クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

他では聞けないサスペンションセッティングの話 4

2014-03-30 13:26:29 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
第二回目を開催予定です。
日程調整と会場探しを始めました。
決まり次第お知らせします。
場所はおそらく初回と同じ八王子市周辺、土曜日夕方早目のスタート。
自分でクルマをいじられている方、自分の車の今の姿を確かめて見たい方。
セッティングの方向を聞いてみたい、そもそもセティングって何のこと?
素朴な疑問も持ち込んで下さい、具体的な数値を知りたいでもOK。
あなたの疑問が他の人の、あ~それそれ、に当たるかもしれません。
一方的なお話ではなく、全員で考えて行きます、原寸大の考えです。
まず持って他では聞けない話~・・・
明日から役に立つ話・・・かもしれません。
前回参加の皆さんは、身体測定のデータを書き込んだマシンのセッティングチャート持参ください。
次の一手を説明します。

ちょっと前のADバン

2014-03-26 20:45:26 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
高速道路とか、街で当たり前に見かける車であっても、以外と触れる機会の少ない車もある。

19年前の車だが、今見ても古さを感じない日産のADバン。
外観はあまり変わりばえしないから、当たり前と言えば当たり前か。

働く車、営業マン御用達のスーパーカーだ。
980kg!の車両重量にまずビックリ。
5速マニアルミッション。

視界がいい、2名乗車なら400kg積載可。
運転席側のみのパワーウインドー、ミニマム装備が徹底している。

1500ccの低回転トルク型エンジン、でなきゃ積載時1.5トンが発進できません。
リヤサスペンションのスプリングは、積載時と、空車時の車高変化を極力減らす工夫のプログレッシブレート。
かなり高度な技術が投入されています。

                    

そのリヤサスペンションはTBAリジットアクスル、ブレない直進性の立役者。
奇をてらわず、基本に忠実な足だから、癖がない。

145R13 6PR タイヤ!転がり感が軽い!
油圧パワステ、フロント重量が600kgだからステアリングの反応もいい。
手の内感ありあり。

400kg積んでもよれないしっかりボディ、これが一番のポイントか。
最近のスポーツカーのほうがミニマム装備ではないから、
こちらの方がはるかにアスリート系。

本物のスポーツカーってこんなんだよな~
って思い込みか?


タイヤ見えてますか?

2014-03-24 19:28:43 | G-BOWL
信号停止で列に並んだ時に、前の車との間隔がどれくらい空いているかを確かめる方法です。

あくまで私流です、感覚の合わない人は試さないでください!
すでに自分流を貫かれている方はそのままでどうぞ!

ボンネットラインの先に、前の車のリヤタイヤが見えていること、
タイヤ全部が見えている必要はありませんが、少なくともタイヤの一部が見えていること。

運転席に寝そべって運転している人は相当な距離を置かないと見えないかもしれません!
一応正しい運転姿勢、ドライビングポジションであることが条件です。

勿論双方乗用車の時の話ですよ。
何時もの間隔よりも少しだけ広く感じる人がいるかもしれませんが、
停車する時の目標値として、ホンの少しだけ欲しい余裕シロを含んだ間隔が取れると思います。

前の車が完全停車したかどうかをタイヤの回転で確かめることもできます。
タイヤが見えなくなるほど近付き過ぎると、目の前のものが一緒に動いて、速度感が失われしまいます。
実はまだ動いていて急に間隔が詰まってヒヤッとすることになります。

タイヤの回転が止まっていることを見届けながら最後の距離合わせで、目的の位置にピタリとつけます。
前のクルマのタイヤがギリギリ見える位置で、助手席の人にも安心の絶妙な距離です。





