは枝葉の部分に例えることが出来ると思います。
つまり地上に出ていて見やすく派手な部分だからです。

誰しも、派手に見えるドライビングテクニックに目がいってしまいますが、
どんなワザも、スピードコントロールが正確なればこそ成り立っている事を理解する必要があります。

いわばドライビングテクニックを際立たせるには、根っこに当たる
『ブレーキング技術』をシッカリと身につけることです。

大樹は、見合った大きさの根を必ず大地に張っています、
自動車運転も同じで、根が張っていない(減速技術を知らない)ドライビングは不安定で組み立ても思うように行きません。

根のことを考えずに、枝葉だけを茂らせようとすれば(自然界の中では考えられませんが)そよ風で倒木になります。

横たわったまま、それでも葉っぱの数を増やそうともがいている人をよ~く見かけます。

ブレーキング技術の第一歩が『踏力一定ブレーキ』です。

『ニュートンブレーキ』と名前を付けました。

続く。

                    




ロードスターと旅

2014-08-18 23:56:24 | ドライブレポート
                              *写真の花は夏水仙


盆休みを使って岡山までロードスターで出掛けました。

親戚回りにお墓参り、忙しく走り回った後、
叔父夫婦と夕食を共にし、別れ際にカッコイイスポーツカーに一度乗せて~と叔母さん。

幌を開けて人生初のオープンカー体験・・・喜んでくれました。

次の日、兵庫県を北に向かって一気に日本海側に抜けて、
原発を横目に見てそのまま海岸線の北陸路を北に、途中で日本自動車博物館に立ち寄り。

次の日は岐阜の神岡に旧友の実家を訪ね、高山市を抜けて中央道伊那インターに峠越え。

帰ってきてからニュースを見ると、なんと福知山市と高山市の大雨の被害状況が流れているではないか、
どちらも土砂降りの最中通過したところ!

張り替えたばかりのロードスターの幌が、ぼたぼたと雨漏りする程の強烈な雨でした。

高山市から松本に抜ける安房峠は降雨量が多く通行止め!

ちなみにNB-6CのNRA仕様はブレーキ容量が大き目、
峠越えのブレーキングの度にその有り難さを感じる事ができました。

長い下りの後のヘアピンのスローターンまでブレーキを掛け続けても、
ペダルタッチが変わらず、一時間程の峠の連続走行でも信頼性は揺るがず。

快適ドライブの基本となるGコントロールが意のままにできるのも、頼れるブレーキシステムがあってこそ。

改めてロードスターの良さを堪能した旅でもありました。


神奈川名物

2014-08-10 15:37:58 | ドライブレポート
名物に美味いものなし・・・。

お土産にはできませんし食べられませんが、会社の近くに本当にまずいものができました。
おそらく「名物」に指定できるのではないかと思います。

もしも、二車線の高速道路の途中にいきなり50km制限の道路が出てきたらクルマの流れはどうなるでしょうか・・・
しかも一車線の。

走行アベレージがガクッと下がって、あっという間に渋滞するのは目に見えています。

しかもこの一車線の50km道路はジェットコースターのレールの様に曲がりながら急峻な登り坂があり、
両サイドが防音壁でブラインドコーナーになっています。

フルトレーラーがここを無事に通過するには指示速度を守ることと過積載しないこと、それでも限界コーナリングが楽しめます?

先日「5km渋滞10分」の電光掲示板を確認してこの道に入りました。
ところが実際にかかったのは35分、アベレージは10km/h以下!あれれっ?

見え見えの虚偽情報を電光掲示板に出しているのは、事故でも工事中でもないのに、
必ず渋滞する高速道路を作ってしまったからじゃないかと
勝手に想像しています(一日ずっと渋滞しているので表示の時間差は考えられません)。

高速道路ができたお陰で会社の前の国道がスムースな流れになったのもつかの間。

高速に入ると必ず渋滞して、時間はかかるはお金を取られるはで、
トラックドライバーが二度と乗らなくなり、又国道の渋滞が始まりました。

渋滞情報をチェックできる方、圏央道海老名JCTに注目。

渋滞の赤マークが点いていても事故ではありません、自然渋滞でもありません。
渋滞が計画された道路なので、見事にその通りになっているだけです。

渋滞が名物になるとは思えませんが、時速10km/hしか速度が出せないのに、
高い高速道路料金を取るという神奈川の名物、いかがでしょう!

