クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ケータハムがやってきた

2014-05-28 00:12:55 | 試乗レポート
心臓部は日本のスズキ、生まれはイギリス、の広報車がやってきた。
外観は数十年前から変わらないケータハムセブン。



黄色いナンバープレートだから、軽四輪サイズ。
車重は490kg !フロント250kgリヤ240kg。

車重が軽い、重心も低い、前後バランスも文句無し。
エンジン出力80psが乗るらしい?じゃないですか。
{今日の試乗車は穏やかエンジン)



カウルを外してみると、かなりでかいインタークーラーが、エンジンの前側で風当たりの一番いい所に鎮座している。
エンジンがコンパクトだから、エンジンルームの中は広々、手入れがしやすそうだ。

朝一番に、軽く試乗に出掛けようとして運転席に乗り込んだのはいいが、ペダル回りのスペースが狭いこと狭いこと!
アクセルペダルを踏むとブレーキペダルも一緒。
ブレーキペダルの右端から、右側の内張りまでの寸法を測って見たら、丁度10cm、私の靴の幅は11cm!
もしもこの車を手に入れたら、真っ先にやるのが、ブレーキペダルの改造、金切鋸のいるやつだ。

幅の狭い靴を探せって!・・・・・ブレーキペダルに足を移し替える時に引っかかりそうで心配・・・。
タイヤ一本分も外さず、綺麗なライントレースで山の中を駆け巡るのに、ペダルワークに難があるようでは話になりません・・・よね。

26.5cmEEEの靴の人は乗り込んでも走らせられない可能性ありです。
でも今日は短時間の試乗、無理やり足首を曲げて走らせました。

最初に感じたのはガタピシしないこと、振動の吸収も良く静かに感じます。
エンジンの吹け上がりも軽快、絶対速さはほどほどにしても、アクセル操作に対してあまりにも軽く吹け上がるから、速度感がよくわからない。
身軽とはこのことか。
ハンドルは勿論パワーアシストなし、ナマステ。
155/65-14、細かなブロックのタイヤで手応えが軽い。
とにかくあまり気遣いなく気楽に走らせられるのがいい。
乗り心地のまとめも文句無し、ピッチングの処理が秀逸。
エイボンタイヤとの組み合わせが快適。


G-BOWLミーティング 開催のお知らせ

2014-05-23 12:57:24 | G-BOWL

第二回のGーBOWLミーティングのお知らせです。

前回2011年11月開催の第一回GーBOWLミーティング以来二年半が経ちました。
その間に、いくつかの自動車雑誌に紹介されたのと、昨年9月からGーBOWLアプリも開発されて、
多くの方に楽しんでいただいていると思います。



いやまだ楽しむ所まで行っていないよ~と、叫ばれる方がいるかもしれませんが。

確かに、どう走れば良いのかのガイドブックが無いので、苦労されていることと思います。

皆さんにお集まりいただいて、気楽にその辺りの話をワイワイガヤガヤやりたいと思います。



前回と違って、今回はミーティングルームを用意しました(台風直撃!を反省して)。
そのため一応定員20人までとさせていただきます。
(今回は事前申し込み必須です)

日時は6月14日(土)午後1:00~4:00
場所は神奈川県内、相模川に掛かる小倉橋「近く」のレストラン。
小倉橋・・・
(神奈川の橋百選、推奨土木遺産、相模川八景、かながわの景勝50選、などに選ばれている橋です、
ライトアップの期間は7/22~8/31 PM20:00~22:00昨年のスケジュールから)
#小倉橋が集合場所ではありません、ご注意下さい。



申し込みは
kunimasa@originalbox.co.jp
まで。
第二回GーBOWLミーティング参加希望とお書き下さい。
詳しい案内差し上げます。
受付開始日 5月27日、先着20名、定員に達し次第締め切りです。





