クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

DAY2

2013-03-19 16:58:50 | イベントレポート
ラリー二日目は朝6時30分に一号車がスタート、我々は7時19分。
ひたすら牧草地の中をきょうも走る、走る。
そこでふと気がついたのが、直角コーナーの内側の舗装に、
ホイールによる引っ掻き傷がたくさんついていることだ。
ショートカットして、ダートに足を落として内輪を引っ掛けるように走らせると、
ホイールがガリっとアスファルトに傷をつける(当然ホイールにもダメージが)。
これはこの道がラリーのSSなどで使われている証拠だ。
しかも古傷がいっぱい。
いつもならこの季節(地域)に雪が降る事はあまり無いらしいが、
今年は直前に降った雪がまだ道路脇にある。
走行路面は概ね乾いているのでドライタイヤでの走行に不安は無いが、
あと一日か二日ずれていたらスノータイヤが必要だったかもしれない。
エントラントの三分の一程がスタッドレスを履いている事からもそのことが伺えるし、
一部雪のためコース変更もあった。
そんな心配もあったが我々の車は走るほどにミスコースを重ねていって、
走行順がどんどん後ろに下がり、ついにラストゼッケンの車を見るまでになった。
無論大量減点だ。
減点は減らないからその先はミスを少なくして、なんとかゴールを目指すことにした。
こうなるとステージ後半のチェックポイントでは、オフィシャルが帰り支度!の最中で
一応通過のサインをもらえたが、チェック通過の意味があるのかないのかわからない!といった、
散々な成績に終わった。
それでも強がりを言ってしまえば、ほとんど最後のゴールだったので、ゴールのゲート前に車を止めて、
学生達とユックリと記念撮影ができた事が良かったのが、せめてもの慰め。
          
オフィシャルも気を回して片付けるのを待ってくれた。
その日の夜の表彰パーティでは、海外からのエントラントと言う事で特別賞がいただけた。
学生達全員が前に立ち、副リーダーがマイクを持って挨拶。
流暢な英語でチームの活動状況を紹介。
エントラントからは大きな手が発する、音圧の高い炸裂音に近いパンパンパンの、とても暖かい拍手が。
皆大人だ。
          
一番印象に残ったのはこのパーティで我々の席にオフィシャルが訪ねて来て、
にこにことした笑顔で全員に声をかけてくれた事。
これはラリーの事を全く知らない状況から、何度も大会主催者と連絡を取り合った学生達への、
お前たちよく頑張ったじゃないかの意味合いが大きい。
皆一区切り着いたことを実感し、少しだけホッとできた瞬間だったと思う。
パーティがお開きになって、部屋に戻ったのが1時過ぎ。
朝の飛行機の時間を考えると4時50分には支度を始めなくては。
かくして、短いような長いような、でも中身の濃いラリーが終わった。
この話の続きはそのうち。
          

          *POPPY RALLYの完走賞

DAY1

2013-03-19 15:26:35 | イベントレポート
車両保管場所である中学校の中庭から。
先ずは近くの街まで移動。
背の高い尖頭のある教会の前が多分その街の中央広場、そこからがラリースタート。
9時30分にゼッケン1番が、我々は59分スタート。
観客もまばらな中?、静かにスタート。
コマ図三つ目にして正面が工事中で通れない、アレー?!
これはおかしいと言う事で、今来た道を逆走。(後でわかったことだが、スタートの時に渡されるはずだった地図の一部変更された紙をオフィシャルが忘れていたのだ)
一方通行から出たところで、次のラリーカーを待ち、コバンザメ作戦その一を開始。
幸いすぐに確かなコマ図が見つかってオンコース。
             
コースは畑の中の道を走るから基本的に直角コーナーだらけ。
先ずはSSのようなタイムアタックのステージ。
メチャ間隔の狭いパイロンを三つほど抜けて、短い直線を全開。
途中に完全ストップのポイントがあって、オフィシャルからサインを貰う。
また全開走行、パイロン区間があって全開のあとまたフルブレーキ、が続いてゴール。
ここは早い者勝ち。
安全を考慮しつつ、タイムアタックの楽しみもある。
道幅が狭いので直線の加速勝負。
そこが終わると次はオンタイム走行に移る。
指示速度通りに走らせる区間だ。
やはり道幅の狭い畑の間を直角コーナー、直線を繰り返し走る。
ブラインドコーナー、くねくねの山道は皆無。
チェックボイントは全て有人。
遠くから見えれば、時間合わせが落ち着いてできるが、
見通しの良いところの先のちょっとした木立に隠れた一角にいたり、
民家の角を曲がった先にいたりと、見えずらいところに設置されている。
どこぞの国の電柱の影に隠れて一旦停止違反を取り締まる人を見つけた時と
心拍数が同じになる、といえばわかりやすいか。
違いは正しいことをやっているのにもかかわらずドキドキする事だ。
コマ図と呼ばれる進路変更を指示するルートブックは、ステージ間の移動に使い、
レギュラリティーランの区間は、5万分の1の地図を使う。
走るルートがポイントで示されていて、それを順番にたどって行くのだ。
これが大変、数百メートルから数十メートル、長くても一キロほどで分岐が出てくる。
計算と地図見が忙しい。
分岐で止まって確認したいところだかオンタイム走行中はなるべく停止は避けたい。
でも、確認しなくてはいけない。
これが延々と続く。
我々の、タイムを記入していくタイムカードを眺めたオフィシャル曰く、
「このラリーは始めてかい? ふっふっふ。 はいっ!」
それじゃ無理もないな、と含んだ笑みがこのラリーが簡単にはいかない事を示している。
笑われた理由は簡単だ、ルールの理解も甘く、ミスコース多々。
慣れたオフィシャルなら、減点を見ただけで(こいつらやってるなー)と
我々のたたかいぶりが一目でわかるのだ。
昼食と、夕方の食事をして、更にナイトステージがあって、ひとまず今日のステージは完走。
明日の朝は早い時間から、二日目のステージが始まる。