ロングドライブ

2014-03-21 23:59:03 | ドライブレポート
何をしてロングか分からないが、朝6:00に家を出て叔母さんを八王子まで迎えに行き、
そのあと岡山まで650km程を一気に走った。
一気と言っても、1時間半から2時間走ったらひと休み。
勿論お昼ご飯も途中のサービスエリアで済ませた。
約8時間ほどで目的地である岡山県の美咲町に到着。
休憩時間を入れての所要時間だからこんなもんだろう。
幸い昼間の移動ながら渋滞なし、工事も無し。
カングーに大人4人と荷物満載状態だから、揺れ方ゆったりで乗り心地が良い。
背が高いだけに横風の影響は多少受けるものの、真っ直ぐの落ち着きと、
修正舵の頻度の少なさは、ドライバーの緊張感を最小限にとどめてくれます。
親戚縁者に言わせれば、自動車で関東と岡山を車で移動するなんて想像すらできないらしい、しかも一日で!
と言っても何度もカングーで目の前に現れるから、今更驚かれることはないし、
88才になる叔母さんはその道中を以前道連れにしている。
今回もだ。
幸い腰が痛いだの疲れただのの報告は無かった。
荷物をいっぱい持って新幹線に乗るのに比べれば、玄関先から車に荷物を放り込んで移動できるのは、
時間はややかかるものの、行動の自由度と気楽さは何と言っても自動車だ、沢山お話もできるし。
岡山なんて近いもんだ。

乃ん喜

2014-03-16 21:16:47 | なんでもレポート
仲間が飲み屋に集まった、飲み屋も以前と変わらない。
大声で笑いあった。

もう何年前の話だろうか。

カートもやった、ダートラもやった、スパイクタイヤを履いて雪道も走った、
サーキットも走った、峠も走った、主な練習コースは某カントリークラブの脇道。

夜な夜な集まって、運転談義。
時に、酒も入るがおちゃらけた事にはならなかった、何時も真剣だった。
時に、クルマを壊した事もあった、谷に落ちかけたやつもいた、オールスターダートラの応援にも来てくれた。

あの時教わった強烈なブレーキングが、今も役に立っている、
運転の練習をしておいてよかったとつくずく思う、と。

職業ドライバーとして働いている二人は、後輩の指導的立場にある。
ちょっとしたブレーキのタイミングの違いで、首都高のラインどりがタイヤ一本分違って来るんだよ~。
コーナーの度に今も気を抜かないで真剣に走らせています・・・、
超大型、超ロングのトレーラーを操るプロドライバーのコメントである。

不揃いの仲間たちが、皆正しい運転を身に付けた。
どんな車に乗ろうが、どこを走ろうが誰も危ない運転をしない。
安心して見ていられる、これが一番だ。


検証 バランススロットル 86

2014-03-13 20:29:30 | バランススロットル
スイープステアー・・・・・勝手に命名。

ハンドル操作、ステアリングさばきについて、伝えることの難しさを事あるごとに痛感しています。
まだその上手い伝え方が見つからないというのが正直な気持ち。

ハンドル操作には、切って止めて曲がる方法と、切り続けて曲がる方法の二つがあります。
前者はハイスピードコーナー、或いは一定速度で回るコーナリングの時、或いは高速道路でのレーンチエンジ。

後者の、切り続けて回るシーンはと言えば、スローコーナーと言われる、短時間に車両の向きを大きく変えるコーナー。
わかりやすく言えばヘアピンコーナー、信号十字路の右左折などが上げられます。

山岳路でも、加減速を伴うコーナリングは、基本的にハンドル操作が連続して行われるのでこのパターンと言えます。

この二つの使い分けでハンドル操作が説明できるのですが、
実はハンドル操作そのものに2パターンある訳ではなく、切り込み方は1パターンのみです。

どの切り込み方でも、始めは微小舵からゆっくりと切り始め、連続して切る量と操舵速度を早めて行きます。
必要な舵角まで切ったところで止めるか戻すか。

レーンチエンジでは切り始めのほんの少しのところで止めて待つ操作がそれです。
一定速度で回るコーナリングではもう少し多めの舵角まで回します。
その舵角までの回し方は、微小舵からユックリのパターンと同じ。

