ドライバー同士で話をする中で “気持ち先行型の運転” という表現を使うことがある。
サン・ニイ・イチ・スタート!とタイム計測が始まると、0.1秒でも速くゴールする為に
速く走る(りたい)気持ちだけが先行して、運転操作はエイッ・ヤッのチカラワザ。
車との対話ゼロ、気持ち一方通行のドライビングのことです。
往々にしてこんな走らせ方で出るタイムは、冷や汗をかく割にはいいものではない。
せいぜい限界まで走らせた感で、自己陶酔にひたれる程度だ。
無事ゴールできれば次もあるが、この手のドライビングは車両運動の約束または、
裏付けを無視して走らせてしまう事が多く、事故とは紙一重。
“速さは時の運”的危険をはらんだドライビングとも言える。
こう走らせたい、は車あっての話だ。
車の動きを待ち、反応を読む、そこに自分の気持ちをシンクロさせる。
対話型のドライビングがあるとすれば、物理限界ともシンクロする。
自動的に安全運転であり、望むなら速さをも演出できる。
ここには気合も根性もいらない。
心拍数も呼吸も平常でいてこそ、冷静な判断ができ、正確なコントロールに結びつく。
ドキドキ(トキメキとは少し違うかな)がある内は、車との対話が進んでいないと考えるか
ドキドキしない範囲の走らせ方をやってみるかだ。
こうすることで急激に車との対話の意味が見えてくるかも知れない。
すでに対話型ドライビングをやられている方には、いまさらな話ですが・・・。
検証バランススロットルの練習会当日は、あいにくの雨模様だったが、無事終えることができた。
早朝のコース準備からスタートし、座学、同乗走行と進み、各自でコースイン。
メニューはいつものブレーキ練習と4つのライン取り。
自称初心者の方から、運転にウルサイベテランの方まで、西は京都、愛知からも参加いただいた。
(皆さん遠路ハルバル本当にありがとうございました)
今回、自動車ジャーナリストのモリケイタ氏も参加。
皆さんが持ち込まれた車両も、ワゴン、ワンボックスバン、セダン、軽4&スポーツタイプ車両等様々。
今回の一日を振り返って思ったのは
「初心者ならば基本動作を覚える事ができ、ベテランドライバーは自分の技量を振り返る事ができる。
人によっては“ああっ”という気付きを持ち帰る事ができる練習会」だったこと。
持ち込み車両も特に気にする必要はなく、ナンデモあり。
あくまで運転技術の取得であって、タイヤをきしませてスピードに慣れる、場数を増やすといった
練習会とはイメージが違うことを改めて感じた。
毎回の事だが、検証バランススロットルの先輩メンバーが助手席役をやり、参加者も誰かの横に乗る。
外から他の人の走りを見るといった事で、忙しい(何もしないでボーッとしている人は居なかった)一日が
終わった。
終わりのミーティングで、個々の意見を伺った。
聞いているとできていない事に気付きがあった・・・と言いつつも顔が明るい。
多分だが、腹の中は人には言えないが「一つつかんだゼ!手応えがあったゼ!」の顔に見えた。
モリケイタ氏からは、タイヤをキーキー鳴かさないでやる練習で、一日これほど楽しめるとは面白い、と。
次回に続きそうなので、今度こそと思われる方、ご期待ください。
今回の仕事も明日でおわり。
いつものことだが、歯ごたえ十分な車両であった。
10日間を通して、結構詰めた良い仕事が出来た様に感じている。
それとサスペンションチューニングの奥の深さを改めて知る機会にもなった。
まだまだ知らないことがあると言うのを知るにつれ、怖いような楽しみなような、複雑な気分だ。
ひとつの糸口から何を見つけるか。
入口は細い細い糸であっても見逃さないで追いかけることで、いいもの見つけた、に繋がる事がある。
すると、もつれていた糸の最後の絡みが取れた時のように、スッキリ。
ああっ、この乗り心地はここからきているんだ、と言うわけでお茶のお土産も買ったけど、
もう一つ大切なチューニング手法をお土産にして持って帰れる。
で、帰ったらすぐに検証バランススロットルの練習会がある。
天気がどうなっているのか皆目だが、秋晴れを望みたい。
たまには気楽な話題を。
ニコニコとしているのはいつものこちらのスタッフ。
昼間は真面目だが、今日は夕食を共にしている間中、冗談を言い合い笑い声が絶えなかった。
通訳の女の子も和訳する暇もないほど笑い転げていて、やっと息を整えて今こんな話を、と笑いながら話す。
聞けば他愛ない話だ。
その間合いといい、相づちの役どころといい、掛け合い漫才のそれだ。
後から後から追い打ちを掛けるから賑やかなこと。
聞いていても言葉はわからないまでも、顔の表情からして軽い冗談であることはうかがえる。
私がいても特に気にする様子もなく、とにかく明るい、よく食べよくしゃべる。
勘定をしてもらっている時も、お店の人に気楽に話し掛け、気の利いた返事が返ってくる。
夕食の時間が早めに終わったので、帰りにいつものお店でお茶を買って帰りたいと伝えると、
お店の確認と、誰が送って誰が付き合うか一言二言、で全員が席を立ちお店の外へ。
本当にあっけなくこちらの希望を理解し、瞬時に手配を終える。
このことは前々から感じていたのだが、こういった手配は本当にビックリするくらい速やかで、
以外にミスが少ない。
お茶屋さんで一緒に試飲し、お土産を買う間も楽しそうに付き合ってくれた。
じゃ明日何時ね、でホテルの前でサヨナラをして今日はおしまい。
写真の料理は四川料理。
この街で味が一番ではないかと、誰かが言っていた。
