クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

泥んこ遊び

2014-10-31 22:49:22 | イベントレポート
浅間火山耐久レースは、大型台風がやってきて一日中雨でした。
当然のごとく沼地レース、しかもかなりひどい!

実はこの時のドライバーは、全員現地集合。
競技マシンのビビオとの遭遇は当然初めて。
コースは全くの未知。

出走順が決まりシートベルトを締めたらコースイン。
よくもま~の皆さんでした。

車の感触も分からず、 コースがどっちに曲がっているかを辿りながら走らせた訳です。

心構えをしようにも、事前情報ゼロ。
あれこれ考えようがなかったにしても、勇気ある人たちでした。

罰ゲームじゃないですよ、決して。
で11月にこのレースに再び参加します。
どんな結果になるのやら、
今から楽しみです。

美運転トレーニングアカデミー 2

2014-10-28 13:20:12 | バランススロットル
美運転トレーニングアカデミー
のお手伝いに行ってきました。

場所は福島県のSSパークサーキット。
その中の多目的広場を使って、ブレーキ練習を主体にしたトレーニング、相変わらずのメニュー、内容です。

紅葉の木々に囲まれて当日は秋晴れ!
参加者の内訳は、親子連れ、夫婦、職場仲間、と
一台を何人かでシェアして参加と言うのが結構多く、いっそう楽しそうに見えました。

その中でも親子連れは、車好きの小学生と参加の方と、車好きのお父さんと参加の方がいました。

後者は、車好きなんだけど運転がチョット心配、と言う娘が
遠回しに遠回しに、父の機嫌を損ねないように、かつプライド傷つけないように誘って、練習会参加が実現したという、
家庭に爆弾を持ち込むのか、平和な空気をいっぱい吸えるようになるかの、試される練習会でもあった訳です。
事前情報では、頑固!
と聞いていたのですが、いざ蓋を開けて見るとなんのなんの、何でもやってみようの前向きの方、
見学者から思わず歓声が上がり拍手を受けるほど工夫されていた。

安堵したのか、その夜の娘の深酒は・・・

といったこともありましたが、私は助手席に乗ったり、例の模範タクシーのドライバーをやったりと、
積極的な皆さんと楽しい1日を過ごす事が出来ました。

皆さんお疲れ様でした。

ニュートンブレーキのすすめ 9

2014-10-11 09:25:00 | G-BOWL
                    




ブレーキ掛けました?

いつかの運転練習会の時のお昼休みに、参加者のTさんを乗せて峠道に乗り出した時のこと。

パート練習メニューだけだと仕上がりのイメージがわかない!
と言ったような話になって、それならば百の説明よりも助手席で体感してもらうのが良いだろうと、本人持ち込みの車両を拝借して出かけた。

もちろん峠道とはいえ一般道であり対向車もありブラインドコーナーもある、アベレージは、どうだ見たかの速さでは無く、軽~く流す程度。

ところが、見せつけるような速さでなかったことが、かえって話をややこしくすることになった。

しばらく走った後、民家が見え始めたところでUターンしようと道路脇にクルマを止めた時に、Tさんが私の顔を見ながら、国政さん…今ブレーキ掛けました?

えっ!… はじめ何のことか分からず返事ができなかった。
どう考えても、いま来た道中の話の筈だ、コーナーごとに必ずブレーキを掛けていたし、ノーブレーキで回ったコーナーも無くはないが、一体何をしてブレーキ掛けましたなのか。

前向きなるGを体で感じられれば、どう考えてもブレーキがかかっている事が分かるはず。

はいブレーキ~・・・次にハンドル~・・・ここからアクセル~~
と解説付きでなかったのがいけなかった?

