クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

G-BOWL アプリ その4

2013-08-31 20:29:01 | G-BOWL
直線の内にブレーキング動作を終わらせて、ハンドル操作開始と“重ね合わせない”走らせ方を
G-BOWLアプリで見ると、写真の様になります。

減速方向に転がったボールが、ブレーキを離すことで一旦中央に戻り、
そこからハンドル操作を開始するのでボールは横G方向に転がります。

「コーナーを回れるスピードまで、直線のうちにシッカリと減速し終わりましょう、
ブレーキを掛けながらハンドル操作をしてはいけません(どこかで教わったフレーズかと)」、
を、実行すると大体こんなボールの動きになります。

ブレーキの掛け始めが弱く奥で強くなる癖があって、
減速Gが一番強くなったところで、スパッとブレーキペダルを離したあと、
次にハンドルを始ゆっくり段々速く切り込んでいくと、コーナーの奥でGが強くなる。

舵角が大きくなったところで今度は直線に向けてハンドルを戻します。
戻し量が多い分忙しい、ここでも一気にGが抜けます。

と言った運転をする人が、もしもいたら、助手席の人はたまりません。
その時のボールの転がりはフチを一度もたどることなく、
前後左右を繰り返したあとだけが残ります。


G-BOWL アプリ その3

2013-08-29 23:05:02 | G-BOWL
こんな再現ができるのも嬉しい。
球回し、いやGを回すとこうなります。

ブレーキをかけたままハンドルを切り込めば、
減速Gでボールが前に転がったところから横に転がります。

ボールが狙った所を転がっているということは、
旋回半径と速度のバランスが上手くいっている証拠。

つまり減速が正しく行なわれた結果の横Gを示しています。
Gがキレイに繋がっている事も。

路面のμ0.4程の圧雪路で限界走行をしても、
ボールの転がりが写真の様になるはずです。

車を停めて、落ち着いて振り返ることができます。


ワラサ

2013-08-28 23:09:26 | なんでもレポート
夕方、一台の車が入ってきて、どう見ても日焼け顏の知り合いが現れた。
又釣ってきたんだけど、と、アイスボックスに入ったこいつを見せて、
「食べる?」
勿論、食べる!
いただきました、一尾丸ごと。
同じような大きさのワラサが三尾、もっとでかいクーラーボックスに入っていました。
釣った時の手応えは聞かなかったけど、きっと凄いんだろうな。
この大きさのなら。

G-BOWL アプリ その2

2013-08-27 22:55:00 | G-BOWL
自動車運転の肝は“ブレーキでしょう”という事で、
G-BOWLアプリにはブレーキングの判定機能が仕込まれています。

正しいブレーキの掛け方だったかどうか、情け容赦無く見極めます。
チョットぐらいは、のチョットもありません、NGはNG。

信号停止して、アイドルストップした静かな室内にカーンと鳴ったら、
ダメなブレーキング、自信があっても何処か癖のある動作をしていると思われます。

無論、ロガーデータを見ることが出来るので直ぐに確認できます。

踏力一定(マイナスG一定)を見ています。
途中で抜きはOK、ポンピング、踏み増しNG。

自分の癖を知ることができたら、次はそのことを意識した修正動作。
人それぞれに時間がかかるかもしれませんが、
ニュートンブレーキができるようになれば運転の精度が格段に向上します。

4つのラインも、コーナー侵入時の速度管理しだいだと言うのが見えてくると思います。

iPhoneの固定の仕方を工夫しましょう。
上手く固定できると綺麗なデータが取れます。


TA22 ダルマセリカ

2013-08-24 23:11:15 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
ダンパーテスターに掛けているのは、スピンドルの付いたフロントストラット。
当然かなり古いものです。

ヨーロッパで行われる、来年のヒストリックラリーに参戦予定のTA22セリカの
足回りを依頼されて制作しているところです。
狙いはターマック仕様。

勿論のこと、お客さんの車のものです。

まずはデータ採り、この後ストロークの確認などして、
減衰力調整式の新品ダンパーを組み込みます。

ボデーは板金屋さんで化粧直しの最中、準備が出来たら組込み。
その後セッティングで軽くテスト走行の予定、基本セットアップまでが仕事です。

G-BOWL アプリ

2013-08-23 21:01:12 | G-BOWL
ピンポン球が落ちるプレッシャーから抜け出せ無かったかもしれないG-BOWLユーザーの皆さんへ、
お知らせです。(朗報か否かは難しいところですが)

               


G-BOWLアプリが出来上がりました。
オリジナルボックスHPで案内させていただいています。

発売は9月1日予定。

               


向こうで見た話

2013-08-19 20:57:45 | なんでもレポート
出張先(長春市)でも、夕方になるとバリバリとカミナリが鳴って、
夕立と言うよりもチョットしたゲリラ豪雨が襲ってくる。
日本と同じでコチらも例年と違って異常気象の様だ。

