クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

G-BOWL 12

2009-10-27 15:55:54 | G-BOWL
車酔いに効く G-BOWL
*G-BOWLを買って頂いたユーザーから使用状況についての便りをもらった。

普段(今まで)子供を乗せて走ると車酔いをしていたのだが、G-BOWLを
助手席の足元に置いて、ピンポン球が転がり出ないように気を付けて走ると
車酔いしない。ところがGを中心に走らせると、走るスピードが何となく遅い。
そこで少しGを強めに設定すると再び子供が“きもち悪い”とくる。
0.4Gを保ってもダメ、と言うことだ。
一応その方に返事はしておいたのだが、運転操作によってGが立ち上がる、又は
消える、その時の一瞬に注意しておだやかにGが出るようにすれば、イメージが
一変する。些細な事のように思われるかもしれないが、より細かくGに配慮すれば
車も静かに応答し、助手席あるいは乗員が感じるGはドライバーの意思を反映した
ものになる。上手な運転の基本部分だ。
ドアを閉めるときパタンとなるかカチャッとなるか、それは人の気遣いの表れ。
車も優しい気持ちを持ってコントロールすれば表情が変わる。
GーBOWLのピンポン球を静かにほんの少しゆっくり転がすイメージだ。

試乗 BMW740

2009-10-24 14:24:25 | 試乗レポート
全長5200mm 幅1900㎜ 重量2090㎏ 4名乗車
セミアクティブサスペンション 4WS付きアクティブステアー・・・他。
前後重量配分50:50でボデーは大きく、車両重量も重い。
ガレージの出し入れも容易ではない。
セミアクティブ中心にインプレッションを行なった。
伸び圧独立してコントロールしている。
かなり凝ったダンパーを用いて、これでもかという程の車両情報を元に
制御している。最先端と呼べるものだが、仕上がりはそこそこで、街中での
インプレッションだけでは高速安定など確認出来ないので、多くはコメント
出来ないが、「こんなものかなぁ~?」である。
但し、バネ下の暴れ感などはシッカリと押えられていて、その剛性感は
サスガである。
ホイールベースが長く、ロール感とのアンバランスがやや気になる他、
ハンドルの手応えも単調に思えるし、重い車体を動かしている実感が無い。
気に入った装備の一つに、ドアの開閉時、開けたドアが手を離したポジションで
軽くロックされた様に止まってくれる事だ。
そこから閉めるも開けるも、重いドアを動かし始める時の手応えと、何ら
変わらないのだが、開いたドアに軽く触れてみると、シッカリと固定されて
いる張り感がある。このアイデア、ずいぶん昔に私も考えたのだが、きっと誰か
がやるだろうと思っていたら、やはりだった。
これで乗り降りがいくらか楽になりそうだ。
しかしこのサイズのボデーとホイールベースだとウチの駐車場には入らないなぁ。

気分はビアシオン ランチヤRALLY S4試乗

2009-10-21 14:05:54 | 試乗レポート
ある日突然、そのうれしい事がやってきた。
思いっきり嬉しい事があった後、誰かれ構わず肩をたたいて
「聞いて!聞いて!」と大騒ぎする人。それとも両手を口に当てて
「人に喋るのが勿体無い!」と言わザルになる人。
そんなレベルじゃあなくて、更にもっと嬉しい時はどうなるか・・・。
「放心状態でニヤリ」
「他人から見れば“イッテルゾ、コイツ”状態」の様なことがあった。
前置きが長くなったが、知人の好意で「ランチヤRALLY S4」試乗の
チャンスを得たのだ。アルゼンチンラリーで勝利した車そのもので、本物の
ワークスカーだ。(購入した時には泥とニオイ付きだったらしい。)
グラベル畑の私にすると、WRCのワークスマシンと言えば、レースファンの
F1マシンに対する憧れとまったく同じ。それをドライブできるとは
夢のまた夢・・・のハズが今回実現したのだ。

快晴の箱根○○○パイクのパーキングで運転席へ。
いつもなら、ゆっくりとしたペースから徐々にスピードを上げて行くパターンだが
喜びすぎて調子に乗った訳でもないが、異国の地に身を置くマシンが
“いいから走らせて見ろよ!”と話しかけてきたのだ。
パーキングを出て、一速から全開!(助手席にはオーナー氏同乗)
運転席で触るすべての道具が手足にピタリとハマり、タイヤの接地状況が
そのまま伝わってくる。いわゆるパワースーツ状態だ。
そこにペダルがあり、そこにシフトレバーがある。
ハンドルの手応えも伝わってくる情報も、ドキドキする程、走らせている実感を
沸き立たせる。そのスピードに不安の欠片もない。
ブレーキフィール、エンジンフィール、ステアーフィール、どれをとっても
自在にコントロールできる。900kgfの車体に500psのパワーがあっても
速さに怖さを同行させるのではなく、思い通りに加速し移動する力にしか
感じない。旋回スピードも寸分の狂いも無く決められる。
この先にラリーのSSのスタートラインがあって欲しいと思うほどだった。
とにかく扱い易いマシンだ。
速さは扱い易さから、扱い易さは車の完成度から来る。
再び車作りの道筋を教えてもらった気がした。
Iさん、ありがとう。