渋滞なしで通過できたら何かいいことがあるかもしれません。





美運転トレーニングアカデミー

2014-08-06 12:41:04 | バランススロットル
六月の運転練習会には、家庭の中に「運転の話」を持ち込めるよう家族参加を推奨しました。

親が車好き運転好きだったりすると、免許取り立ての子供にかける言葉がなおさらむつかしかったりします。

その逆に、運転のノウハウを全く知らない親の場合、
心配だけが湧いて来てかける言葉が見つかりません・・・これも困りもの。

そこでです。
初心者マークの子を持つ親御さんと一緒に、運転練習で一体なにをやったのか、と言えば
「正しいブレーキの掛け方」とそれにまつわる「知識」の勉強、これだけです。

今日はとにかく「ブレーキの掛け方」だけでしっかり覚えて帰ってください、と考え方もシンプルに、
且つ、なにをやらされるんだろうの不安を取っ払って、目標に向かって集中できるように配慮しました。

2レーンが3カ所の6台同時にブレーキトレーニングができるようにコースを準備したのですが、
一日ほぼ切れ目なくコースが塞がっていました。

親子で交互に乗り換えたり、インストラクターの運転を助手席で見たり、自分のブレーキングを褒めてもらったり!

普段交流のない人たちの運転に多く触れることで、体感する、体感してもらう事ができます。
そのことがどれだけ大切なことかを学ぶのも一つです。

助手席で、正しい運転の感覚が分かれば、何に気をつけて自分で操ればイイのかが見えてきます。

今の信号停止のブレーキは最後にチョコっと踏み増しして惜しい!・・・
と助手席から声が聞こえてきます・・・今回参加のご夫婦(旦那のボヤキ)から便りが来ました。
お互いが正しい目標を知っているが故の楽しい会話です!

体では感じているんですよ、同乗している以上絶対に!
今更聞けないですよね、何か気になる?俺の運転?・・・て。

で秋の運転練習会のお知らせです。

(有)ユーロデザイン主催の、美運転トレーニングアカデミーの日時の発表と募集が始まりました。
今年で開催3回目です。

ユーロデザインで 検索、詳細を確かめてください。
秋のドライブがてら参加と言ったプランがいいと思います。



計算ラリー 2

2014-08-03 20:06:12 | イベントレポート
ラリー練習会に行って来ました。
出掛ける日の午後からトリップメーターを取り付けて、計算で使う円盤の使い方のレクチャーを夕方に行い、
集合場所に向かいながらアベレージ走行の練習。

スタート前の、通称「ドラミ」と言われるドライバーズミーティングを神妙に聞いて、
ODとはなんですか?とあらぬ質問をしたのは一緒に参加したもう一台の仲間。

               

競技長はニコニコしながら丁寧に質問に答えてくれました、我々を除けばこの日の参加者は海千山千の苔でも生えていそうなベテラン揃い、
間違っても出てこない「新鮮な」質問だったと思います。

で我がクルーは四名!
私が地図見役で後部座席、トリップの読みと計算を助手席のIさんが担当、ドライバーがKさん、計算のサブをYさんで盤石の体制!

計算は勿論円盤と10メーター単位のトリップメーターが頼り。
今回の距離補正は円盤上で行いました。

他の参加者は勿論ラリーコンピューター装備、我々が円盤を使って計算を行うと告げると、どよめきが起きました。

珍しいいのは勿論、円盤を全く知らない世代もいるわけです。
その後スタート。
中身がギュッと圧縮された一時間があっという間に過ぎてゴール。

八台参加の中で五位!でした、 6CP(チェックポイント)あった中で、減点3が3カ所ありました。

               

円盤侮れませんよ、ラリーコンピューターを積んだクルマにも勝ち、ビリではありませんでした。

ゴール後の楽しいひと時を過ごした後解散。
11月にまたやります参加下さい、と帰り際に案内頂きました。
お世話になりました。

次回の作戦は、ラリーコンピューターで「やっつけに」行くか、円盤で再チャレンジか。