一通り箸をつけて見たがどれも美味しかった。
始めに口にした肉が、唐辛子と山椒で、口の中がビリビリヒリヒリ。
その後何を食べても、味がよくわからなかった・・・ような気もする。
飛行機に揺られ、南の島に来ている。
夕方の六時を過ぎて日が落ち掛けているのに、空港を出ると
ムワッとした湿り気を含んだ空気が緯度の違いを感じさせる。
迎えの車に乗り一時間ほどでホテルに到着。
初めて泊まる場所だ。
フロントで受付を済ませると、もう一度玄関に出て、電動カートで別棟に移動。
ジョギングほどのスピードだが、運転手のコントロールが気にかかる。
その横Gの出し方はないだろう、とブツブツ。
もしかしてカートの問題か?などと考えているうちに到着。
リゾートマンションのようになっていて、庭には椰子の木がお約束のように立っている。
人の出入りも少なく静かだ。
以前から何度も泊まったことのあるホテルは工事中であった。
が、こちらのスタッフが、口には出さないが気を使ってくれたのかもしれない。
同じように仕事でこちらにこられている日本人の方も、
なんだか落ち着かないデスよね~、と話されていた。
そして今日は朝から暑い、日陰が欲しい、おもての立ち話も三分まで。
今回の参考車両は久々の日本車が登場。
車格大きさが近いからだと思うが、試乗しての印象はフーンなクルマだ。
こちらではかなり売れている車だからもちろんそれなりの仕上がりだ。
午後から打ち合わせをしながらぼちぼちと仕事がスタート。
早速忘れ物(現地スタッフの)が発覚、部品も一部無いときた、からコンを詰めても仕方ない。
荷物が届くまではのんびりペースでやろう、これもいつものことだ。
通勤路の途中で、今日は何だかワダチの走破性がよくないな~と思って
会社に着いてすぐにタイヤ内圧を計ってみたら1.6kg!
朝方の気温が下がってきた証拠だ。
タイヤ内圧で季節を感じる今日この頃。
空気が冷えてくると、アクセルレスポンスもするどくなってきます。
なんとなく排気音もハジケがいいような、心地よい音に聞こえます。
いやいや、トレッドゴムのカタサで外気温を知る、というのもあるかな。
ダンパーオイルも気温が下がると動きが重くなり、調整式ダンパーで言えば
ワンクリック固めた印象になり、しっかりとしてくる。
ダンパーの動きが微妙に渋い動きになることで、ハンドルの手ごたえが少ししっかりしたり
ロールスピードが遅く感じたりするのもこの季節。
タイヤの内圧を調整したら、帰路は軽い乗り心地になった。
皆さん、車の手入れしていますか?季節の変わり目ですよ。
NB6Cのアクセルペダルの動きが渋いというのに、ずっと悩まされていた。
シフトのたびにギクシャクとした前後Gが出て、いくらていねいに操作しようとしても
時々まぐれでスンナリとつながる事はあっても、ほとんどが不愉快なつながり。
これではロードスターを走らせても楽しくない。
その原因としてまず考えたのが、スロットルボア。
シングルスロットルだから、4気筒分を一ヶ所から吸い込んでいるので
でかくて当然、と思うのは間違いではないが正しくない。
4気筒が同時に吸い込むのなら確かに大きなものでないとと思うが
1気筒ずつしか吸い込まないのだから、もっともっと小さくても良いのだ。
2Lの排気量で27mm径のリストリクターが付いているF-3エンジンは、210psと言われている。
入り口が一つで27mmの穴で210psが出るということは、ロードスターの純正なら
ウン百馬力楽勝なことは確か、というよりバカでか過ぎるのだ。
でもって、スロットルを動かすと、ほんの少しのバタフライの角度変化で、ガバッと空気が通過する。
だからいくら微細にアクセルペダルを動かそうと思っても、空気量のコントロールがうまく出来ない。
これがギクシャクの原因ではと疑ったのだ。
かといって自由に径を変えることは出来ないから、スロットルリンケージのワイヤーの巻き取り径を
大きくして、感度を落としてみた。
すると、少しだけアクセルコントロールのギクシャクが減った気がするが、もともとのクセは消えない。
で、次に考えたのがスロットルワイヤー。
手始めにワイヤーの取り回しの途中の、ブラブラしないようにクランプされている2ヶ所を外し
強制的にR付けしている金具も外した。
すると劇的に変わった。
といってもフツーになった。
一番の原因はここにあったようだ。
取り回しの途中に生じる曲がりの大きさが角張っている、つまり無理矢理小さなRで取り回されていたのが
その渋さの原因だから、Rを大きく取れるようにするだけで、フリクションが小さくなる。
だとしたらもっとこだわって、更にフリクションを下げてスムースに動くよう、ワイヤの長さと
取り回り(通り道)を変えたものを作った。
これでフツーがよりフツーになった。
私個人の趣味で作ったような物なので、商品といえるかどうかわかりませんが、NB6Cのオーナーで、
アクセルがどうも・・・と気付いていた方には良いかも。
くわしくはHPで。
タラップが外れていったん後ろに下がり、キーンとエンジンが聞こえて機体が動き始めると、
コンクリートのデコボコがガタピシと伝わってくる。音も振動もなまっていない。
ハイドリロリックサスペンションの特徴であるダイレクトな硬さが、
タイヤが路面を捉えている様子を、わかりやすく伝えてくる。
おお~既に何かキャビンの中の空気が違うぞ~、ドドォ~ンユッサユッサじゃなく、ガタンガタンブルン。
かなり長い道のりのタクシー走行のあと、一旦停止、揺り返しが無い!