とか考えながらも、ブレーキは掛けてますよ!と、おかしな返事をした。
しかしTさんはもっと頭の中の整理がつかないのか黙ったまま、その返事ももらえないまま、会話が成り立ったのかどうか、未だにわからない。

低めの減速Gを、一発でスムースに立ち上げて踏力一定を保つと、
MT車でエンジンブレーキを効かせた時のような滑らかな減速感になる
・・・からフットブレーキを掛けた時についてきそうな、いかにもなGの変化がなかったから、先の発言になったのか・・・

このTさんの話は一度書いた気がするが、最近G-BOWLアプリの開発者のIさんと話していたら、
ユーザー情報の中に、踏力を一定にしたら低いGでも止まることができることに気が付いたと言う話があって、
今更ながら、踏力一定ブレーキの意味をおさらいしてみました。

浅間火山耐久レース

2014-10-06 23:09:36 | イベントレポート
前夜のホロ酔いミーティングの席で、「ノーミスのブービー狙い」を提案した。
我がチームはドライバー10人がエントリー。
耐久レースのマシンはビビオ!
5時間走ります。

競技会当日はしとしとと朝から雨、
スタート直後の混乱を無事に切り抜けるには、男の子の方が良いだろうということで、スタートドライバーはM氏に決定。

そのあと女性ドライバー三人が乗りつぎ、後半は男子。
この作戦は雨脚がどんどん強くなっていくコースコンデションで功を奏した。

水溜りが出来始めた頃から、赤旗中断が増え、泥沼に足を取られてスタックしないように走らせるのが精一杯。

更に雨脚が強くなり、四駆もスタックする深い轍が出来てからは、
あちこちで立ち往生、レスキューのオフィシャルは大忙し。
最後は回収に時間が掛かって、競技再開出来ずに時間切れ。

泥水を吸ってエンジン不調でピットインする車、轍の突入の仕方が悪くてサスペンションがバキッ・・・

リタイヤ車両が増えていく中、我がチームは無事に10人乗り継ぎ、オープンクラスの2位!の結果となった。

トップチームとの周回数の差は歴然だが、今回の狙いはノーミスで全員が乗り継ぐこと。

コースコンデションからして、今回のドライビングは「速さ」よりも格段に難しいテーマだったかもしれない。

トラクションのかからない泥濘地に、深い轍・・・
軽自動車の走破性を限界まで使って、スタックしないようライン取りを嗅ぎ分けなければならないからだ。

                  

しかし今回のメンバー全員が落ち着いてビビオをゴールまでコントロールした。

これは「運転のうまさ」の賜物。
クルマとの対話が十分に出来ていると言えます。

速さこそ命と、バンバンぶっ飛ばして、早々にリタイヤの原因を生んでしまうドライビングは?

クルマを壊さないのも深い運転技術の内。
安心して見ていられるドライビング・・・大切な事です。
参加の皆さんお疲れ様でした!

後方確認

2014-10-02 23:07:08 | なんでもレポート
市役所の駐車場で待っていると玄関から老夫婦が出てきた。
私の正面に何台か止まっている自動車に向かっているように見えるが、
二人の歩みがまず気になった。

背中の丸まったお婆さんのゆっくりさ加減は、フツーの大人の三分の一程の歩み、
お爺さんは五分の一、先が三本に分かれている杖をついて、一歩一歩左右に上体を揺さぶりながらわずかな歩幅で歩む。

近付いて行くにつれて、車が特定された。
ならば車には運転手が待機しているはず。
しかし運転席に人影は見えない。

運転席側にお婆さんが立ち、手提げ袋からキーを取り出した。
えっ!まさか!
キーを顔に近づけてロックボタンを確認、すぐにロック解除のランプが点灯した。

まずリヤドアを開けて後部座席に手荷物を入れる。
お婆さんの身長は130~140cmあるかないか。

やっとお爺さんが左ドアに到着、ユックリとした動作で杖を始末し、次に自分の体を車の中に入れた。

それを見届けたお婆さんが運転席に乗り込んでスタートするのかと思ったら、
もう一度ユックリとした歩みで、これからバックさせる後方の確認に車の後ろまでやってきた、
ちゃんと周りを見渡しやっと運転席に乗り込む。

やがてバックランプが点き、そろりと車が動き始めた。
二人はおそらく80歳前後、歩くのがやっとのお婆さんが運転をすること!
そしてそのお婆さんが身をもってしっかりと後方の確認をしたこと!

運転手心得を改めて教えてもらった気がする。