クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

都市伝説?

2016-10-28 11:37:17 | イベントレポート
* 浅間仕様ビビオのリヤラテラルリンク フルピロ仕様です。


サスペンションにピロボールを入れると動きがナーバスになると聞いたことがあるんですけど……
と時々お客さんに聞かれます、真顔で。

誰が広めた話か知りませんが、都市伝説の一つです。

乗用車のサスペンションとゴムブッシュの組み合わせは、ごく当たり前の組み合わせと言えます。

ただし乗用車に限ってです。

最近になって、積載重量が予想できる範囲の2トントラックなどで、サスペンションにゴムブッシュが使われている例があるものの、
支える重量が大きい場合は金属ブッシュです。

ゴムブッシュに話を戻すと…ゴムブッシュはチカラを受けると、あるいはチカラを伝えるときに必ず変形します、すると支点となっている位置が動きます。
片方に押されても静かにしていれば問題は少ないのですが、大きい荷重を受けてブッシュが底付き状態になると、元に戻ろうとする力も大きく、
入力が少しでも変動すると、それに応じてブッシュもすかさず動きます。
というよりも暴れまわると言った方がいいかもしれません。

振動を吸収して静かな走行を実現してくれるのは確かですが、ブッシュが暴れまわることで、タイヤの位置決めが曖昧になることは否めません。

そこでゴムブッシュをピロボールに変換すると、支点のブレがなくなります。
設計者が図面に書いた通りに、タイヤがストロークします。

フルピロと言われる、ゴムブッシュを全てピロボール(スフェリカルボールジョイント)に変えたクルマを走らせると、
タイヤノイズとかはうるさくなるもの、ブルブルとかユサユサとかの忙しい揺れが一切なくなり、ダンパーの減衰感を感じられる「静かな揺れ」になります。

浅間火山耐久レース仕様のビビオを、富士スピードウェイの広場でシェークダウンした時の印象は、強烈な一撃を食らわすに十分な、あるいは夢にまで見そうな………これにナンバー付けて走りたい!状態でした。

フルピロはナーバス?

ビビオを試乗したメンバーにはおそらく笑い飛ばされるでしょう。





戦い前日

2016-10-27 11:22:15 | イベントレポート
 * タスマニアラリーを走ったレビンが来てます


今週末に浅間火山耐久レースの最終戦があります。

今回はビビオ二台でエントリー。

ドライバーは10名!

私はビビオ二台を運ぶキャリアカーのドライバー兼整備担当で会場に向かいます。

耐久レースも楽しみですが、前日に別の楽しみがあります。

「スバルff-1」を見に寄り道していくことです。

ff-1のオーナーは車体以外にも今となっては手に入らない貴重なパーツを沢山ストックされているとのことなので⋯⋯見せてもらうのが楽しみです。

その後宿に入って、近くのレストランでいつものように夕食。

今週末の天気は良さそうだけど、時期的に山の上は冷えるかも。

ドライブがてら応援にでも行こうか、という方歓迎します。

会場が分かりづらいかもしれませんが、そこは鼻を聞かせて会場探しをしてください。

入場料もパスも不要です。

電話!

2016-10-25 14:02:30 | イベントレポート
しばらくぶりのK氏から電話がありました。

長いことかかりましたが(関西弁です)やっとチャンピオン取ることができました!
去年が二位で一昨年が三位、これまで何かが足りなかったんですね。
やっとその何かがわかったような気がします。

おめでとう!

嬉しい報告……いいものです。

学生の頃からの知り合いで、関西の会社に就職してからも数年は神奈川県内に出向してきて変わらずにお付き合い、
本社に戻ってもモータースポーツ参戦を続けて先の報告につながったというわけです。

ずっとジムカーナ一を走り続けて二十うん年。

シリーズチャンピオン‼︎




ニュートンブレーキ本 2016年 その3

2016-10-20 10:27:33 | NEWTON BRAKE
ニュートンブレーキ本のカスタマーレビューに気になるコメントがあります。

先ずは皆さんお買い上げ有難うございます、のお礼から。

なるべく多くの人に読んで欲しいと思って作ったニュートンブレーキ本ですが、
運転の本というのはごく一部の人しか手にしません、読まれないので発行される数も少ないのが実状。

例えばゴルフ人口比ゴルフ上達本。に対して運転免許人口比運転の本。

「趣味」の腕前を上げようとする本と「運転」の腕前を上げる本を横並びにしたくありませんが、
本屋さんでその数を比べれば一目瞭然です。(両方とも一時期に比べるとずいぶん減りました)