大舵角を必要とするヘアピンコーナーの場合も、微小舵からユックリと切り始め、
必要な大舵角をまでを操舵速度と舵角を連続して増やしながら切り込んで行きます。

この切り込み方を基本パターンとして、操舵速度全般と量を変えることで、様々なシーンに合わせて行きます。

ところがコレを伝えるのがなかなか・・・難しいのです。
そこで考えたのが、まずハンドルの回し方切り込み方の基本の呼び名を「スイープステアー」としてはどうか。

連続してハンドルを切り込んで行くイメージがありそうですよね~。

しかも一定スピードではなく、速さも変化させて行くところもポイントです。
この言葉を使えば、ハンドル操作の半分くらいは伝えた気分になります。

スマートなハンドル操作だとか、滑らかなハンドル操作のイメージが湧いてきませんか?「スイープステアー」

スパイクタイヤを履いてのアイスドライビングで、車両の向きを一気に変える時のステアー操作も、
スイープステアーを短時間に圧縮して使っています。
切り始めの車からの応答が返ってくる一瞬をのがさず、その動きを一気に増幅させるのがスイープステアー。
これで車の動きに命が吹き込まれます。

次回の練習テーマはスイープステアーです。

突然の懐古?ばなし

2014-03-11 22:06:55 | イベントレポート
久々の全日本ジムカーナ観戦に行って来た。
パドックを歩いていると、スタート前車検を受ける場所にいたオフィシャルが椅子から立ち上がって私に近づいてきた。

国政さんですよね?
・・・はい。
昔オートテクニック誌に書かれていた国政さんの記事で・・・
と随分前に書いたF1のサスペンションについての話からいきなり切り出してきた。

確かF車のフロントサスペンションのプルロッドが薄いブレードで出来ていたのを見て、
これではスタビライザーの効きに問題があると書いたのだ。

その記事を読んで、走らせていたFJ1600のプルロッドを、押し引きのチカラで曲がらないようなパイプ材に自分で交換・・・
それまでの不安定なコーナリングが改善された・・・
と言うのをいいたくて、この人は二十年以上心に溜めていてくれたのだ。

プルロッドの名の通り、一見するとロッドには引のチカラしか伝わらないように見えるが、
スタビライザーが働く時、左右のロッドには押しと引きの力がそれぞれに掛かるから、
押し側でしなしな曲がってしまうブレードではスタビライザー効果が安定しない(効かない訳ではない)というわけだ。

真面目に記事を読んでくれた人がいたというのは嬉しい!
そのアシをマネてしまったFJ1600のコンストラクタも、実は裏付けを持っていなかったのかもしれない。

プルロッドは現在も使われているが、ブレードでは無くロッドで力を伝えているから問題ない・・・と思われる。

しかしそのことはさておいて、TIサーキットは寒かった!
限りなく路面温度零度に近い朝一のスタートでは、何台目かの車が長いスキール音の後ドシーンと鈍い音を響かせて止まった。
グリップの出ないスタート直後の出来事。
ゼロ発進で走らせるジムカーナのこの時期のタイヤの使い方は特にむつかしい!

ヒストリックラリー 11

2014-03-06 23:36:00 | イベントレポート
ラリー中の通りすがりのまちで、サービストラックを停め、食料を手に入れようと、お店に向かって歩道を歩いていると、
近づいてくる車からカラララッと、エンジン音が聞こえてくる。

タペットを打っている音ではない、ノッキング音でもない、紛れもないディーゼルエンジン音。
日本で言えば、1000ccクラスの小型車から、中型大型、RV車まで、ガソリン車の方が明らかに少ないのではと思えるほど、ディーゼル車が多い。

ヨーロッパではガソリン車とディーゼル車が半々だと聞いていたが、予想とかなり違った。
日本にも輸入されている車型で、こんなのもディーゼルが載っているの?と驚くばかり。
もしかしたら日本に来ているグレードがヨーロッパに無い可能性だってある。



