クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

365分の1

2017-04-26 13:03:07 | なんでもレポート
四輪の書の第一冊発行日がなんと私の誕生日と同じ。

合わせたわけではなく偶然⋯⋯となると確率は365分の1。

いや実は誕生日知っていました、と言うオチはありません。

だから何、ですが1日ずれていたらそれはそれで惜しい感じがします。

月も日付も違っていたらただの発行日にすぎません。

長年、書き留めておきたいと思っていた運転の話が活字になって一冊の本になった、

本ができたことの方が何倍も嬉しいけど、

自分だけニコッとできる最後のページ⋯⋯他愛ない話ですが。

この本の帯をペットボトルに巻くと、「G bottle」になります。




ラリーモンテカルロ ヒストリック 

2017-04-22 23:46:58 | イベントレポート
東京大学のヒストリックラリープロジェクトにスバルff-1(1300G)が駆り出されることになりました。

ヨーロッパの治安に左右される懸念はあるものの、来年のラリーモンテカルロヒストリックにエントリーの予定です。

車両受け渡しが迫っているので、天日干しと室内清掃を行ないました。

無事に戻ってきても対面できるのは二年半後(二シーズン使用予定)

50うん年の歳月を経て海外ラリーに連れて行かれるとは⋯⋯ff-1も驚いているに違いありません。

クルマの運命って分からないものです。


1300G

2017-04-17 20:16:04 | ドライブレポート
出掛けてみました。
こんな季節なんですね〜
リニアモーターカーの試験線の脇を抜けて都留市、都留峠、道志道の駅、道志道、と一筆書きしてきました、全部峠道。
行き交う車も少なく占有状態の道路をポロロロ⋯⋯
エアコンが装着されていないので、快適にドライブできる季節は今。


アベンシスの場合 その6

2017-04-11 09:55:35 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
減衰値を仕込んでいく方法はチューナーによって色々ですが、
ザックリの減衰値を仕込んだところから始めて、
硬くしたり柔らかくしたりしていく方法がまずあります。

それと、減衰のない状態からまず縮み側の減衰のみを少しずつ盛り上げていき、
縮み側の「見当」がついたところで次に伸び側を盛り上げていく方法があります。

この方法だと減衰不足を感じるところから始めて、シッカリ感が出たところで盛り付けを終わらせるので
過減衰「過剰に硬くすること」を避けることができます。

前者は類似の車両があったり参考にできるデータがある時に行う方法です。

後者は初めて接するクルマだったり特別な仕様を一台だけ仕立てるといった時に行う方法と言えます。
どちらの方法を選択しても着地は同じようなものになるはずです。

チューニング作業を進めていく上で肝心なのは、あと少しというのがわかっても、
具体的に減衰値のどこを触るのかの判断ができなければ手が出せません。
めくら滅法という手もなくはないのですが、一仕様を確認するのにも相応の時間がかかるのでなんども使える手ではありません。

オリフィス領域と言われている低速、次がバルブ領域の中速、ポート領域の高速の三段階、
伸び縮み、前後があるので選択肢は12通り⋯⋯基本的なところだけで。
変更するところは一度に1箇所というのが鉄則です。
そのぶん時間がかかりそうですが、都度結果をはっきりとさせることで、結局は最短時間で終わらせることにつながります。
もう一つ大前提となるのが良い乗り心地を知っていること、良いハンドリングも同じく。
ここがサスペンションチューナーとして一番問われるところかもしれません。



アベンシスの場合 その5

2017-04-04 22:07:06 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
ショックアブソーバを伸ばしたり縮めたりした時に発生する抵抗力を数値化したものが
減衰値と呼ばれるもので、いわば体力測定値。
硬さの目安と言えるものです。
それをクルマに取り付けるとどんな印象になるのかは走らせて確認します。
クルマが話しかけてくる揺れ、振動、応答を「感覚」で捉えて減衰値を盛りつけたり減らしたりしていきます。
この場面では「数値」で追いかけることはしません。
イメージしたカタチに荒削りから徐々に仕上げていく彫刻の過程に似ています。
大きく違うのは目で捉えられる彫刻に対して、クルマは「体感」⋯⋯何も見えません。

カラダを物差しにしてチューニングを進めていくのです。
ショックアブソーバーテスターはチューニング作業を進めていく上での補助の役目しかしません。

普段乗りで支障をきたさないギリギリ(少なめの減衰値)のところで乗り心地と、安定性のバランスを見極めつつ減衰値を決めるのですが、
あちらを立てればこちらが立たずのようなことが起きたり、対策しようとしているのに原因が掴めずなかなか進まないなんてことがあります。

今回のアベンシスがどれに当たるかはなんともですが、ある人にとって気になる乗り心地があったわけです。
しかもそれがほんのわずか⋯