次の日の朝、路面はすでに乾いていうのに、街のあちこちに水たまりが残っている。
下水処理が上手くいっていないのだろうか。

町外れの広大な工業団地も急速な需要に答えようと大急ぎ作ったモノだから(推測ですが)、
同じように水の行き場は低いところへ、そして大きな池に。
元々降雨量の少ないところだから、側溝だとか余り見かけないし、
下水の設備があっても、その容量が絶対的に足りないのだろう。

テストコースに入って待っていると電話があって、
「今日は一時間ほどスタッフの到着が遅れます。」
その理由が、「会社前の道路の“水深”が深くて会社に近づけません、
タイヤの大きいバスでピストン輸送して貰ってます。」だ。

10年ほど前に初めてこの街を訪れた時の印象は、
大陸性の湿気の少ない日陰天国のとても快適な気候であった。
一週間いても雨が降る事は稀だった。

だから車はいつも埃だらけ。黄砂の影響もあって街を走る車は色なし。
しかし最近は雨が多く車も綺麗だ!

昨日森慶太氏と打ち合わせ。
自動車運転本Ⅱ、楽しい会話ができました。
まずは森さんが面白がってくれないと。

手打ちうどん

2013-08-15 23:50:13 | なんでもレポート
ア○○○航空のアメリカでの事故があった週を挟んでその前後週と、
水色の航空会社が新潟空港の滑走路をオーバーランした直後の、
願っても無いチャンス!?に出張があって、それぞれの航空会社を利用した。

一方は滑走路手前に軟着陸?、もう一方は滑走路をオーバーラン。
ここのところニュートンブレーキの話(自動車運転本)で何度か打ち合わせているので、
双方の航空会社のパイロットも“尺”が身についていないのか!などとつい考えたりして。

と言う話はさておいて、事故直後の便に乗り合わせたときの機内の様子は、
席がガラガラ、30席(数えました)に私を入れて三人。

水色の航空会社は幾らか乗客がいて、各列一人か二人か三人か。
CAが、店じまい寸前までいった何処ぞの航空会社のように、個人々にご挨拶、何とも奇妙。

二週間前のツンケンした態度とえらい違い。
こっちがどう対応していいのかとまどう、手のひら返されてもね~。
別に狙ってチケットをとった訳ではなく、何週間か前に予約を入れていたので、
そのまま利用しただけの話、仕事だし。

急に愛想良く見せても、それってある日うどん屋さんが、手打ちうどんののぼり旗を出すようなもの。
昨日までのうどんは何だったの?今日から変わった訳?
元から手打ちなら、のぼり旗はいらないのでは?何か深い訳でも?

航空機事故の確か9割が人為的なものだと言われているから、単なる気の緩みってやつでしょうか。
プロにはあってはいけない話ですね~。

いやアマチュアドライバーだからと言って、オットトが許される訳ではありませんよ。
気を引き締めていきましょう、自動車の運転も。

流儀

2013-08-11 23:04:14 | なんでもレポート
あまり使われない言葉かもしれないし、固いイメージもある“流儀”と言う言葉。
こちらに来て一緒に仕事をしているスタッフの一人の、仕事ぶりが伺える一枚の写真。

ダンパーのチューニング作業というのは、パーツの組み付けミスを避けるのは勿論の事、
小さな目に見えないようなゴミも埃も一切排除して組み付けをしなければいけない。

作業者の手がほんの少し汚れていてもNG、
とにかく細心の注意を払う必要がある仕事(ダンパーの表面が実走行で埃だらけ)なのだ。
慣れない人がこの作業をやると、二本組み立てて減衰値が揃うことことはまず無い、と言ってもいい。

だけに、作業者の仕事に対する理解と細やかな配慮が要るのは当然。
それだけでは足りず何かに触る時の“センス”も問われる。(と私は勝手に思っている)

つまり手先が器用な人の中でも、抜きん出た指先の持ち主が適任というわけだ。
若者である、既婚者、お腹が出ている、大声で喋る、大柄、パワフル。
見た目とは裏腹に繊細。
彼の作業テーブルの上は見ての通り。
“流儀”が伝わってきます。

森慶太氏のメルマガ

2013-08-09 10:28:10 | なんでもレポート
森慶太氏のメルマガに又々お邪魔して、自動車運転本Ⅱ(森さん勝手に命名?)“動質編”を、
暫くの間不定期になるかもしれませんが、お手伝いしてみようかと思っています。

“動質”って何? ですが、 自動車の“動的”評価、の事です。
カタログを見て、眺めて、走りを想像しての“静的”な評価と言うのは皆さんに馴染みがあると思います。

しかし、食べ物を口にほおばって味わうように、自動車は走らせて味わうべき、
評価すべきなのは当たり前の事です。
その時に混同しないように評価の中の“動”の部分を動質としたわけです。

ところが、この“評価”に対して指針となるものが、あいまいで、
捉え方、取り上げ方も人によってバラバラ。
気がついてみると自動車の評価ってけっこう分かりづらいですよね~。

森さんは、出来上がった車を味見(評価)する立場の人。
私は車をいじってしまう人。

さてどんなお話が展開されるのでしょう。
森さんも読者も面白がってくれるといいのですが。