今回のサポートカーであるレンタカーももちろんディーゼルエンジン車。
人も荷物も満載だから車体重量は相当なもの、しかし図太い低速トルクのおかげで走りに不満は無い。
有効回転も低いから、エンジンをぶん回している感じが無くて、意外と静かだ。
もしかしたらヨーロッパでは、ガソリン車は絶滅危惧種ほどではないにしても、すでに希少種ぐらいの数かも知れない!?
ディーゼルのマニアルミッション車が乗り辛い訳が無い。
その逆の、低速トルクがなくて車両重量が重く、ずるずるのATが載っていれば、敵なしの・・・・・
M社、A車、ディーゼル、MT・・・・ストレスフリーに快適な走りです。
というのを改めて思い出しました。



ヒストリックラリー 10

2014-03-04 13:22:26 | イベントレポート
帰国。
ゴールを見届けた次の日、ホテルでダラダラと一日過ごしたあと、一昨日帰国しました。
帰りの飛行機が、エアバスA380。
二階建ての500人以上乗れる背の高い!飛行機(全長は従来機と比べてホンノ少し長いだけ)。
成田に到着後、タラップが何と下り坂!乗降口が高いところにある証拠だ。
離陸の時は、飛び立つ滑走路のスタート場所まで牽引!
機内の音が静かな事もあって、エンジン音がショボく聞こえる、エンジン音に比例して加速もショボい。
飛びたつ気あんの?
いや、ないな・・・こいつ。
このままでは滑走路が10Kmくらい要るぞ、としか思えないノンビリ加速。
そして長い長い加速時間の後、もう滑走路が終るかもしれない頃にやっと浮き上がった。
上昇角度もゆるいのなんの、そこら変の建物の屋根に当たらない?が続き、
本当に徐々に徐々に高度を上げて行く。
いつになったら飛行高度に達する事やら、上昇時のタテGが余りに小さいから不安になる。
しかし飛行中の静けさはこれまでにないもの、椅子もまずまず。
揺れ方なのか機内の環境なのか、ほとんど眠ることなく日本に到着!体の疲れも少ない気がする。
ホンノ少しの時間だが縦揺れがあった。
振幅が大きく重い機体重量を感じさせる上下動は不安を抱かせる揺れかたで、
ポヨンポヨンと自由振動に近いたわみ感を感じた。
席の位置が最後方だったからかもしれないが、丁度ロングホイールベース車のリヤーダンパーを外して走らせたような、
明らかなピッチング揺れだった。
もう一度乗りたいかと言われれば・・・?

ヒストリックラリー 9

2014-03-02 21:55:26 | イベントレポート

フランススタートを選んでは見たものの、サポートカーの走行距離はゆうに2000km越え、
更に私は忘れ物回収に数百キロの追加があるから、結構な距離を走ったことになる。
田園風景の中のドライブに始まり、徐々にアップダウンが強くなったところでウインターラリーの舞台となる山岳地帯へ。
サポートカーは現地調達のレンタカー二台と、日本から送り出したキャンタートラック、の三台。
私はキャンターを走らせた。
スタッドレスタイヤ装備だから少しは安心していたのだが、雪道は大の苦手?らしく、全くもって無理が効かなかった。
山岳ラリーのサポートカーとしてはやや不満なものの、ゴール地点のチュリニ峠には何とか登れたからよかった!



荷物満載で6人乗りのダブルキャビントラックはよく走ってくれた、が、室内は狭く、椅子はリクライニングなしの 背もたれ直立仕様。
窮屈と身動き出来なさの上に、膝荷物とくるから結構きつい、特に居眠りが辛い。

徹夜でラリールートのコマ図作りをした後の居眠りはさぞ辛かったと思うが、
そんなことは御構い無しに、電池切れ状態の寝姿!が一日中見られた。
ラリーの記憶は眠気に尽きるかもしれない。
学生に聞いたら、眠っていても頭の中で地図が出てきます、それしかありません!
次がコマ図です。