免許人口は8000万人⋯⋯読まれる運転本の数は限りなくゼロの近い数値です。

そこでという訳ではありませんが、手にしてもらった時にはさらっと読みとおせて記憶に残るようにようにとページ数を減らしたのです。

あれもこれも満載の分厚い運転本を期待される方には物足らないかもしれません。

さらに趣味本ではなく「実用書」なので面白味はありません。

中身については、車両運動理論であるとか、物理現象、人の感覚に基づいたもので、
これまであまり語られてこなかった「クルマの止め方」についてまとめたもの、いわば「運転の方程式」と言えるものです。

「スピードを出すんじゃない!」という安全運転の本と「スピードを出したいならこう走れ」と言ったドライビングテクニックの本はたくさんあると思うのですが、
クルマの止め方を覚えれば事故は起きない・・・これまで無かったと思います。

皆さんの中に、運転を、あるいは交通事故をどこか他人事のように思っている自分はいませんか?

たとえ自分が正しい行動をしていたとしても交通事故は向こうからやってくることだってあります。

公道で安全にクルマを走らてガレージに戻ってくるには、

・目配り・気配り・ニュートンブレーキ。









Moto GP 観戦

2016-10-17 10:15:43 | イベントレポート
モータースポーツはTV観戦に限ると思っていて、生ライダーの走る姿を見たりエンジン音を聞くのもいいけどおっくう・・・
お菓子をほおばりながらソファーで観れる気楽さには勝てません。

だったのですが、秋晴れの中行ってきましたツインリンクもてぎ。
一日スタンドに座って観戦。

エンジン音をいっぱい浴び、世界戦の雰囲気に浸ってきました。

ニュートンブレーキ本 2016年 その2

2016-10-09 23:24:31 | NEWTON BRAKE
TE27レビンで参加した今年のタスマニアラリーでのこと。

何日目かの雨のスペシャルステージがオンタイムでクリアできたことについて、運転のことで滅多に褒めたりしないコドラが、
よくアベレージに乗せたね~と、夕食の折に話し始めました。

よほど怖かったのか、それともオンタイムできないとあきらめていたから意外だったことを言いたかったのか・・・

ツルツルのウエット路面で指示速度は90km/h、一車線の林道SSの勾配はきつく上りは遅れる一方、
スピードが乗る下りで遅れを取り戻そうとするも120km/hからブラインドコーナーへのブレーキングはそれはもう・・・集中を切らさないように目を見開いてです。

コースアウトせずにゴールできたのは、ブレーキが上手く使えたから・・・この一言に尽きます。

当たり前のことですが、正確なブレーキングはラリードライバーの「心得その1」です。

サーキットアタックならこれ以上のブレーキングはありません状態で攻めたてるのですが、
目の前に迫るコーナーが毎回違うラリーコースをたどるのに、フルアタックはリスクを伴います、
かと言って安全マージンを取り過ぎれば良いタイムは望めません。

わずかな余地を残して正確に・・・言うは易しですが、若かりし頃に明けても暮れても練習したのがブレーキング。

ニュートンブレーキ本に書かれている内容のままです。

以来、競技走行距離あたりのコースアウト率は・・・ゼロではありませんが低いままです。

クルマを楽しむには安全が一番!





くっつき虫

2016-10-05 20:33:09 | NEWTON BRAKE
前後にクルマの影がなくスキスキの夜間の高速道路で、後ろから迫ってきたクルマが背後にピタッと張り付き、ルームミラーに反射したヘッドライトが眩しい。
早く追い越して行ってくれよ〜と思うのだがいかない・・・

アクセルを緩めても車間が迫るだけ。

中には、スピードが落ちたものだから居眠り運転か〜、と親切にもヘッドライトをパチパチするドライバーまでいます。

そこで速度を回復させるとまたしつこく追いついてくる・・・
こんな経験ありませんか。

また、追い越していくクルマの中に、短い車間で追い立てるようにタンデムで走っている姿をよく見かけます。

それとか、ずっと走行車線を走っていたのに、追越し車線を走ってきたクルマが通り過ぎるやいなや、右ウインカーを出して追いかけ始めるシーンも見かけます。

「前のクルマ基準」で走る人の典型的な例です。

トラックドライバーに、あまりにも短い車間距離で走っていることを尋ねてみると、
離れていると落ち着かない⋯くっついていると安心する⋯みたいなことをTVのインタビューで話していました。

追突事故の何割かは、この「前のクルマ基準」で走っているドライバーが起こしているのではないかと思われます。

路肩に止まっているバスにぶつかる理由も、前にいるクルマを頼りにしているからに他なりません。

高速道路で後ろにつかれると背筋がゾクゾク・・・頼むから先に行ってくれ〜