三味線の音色

2014-05-20 13:49:18 | なんでもレポート
ひょんなことから、住まいから歩いて行ける所に、三味線を主に扱っているお店があることが分かった。
預けていたものが修理できたので、お昼すぎに引き取りに伺った。
岡山の田舎から預かってきた琴の糸張りをお願いしていたのだ。
そこで色々と話すうちに、棚から三味線を出してきて軽く調弦。
こんな音がするんですよとバチを叩きつけると、なんとまぁ~のベンベン~~ン。
三味線以外の何物でもない生音、お~っと声が出そうになった。
なんと耳に心地よく響くことか。
これまでホームオーディオで三味線のCD再生を試みたことがあるが、
余韻も、細かな響きも随分と違う。
特に日本人が好きなのがこの音なんですよと、弦を僅かに、ギターで言う所のミュートさせると、
弦を弾いた後にビイイョ~ンとなんとも言えない「錆びた余韻」が足される。
ああっ!三味線の印象深い音はまさにこれだ。
たった三本しかない弦の内の二本が、オクターブ違いに調弦されているから、
触っていない弦が共振して複雑な音を醸し出す仕掛けがあったとは・・・知らなかった。
インドの伝統楽器の一つであるシタールの、雑味を含んだ複雑なあの金属音に近い種類の音と言えなくもない。
12弦ギターのシャラ~ァンのそれもチョット近い。
日本人が好む音と言われはしたものの、その複雑な音は、
渓流を流れる水の音、風になびく木の葉の音など、癒しの音として扱われているものに含まれている。
心地よい雑味!じゃなかろうか。
最近は犬皮(猫じゃないの?)が手に入りづらくなってきた・・・から人口皮を開発中とのこと。
時代の波がここにも・・・。

震源地はどこだ

2014-05-16 21:26:40 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
サスペンションチューニングの仕事は、当たり前なのですが、揺れと振動を感じることに終始します(どちらもひとくくりにすれば振動)。

車の中で揺さぶられて、その震源地はどこなのかを想定して手を入れていきます。

車体の揺れはゆっくりで、バネ下の振動は速い。
上から縮んでも下から縮んでもダンパーにとっては縮みストローク、その逆が伸びストローク。

それぞれのダンパーが独立しているので、他のダンパーとは関係無く動きそうなですが、
実はそれぞれが車体を介して影響しあっているから厄介。

例えばフロントが突き上げられれば、車体が持ち上がり気味になり、ピッチングモーションとなって、リヤダンパーが縮む方向に動きます。
つまりリヤの車高が下がり気味になります。

そこにフロントを突き上げたギャップがやってきます。
するとリヤダンパーは沈み込み気味の車体と、突き上げを食らったタイヤとの間に入ってガツンと高い減衰値を発揮します。

乗り心地の体感としてはリヤのダンパーが硬い(過減衰)印象になるのですが。
この時の対策として、フロント圧側の減衰を低くすることで、改善されることがあります、もちろんリヤのダンパーが硬い事もあります。

この振動はあそこのなにがどうしているから、ここをこうしてと進めて行くわけです、だからどんな車に乗っても気がついたら仕事モード。

最近気がついたのは、どどどどっと揺れが来た後、地震の震源地がわかるようになってきたこと。

何の役にも立ちませんが、地震速報よりも速く震源地が特定できます。
まだわからないのは震源の深さ・・・もう少し鍛えねば。

検証 バランススロットル 88

2014-05-10 22:06:55 | バランススロットル
今日、次回のバランススロットルの練習会で、練習メニューにすることが決まった、『微舵』についてOさんと打ち合わせ。

彼の頭の中ではすでに練習コースの構想あり、でその説明を受けました。
微舵の座学は、練習会当日のお昼休みに予定にしています。

もちろん彼が講師をやってくれます。
更に、微舵に関係しているであろうところの、タイヤ側から見た話を、Kさんにお願いしようと思っています。

これはもうかなり深~い話になりそうです。
今日の話の中では、練習車をどうするかが宿題として残りました。

微舵の分かりやすい車を一台準備できるといいねと言う話です。
心当たりのある方ご意見お待ちしてます。

それだけでは無く、微舵についてどう伝えられるか、と言うのも実は心配なのですが、
今回は微舵の取っ掛かりの所が伝われば良いのでは、と言うのが二人の一致した意見。

ああっ!・・・そう言うことね、微舵とは。
となると良いのですが。

微舵なら任せてください!の人がいたら、コーチ役をお願いします。

NB-NRAロードスター

2014-05-08 22:05:49 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
森さんのメルマガで、通勤車にしているロードスターの話が紹介されています。
何ページにも渡って語り尽くされていると言ってもいいほど書かれています。

しかし森さんやっぱりうまい!・・・何がって運転が上手いのは以前お話ししたのでおいといて・・・
文章書くのが上手い、言葉選びも上手い。

こんなにスラスラ自分が喋ったかなと勘違いしてしまいそうになります。
人の話を聞いて文章にするのは得意です、と公言されるだけあってさすがです。
まあ今に始まった話ではありませんが。

