クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ハンドル操作

2020-09-25 10:14:32 | バランススロットル
ハンドル操作には、「タイミング」「量」「速さ」の条件があります。

ラリー、ジムカーナ、ダートトライアルはハンドルを回す速さがその人の「速さ」とも言えます。

カウンターステアーがタイミングよく当てられなければスピンかコースアウトします、
でその人はどうするかと言えば、スピンするかしないか、あるいは
コースアウトすれすれの速さで走らせるしかないということです。

危なっかしい走りというのがこれに該当します。

やはりタイムを競う人は、ハンドルを素早く回す技術を身につけることが必要というわけです。

それと、滑らかに走らせたいと考えている人も上手いハンドル操作が必須です。

大別するとハンドルを持ち替えないで回す場面と、手を持ち変えるクロスハンドルとに
分けることができるのですが、さてこれはどう説明すればいいのか・・・

ハンドルの握り方、シートポジション、目線の高さ・・・こう言ったウンチクの出ている教本もあるのですが、
ハンドル操作そのものを活字で説明するのは・・・

これまでの運転練習会で、ハンドルの回し方ウンヌンを話したことは一度もありません。

それぞれのクルマでステアリングレシオもタイヤもサスペンションセッティングも
「走らせ方」も同じではないので一概に説明できません。

それよりも「走らせ方を理解すること」それに向かっていけば自然と運転姿勢も良くなり、
ハンドルの触り方も変わってきます。例外なく。

走らせ方を理解していない人の走りはどうしたって出たとこ勝負、なので人一倍ハンドル操作が忙しくなるのです。


真っ直ぐ走るとは

2020-09-18 13:08:34 | バランススロットル
真っ直ぐ走るって大切ですよね〜

誰かが話していました。

真っ直ぐにも色々あってクルマが真っ直ぐ走るのか、真っ直ぐ走らせやすいのか。

前者はハンドルが固着していれば、手放しで真っ直ぐ走るになるのですが、
ひとたび進路がずれると修正が容易ではありません。

ハンドルが固着しているので微量に動かしたい力と釣り合わず、
やっと解除できた時には修正舵を超えて進路がオーバーシュートします。

進路を元に戻そうとしてまた同じことを繰り返すので、車線の中を右に左に蛇行し続けるのがそれです。

手放しでできる(軽く手を添える程度)チャンスがやってくるかと言えば、蛇行している間はムリ。

真っ直ぐに走らせられないクルマの代表と言えます。

後者の真っ直ぐ走らせやすいとは、最小の力で微少舵が動かせて、
タイヤレスポンスの最小値がコントロールできるクルマです。

最近ほとんど見かけませんが⋯


エボリューション

2020-09-08 13:12:14 | バランススロットル
ランサーが正常進化を続けてどんどんたくましくなっていった時代に、インプレッサも速さを身につけていきました。

インプレッサは今もですが。

そのバチバチ火花を散らしていた頃にインプレッサの広報車を試乗しました。

外気温も低めですこぶるターボレスポンスも良く、トルクのモリモリ感もこれまでにない市販車、と感激したのと同時に、
コーナとコーナの間の速度変化がけたたましく、ブレーキングのタイミングを逃すまいと緊張しながら運転したことを今でも思い出します。

ブレーキング技術が未熟なドライバーが不用意にアクセルを開ければ、
ガシャンとやった後に何が起きた⁈そんな独り言が聞こえてきそうなほどの速さです。

クルマは「運転手が」止めるものです。

物心ついたばかりの子供だってブレーキのない三輪車を足で止めます!

笑うところではありません、本能に従った行動がとれているのです。

この本能こそがクルマを止める指示系統の元になるのですが、
残念なことにブレーキレス三輪車に乗ったことがないだろう運転をする大人がいます。

ガシャンとやった後に何が起きた⁈⋯

運転技量のうっかり度合いを何倍にも何十倍にも拡張する能力を持つのがスーパーカーです。

スピードを出す時は一人で、人のいないところで。