いや一旦停止しなかったのかもしれない。
ギクシャクした前後Gを感じないままエンジン音が高まり、速度がまして行く。
ガオォ~の加速かというと、キーンのまま、力んでいない。
で私の特技というほどのものでもないのですが、何百回と乗っているうちに、
加速して、程よい速度からグイと機首を持ち上げるタイミングが表を見ていても、下を向いていても、
プラスマイナス二~三秒の誤差で当てられる(気がしているだけかもしれません)のが、
予想のだいぶ前にフワリときた。
それもいきなりグイではなく実に穏やかに地面からの距離を広げて行く。
機体の角度も少なめ、引力に逆らってフルパワーで上昇している感じがしない。
勢いをつけてから浮き上がるというよりも、浮き上がってから速度を増しつつ上昇するかんじだ。
暫く上昇したあと右旋回。
右の窓際の席から見下ろすと、羽田空港が見える、それもほぼ真下に見える!ではないか。
東京湾に向かって飛び立ち、旋回して先ほど飛び立った滑走路が見える?!
うんっ?これはどういうことだ、あまり経験がないぞ、とか考えているうちにドンドン高度が上がり雲の上に。
それにしてもキャビンの快適なこと、エアコンの音もやたら静か。
いつ水平飛行に入ったのやら。
気流の乱れたところの受け身も、従来の機体なら翼がたわみ切ってから、縦Gがピークになり、
少しその反動のマイナスGが出たところでやっともとの姿勢になるはずが、
縦揺れの振動が早く、どどっ、ぱっ、と収束も早い。
あと○○分で到着予定ですとアナウンスがあってからも、下降している感じがしないのに、
高速道路を走る車がやたら大きく見えたと思ったら、すぐに滑走路脇の誘導ランプが見え、フワリと着地。
大きく重い機体がドシーンのそれとはまるで違う、ホッホ~だ。
途中ビューンとか、ブーンといった振動数高めの従来機では余り耳にしない音が聞こえたのが気になるが、
なんせ快適、頭が重くならないのはありがたい。
さっそくですが、練習会の申し込みをいただいて予定数に達しましたので
申し込み終了とさせていただきます。
えっもう!?と、思われた方は、どうでしょう、お手伝いで来場していただければと思います。
こちらも連絡を入れてください、案内をお送りいたします。
検証バランススロットルの練習会は、事務局はあるものの
主催者が居て、参加者を集めてやるイベントではありません。
参加者が全員で開く方式なので、ちょっとしたお手伝いが、とても助かります。
ボランティアになってしまいますが・・・。
練習の内容、雰囲気は充分に、お持ち帰りいただけると思います。
ガッツリと人数制限はありませんが、数人ほどを考えています、お早目に。
検証バランススロットルの次回(10月28日開催)練習会の
参加メンバー募集のお手伝いをしようかと思います。
これまでに検証バランススロットルのブログを読まれていた方で
運転にはもちろん興味があるけど、練習会に参加してまで・・・と
重い腰が上げられなくていた方、チャンスです。
まあ確かに実際に参加するとなると
「自分には難しすぎるのでは?」とか
「専門用語でしゃべられてもわからないのでは?」と
心配が先に立つかもしれません。
確かにその通りです。甘くはありません。
過去に参加したメンバーでも、皆苦労しています。
しかし、高いハードルを飛び越すのに挑戦するのとは違います。
明らかに飛べる高さのハードルを、どう正しくクリアーするかを“知る”事を学びます。
どうですか、まだ迷いがありますか?
参加する前に結論なんか出ませんよ。
野次馬根性があれば大丈夫。
自分の為の練習会であることをお忘れなく。
はなから参加の気持ちのない方は別にして、戸惑っている方は自分を後押ししてください。
私のワクとして3名、又は夫婦で二組までを。
集まり次第、受付け終了ということでお願いしたいと思います。
見学だけは?お手伝いはあり?も、問合せください。
これも大カンゲイです。