今回の微舵の話は、運転の中でもかなり繊細な部分です、説明する私も言葉を探すのあたふたしました。

故に森さんの解釈がどうなったか心配していたのですが見事にまとめてあります。

これで次回の練習会で微舵の説明の必要がなくなりました。
参加者の皆さんはしっかりと予習お願いします。

メルマガの書き出し。
『じゃあモリさん、運転して見ますか?』・・・は、正しくは『モリさん試乗して頂けますか?』です。

森さんもNBロードスターのオーナーだったこともあるので、昔の記憶の中にある純正の乗り味との比較をぜひ、と言うことで
しばらくぶりのテストドライブをお願いしたのが経緯。

試乗のプロですから、それなりのツッコミを入れさせていただきました。
当たり前です!よね~。
が、特別ではない所の説明がしっかりと書かれています、その通りです。

さらに、『職人のイタズラ』とはいい表現があったものです。
ロードスターのダンパーを長い間いじっています・・・と言ってもチューニングだけでは無く、
ダンパーの中の構造を色々と試しています・・・早く言えば世界でも試した人がいるかいないかの変化球もの。

今回のモリさんインプレッションのダンパーも世界に一台!だけのモノ。
だからどうしたではありますが、うちの本職がこれですから、当たり前と言えば当たり前なんです。
お陰でロードスターのダンパー交換作業、手際いいですよ。

G-BOWL アプリ

2014-05-05 20:31:37 | G-BOWL
走行データを丸ごとメールで送信できるので、同じ道の走らせ方を友達同士で簡単に比較できます(夢のような話ですね~、本当に!)。

同じ車で乗り換えてのドライビングなら、直接比較100%。
同乗していれば、助手席で感じられるGをデータでゆっくりと振り返って見ることができます。

仲間内でそんなやり取りをしている中で、誰かが見つけたのが今回のグラフ。
横Gを感じられるギリギリのところで回るゆるい右コーナー、300R程の大きさだろうか、
速度が数十キロだから、ほんの少しハンドルを当てている感じだ。

横Gの大きさに少し差がある事はさて置いて、安定しているか、フラつきがあるかの差で見ると、
片方は0.015G以下カットされて表示されている都合で、フラットなところがある、もう一方は0.015G以上でフラついているのが分かる。

どちらも0.1G以下の穏やかな走りだから、横に乗っていてもその差を感じられるかどうかわからないほどの些細なものだが、データ上は違いが出ています。

このケースは同じ車を乗り換えての「ドライバー違い」、
つまるところ、ドライバーの操作の差と見ることができます。

同じ道路、同じコーナーではあるものの、トラックが作った浅い轍があるので、
ライン取りによっては、タイヤが斜面を乗り移った手応えが感じられます。
その手応えに対して、舵を止めていられるか、手応えに反応してほんの指一本分程触ってしまったかどうかの違いなのかもしれない。

操舵量もほんの少しで、横Gとやり取りするような舵角でも無いところが、操作をむつかしくしている気がする。

つまりこのシーンでは「微舵領域の操作とは何か」を掘り下げる必要がある。

次回の検証バランススロットル練習会に、「微舵」を加える話が進んでいる、
練習会後にこのグラフがどう変わるか楽しみだ。


和の知恵

2014-05-03 21:26:44 | なんでもレポート
通りは大渋滞している。
天気が良くて絶好のお出掛け日和、暖かいし風も穏やかで心地いい。
障子紙を買いに行こうとしたら、早速渋滞の列の後ろに着く羽目になった。
糊刷毛と、糊、障子紙を手に入れて、久々に障子紙の張替えをやることにした。
障子を取り外して表に出し、先ず水を掛ける、ダボダボに水を浸した雑巾で濡らしてもいい。
少し待つと糊が柔らかくなって、容易に古くなった障子紙を剥がすことができる。
糊が固まっていたり紙が残って剥がれにくいところは、竹べらでこすると桟を痛めずに取れます。
其の後水を掛けながら、たわしで埃と糊を洗い流します。
               
軽く乾かした後、部屋に入れます(完全に乾かすよりも、湿り気があった方が糊が乾きにくく、作業がし易い)
糊を少し多めに準備します。
               
ペタペタと塗り忘れのないようにくまなく速やかに刷毛で糊を塗ります。
障子紙は、はみ出して寸法の合わないまま貼ります。
               
一通り貼り終わったら、定規とカッターナイフで、不要な部分を切り落とすのですが、
ノンビリやっていると糊が乾いて、不要な部分が張り付いてしまします。
はみ出してしまった糊が気になるようだったら、濡れ雑巾で拭き取れば簡単にとれます。
障子の桟に溜まった埃も綺麗に洗い流して、サッパリ綺麗に。
糊が80円、糊刷毛が100円、障子紙が1420円(障子8枚分)
少しの手間で新品同様になった。
               
和の知恵だ!