クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

えらいものに乗ってしまった

2015-01-28 14:08:06 | 試乗レポート
       




MFI誌の取材で9台一気乗り……の中にアクティブサスペンションの車がありました。

いつも試乗しているコースの大きなギャップを超えるたびに、えっ~と思わず声が出た。

どこを走らせても涼しい顔とはこのことだ。

その走破性のしつけにただびっくりするだけ。

参りましたのアクティブサスペンションの完成度。

これまでに何台かのアクティブサスペンション試乗の経験があるものの、
そのほとんどが、考え方はわかるけど考えの通りには仕上がってないよね~でした。

それらしい良いところもあれば、アクティブサスペンションについて回るガタピシ、フニャリ、ヨタヨタ、が
なんとなくセットメニューになっていたからです。

ゆえに何十万もの追加料金を考えたときに、モノによってはパッシブなサスペンションの方が納得できるケースが多かったように思います。

それほどの優位性を感じなかったということです。

しかし今回のそれはエンジニアの夢を実現したものといえます。

とはいえこの車のハンドルを自分のものにするには・・・・?
・・・・なんとかAMG。

運転から見えてくるもの

2015-01-19 16:23:20 | G-BOWL
今、談合坂サービスエリアにいるんだって。

と携帯を見ながら女房が話しかけてきた。
旧友が誰かとドライブ中らしい……

この先、長く付き合うことになるかもしれない人との初ドライブだったら、どんな運転をするのかを知る良い機会でもある。

他人事だし、野次馬路線の話ではあるが……
彼の運転はどんな感じか聞いてみたら?

山梨県方面に向かっているらしいので、知り合いの珈琲焙煎工房を案内したついでにそのことをたずねた。

返信が来て、彼の運転はおだやかです………

この一言で、ああそれは良かったと思える。
助手席の彼女がそう感じ取っているならそれでよしだ。

森さんのメルマガに、彼女とのドライブについての読者からの質問と、その回答の回があった…
でも「その時の運転」については直接触れていなかったような気がする。

狭い室内で運転を話題にすることは滅多に無いと思われるが…
運転操作で話しかけているようなもの……
というのをココロしておく必要がある。

ハンドル操作一つとっても、となりの人にはぜ~んぶバレバレ。
アクセル操作も同じ。
運転がスムースにいかないのは、性格なのか、技術なのか、気遣いなのか…

あなたに身を預けている人の気持ちになってみることも、運転技術向上に役立つ!……かも。

走らせるのに一生懸命でとなりの人のことをつい忘れる!

………快適運転なら問題ありません。





目視だけでは分からないとき頼りになるもの

2015-01-16 13:11:17 | ドライブレポート
先週のある朝方、この季節にしては珍しく冷え切らない外気温からか
モヤが立ち込めて、道路はビチョビチョに濡れていた。

しばらく走って狭い林道を抜け、標高が200~300m上がったところで路肩は霜で真っ白!

しかしここでも路面は黒く濡れているように見えた。

ところがハンドルのさわりはじめの感触が違う!
次の瞬間ぞぞっと鳥肌が………ソフトタッチのブレーキでビィ~ンとABSが介入。

ブラックアイスバーン?

なんてこったこの先は峠の下り坂……極端にスピードを落としてそろそろと下り始めるも、対向車は結構な勢い!
知らんぞこの先で何か起きても!

なんとか無事に峠を下りたが、しばらくは神経が張ったまま、いつもの何倍もハンドルの感触を確かめるように走らせた。

今日も似たようなややこしいコンディションの日、と思っていたら通勤路の途中でクロのワンボックス軽が反対車線で横転していた。
相手がいなかったからおそらく単独のスッテンコロリンだったのだろう。

路面は真っ黒…谷あいの川っぷち…日の当たらないトンネルの出口…

目の悪い人が歩道をコツコツと確かめる白い杖の役目を、クルマのハンドルがしてくれなければ、
濡れているとしか・見・え・な・い・路面で何が起きているかを知るすべがない。

路面と接しているタイヤと直接繋がっているのがハンドルで、半端じゃない感度のセンサーとして人の手があるのに……

幸いロードスターはステアリングのアシストが油圧。

今日は出かけたくないと横になってダダをこねていた軽は、かるかるハンドルのあれ、最も大切な情報源を無視した結果の一つだ。

この手のクルマを安全に走らせるには、怪しい路面に差し掛かったらまず車を止めて、自分の足で路面の状態を確かめるしか方法がない。

クルマを横倒させて窓から手を伸ばす方法もなくはないけど………



今年は春から縁起が・・・

2015-01-11 21:42:50 | 試乗レポート
                                                    *リヤサスペンションショックアブソーバーはプル式です

預かりの車両を横浜市内まで走らせました。

なんと快適な乗り心地なのだろうか…

どちらかといえばふわりとした車体の揺れ方なのだが、つながりの良いストロークの切り返しと、
ダンピングが断続的にならずになめらかに効いていてこれ以上ない静かな収まり方。

                 
                 *非線形スロットルリンク
               

路面からの刺激に対してその受け答えがなんとも素晴らしい…
いつもご名答!

バネ下の重さを感じない…

カラダ全身で受けている感じがしない…

車体の揺れが少なくタテGも常に穏やか…

足もとだけで「いなし感」が成立していて車体を揺らすまでいかない…

忙しいピッチングなど皆無。

確かにロールは大げさ、しかしロール感は全く気にならないしわかりやすい。

                 
                 *アッパーリンクと同じ高さのタイロッドがF1と同じ

正月早々いいものを味わえた。
記憶にとどめておきたい秀逸な仕上がりの車だ。
乗り心地はフランス車に学べか。

このクルマにカングーのエンジンを載せて………みたい!

                 
                *ルノー キャトル