本の紹介

2009-10-21 13:53:31 | なんでもレポート
SUSPENSION BIBLE
(MFI別冊 10月20日発売)

MFI誌で国政担当のページ「サスペンション ウォッチング」が
一冊の本になりました。

現代の車のサスペンションがきれいなイラストで紹介されています。
本屋さんはもちろん、amazon.co.jpでも購入できます。
¥1,680 こちらは配送料無料です。

検証 バランススロットル 2-1

2009-10-20 16:11:12 | バランススロットル
第二回目となる練習会を行なった。
開催場所もオフィシャルも参加者も、ほぼ同じ。
練習メニューは、先回からの持越しとなる「4つのライン」と、
今回新たに「ブレーキング」をスタートさせた。
待ち時間を減らし、なるべく多く走れる様スケジュールを組み
6時間ほどの枠の中で、4時間弱は運転席に居て走っているか
アドバイスを聞いているか、そして残り時間もオフィシャルに回るか
誰かの横に乗って同乗走行といった案配で、ホッと一休みの時間の方が
少ない感じだった。
おかげでインストラクターは一日中休みなしで、同乗走行ないしは
お手本走行、又は外からアドバイス・・・とハードな一日となった。
O君、T君、A君お疲れ様でした!
夕食後は参加者全員でミーティング。
大切なのは言葉にしてみる事。一人一人に語ってもらった。
第一回に比べ、練習会の進め方に慣れてきたこともあるが、皆それぞれに
気付きが合ったようだ。(4つのラインも様になってきた。)
練習メニューは、よりシンプルに、より簡単なところから、確実に覚えて
いける様に考え、詰め込み型ではなく、ゆっくりと噛み締めて、反芻型の
練習方法にしたつもりだが、実際は簡単そうに見えて手ごわい・・・。
うまい運転への道のりは、決して近道が出来ない・・・のだ!


安くて旨い

2009-10-16 21:35:23 | Weblog
今日の夕食はお好み焼きとヤキソバ、じゃない焼きうどん、ここのお店のメニューには。お好み焼きは関西お好みと、広島お好みかあり、ソバ入りうどん入り、それ以外にもトツピングが何種類かあり、メニューを見るかぎり踏破するにもかなりの日数がかかりそうだ。
六人でオーダーして全員違うもの、テーブルに運ばれてきた熱々焼き立てのお好み焼きは、う~んどれもおいしそう!
べつに生まれて初めて見た訳じゃないし、おおげさに言うほどの事じゃないけど、おもいっきり食欲をそそるのはなぜだろうか、ソースの匂いも鰹節の匂いもたまらない。一体誰の発明?とは言わないか、ソースとマヨネーズの掛かった見た目の決して良くないそれは味を知っているからこそ、食べる前から味がイメージできてしまう。もちろん、食べても美味しかった。明日は検証バランススロットルの第二回目。

おとなの遠足

2009-10-15 14:35:01 | ドライブレポート
いつものマツダ車つながりの「3つがい」で、秋晴れの休日にドライブに出掛けた。
ビールと食事とおしゃべりとドライブ(多分これで順番はあっていると思う)の
一泊1.5日の旅。途中少しだけ混雑もあったが、移動はスイスイ。
富士山五合目にも上がった。その時だけ雲が晴れて、頂上がすぐそこに見えた。
しかし歩くと1日がかりの往復らしい。
下り途中、バイク事故を2ヶ所で見かけた。バイクでコケルのは何故?
コケりゃぁ、体は痛いしバイクもケガする。
得られるものは修理代の請求書くらいのものだ。
安全に気持ちよく走らせるワザを知ってほしいと思うけれど、よい仲間に
恵まれていないのかなぁ~?と思いつつ、コーナーでバイクと対向する度に
ちょっとだけドキドキ。風が心地よい季節だから、たくさんのバイク乗りに
出会った。我々も曲がりくねった道を好んで走って家路についた。
FD3S、具合いいぞぉ~。


キャベツ!

2009-10-10 10:30:05 | なんでもレポート
夕食を食べに出かけた、先に店に入って待っていた人達が、オーダーを済ませていてくれて、料理が並んでいたから、席に着いて3秒で乾杯、何やら旨そうな北海道の幸がテーブルにいっぱい、炭火七輪で干物も焼かれている、目でも匂いでも宴会モード。国さん
今日のオススメはこれ、といわれたのが、キャベツ。
マヨネーズとカラシでできたタレをつけて食べるのだが、ほんのりと甘く芯のところもシャキシャキと歯ごたえがあって美味しい。
青臭さは全くない、野菜と言うより、果物に近い、結局おかわりしてキャベツサラダ二皿いただいた。話しに聞いていたが味わったのは初めて、北海道にはまだまだ美味しいものがありそうだ。

取材 Fポン

2009-10-07 16:09:26 | なんでもレポート
先週、御殿場にあるレーシングガレージにFポンの取材に出かけた。
日本国内を走っているフォーミュラーカーは、FJ-1600と一部の例外を
除いてその殆どが外国製。それもヨーロッパ産が当り前、と言うのが今まで
だったが、2009年のFポンのシャシーはアメリカ産。スウィフト社製の
ものだ。(スウィフト社の代表は、あのヒロ松下氏)
久々にフォーミュラーカーを目の前にして感じたのは“でかい”だ。
コックピットに座ってみたら、今度は“狭い”。
シートが立川選手のもので、お尻がキツイ、とガタイの割には窮屈な感じがした。
クラッチペダルはスタートの時しか使わないらしいが、渋く重く、信号待ちなら
2回が限度の感じだ。そしてサーキットで走らせると、ダウンフォースが
効いてくるハイスピードコーナーは、ハンドルが切り込めず手アンダーに
なる程、メチャクチャハンドルが重い、との事。
今は多少、対策できているらしいが、重いのに変わりない。
レギュレーションで、エンジン・タイヤ・シャシーは規定のものを使用。
セッティング出来るのは、バネ・ショック。
“競う”と言う意味でこれが正しいのかどうか?どの部分がレースなのか?
まったくもって解らない、と言うのが取材しての感想だ。

ニホングランプリ 雑感

2009-10-07 13:41:36 | なんでもレポート
F1中継を録画しておいて、次の日に見た。
コースアウトクラッシュが多く、ヒヤッとする場面が何度もあったが
幸いドライバーは、大事に至っていないようだ。
安全面の対策改善によるものだが、あれだけの数のコースアウトは
マシンの仕上げによる影響だと思う。
F1マシンは空力マシンと言われて久しい。
ダウンフォース(神の手の力?)を得る事で、高いグリップ力を発揮させている。
空力空力と言い始めると、必ず出てくるのが車両姿勢の話。
車高が上下に変動する事と、ピッチングを極端に嫌う。
地面からの距離を動かなくしたいのだ。・・・で、その対策をどうしているのか?
左右のサスペンションがリンクで繋がっていて、車体真ん中に支点を置いた、
シーソーのような動きをする。
右が10㎜“上に”動くと、左はほぼ10㎜“下に”動く。
左右同時に上に動く時は第3ダンパーと称するダンパーが、更に抵抗して
沈み込みを阻止。(と言っても一応バネが付いています)
とにかく車高が下がるのを止めようとしている。
これにスタビライザーが付き、更にロール剛性を高くする目的で
フロントアーム角が極端にロール軸を高くする方向でセットされている。
つまり早く言えば、フロントサスペンションは、これ以上無いほど
「どアンダーステアー」になる様、仕立ててある。
ダウンフォースの少ないヘアピンコーナーを見れば、殆どのドライバーが
インに付けず、外向き姿勢のまま大回りしている。
F1ドライバーをしてもあれが精一杯。まるで初心者走法。
しかしスローコーナーはどうでも良くて、空力を活かした高速コーナーが
速ければ充分に良いタイムが出せるのだ。そこで、コースアウトの理由は・・・
鈴鹿サーキットに限って言えば、旋回途中で速度コントロールするコーナーが
多い事だ。速度が変わり、ダウンフォースが変わると、走行ラインもそれに
呼応して変わる。進入の一瞬をためらうと、舵の問題ではなく、ダウンフォース
の変化で、行き先が変わるのだ。「アレレッ」のコースアウトはそのせいだ。
サスペンションはガチガチに固められていて、ストロークも少ないから
縁石は迂闊に乗れない。タイムは出るけど、一歩踏み外すとコワイ事が
起きるF1マシンは、路面がバンピー等とドライバーが良く口にするが
それって、エンジニアのわがままであって、サーキットのせい!では
ないと思う。