2013年以来、8年ぶりに作ってみたシティポップスのセレクション。8年前はちょうど間宮貴子のLove Tripがタワレコ限定で再発され、僕自身含め一部コアファンやDJの間で人気だったシティポップスが一般にも浸透し始めたタイミングだったので、ちょっと面白いかなと思って女性ヴォーカルもの中心に選曲してみたのですが、その後、現行のシンガーソングライターやトラックメーカー、アイドル界隈も巻き込む大きなムーヴメントになってしまったこともあり、個人的にこの辺りの音とは少し距離を置いていました。
今回こうして再び選曲をしてみたのは、最近になってブームが少し落ち着いたような気がしたから。2014~15年に山ほど出たLight Mellow和モノのコンピシリーズや、メジャー各社によるオリジナル作品再発で、8年前は一部マニアのみにしか知られていなかったような作品のほとんどが銀盤化されたことで、当時自分がアナログで聴いていた楽曲を、ようやくデジタルの音質で選曲に組み込むことが出来るようになったというのも大きいです。あまりに乱発されすぎたLight Mellow和モノシリーズには正直思うところもありますが、シングルオンリーで絶対CD化などありえないだろうと思っていた堀江マミや小島恵理、M. TOSIKAZなどのキラー・チューンが次々とCD化されたことはこのシリーズ最大の功績でしょう。
さてさて少し前置きが長くなりましたが、今回のトラックリストは以下。
1. Pacific / 芳野 藤丸 (Moon / 1983)
2. BEST FRIEND / 児島 未散 (フォーライフ / 1985)
3. ムーン・マジック / 岡本 一生 (ディスコメイト / 1978)
4. 太陽が知っている / 山梨 鐐平 (PANAM / 1984)
5. 踊ろよ、フィッシュ / 山下 達郎 (Moon / 1987)
6. 壊れたワイパー / ビアズ (BOURBON / 1983)
7. ハイウェイ・ランデブー / 小室 みつ子 (BLOW UP / 1983)
8. Easy Love / 国分 友里恵 (Air / 1983)
9. フロリダ・サンシャイン / 小田 陽子 (クリスタルバード / 1982)
10. FRIDAY NIGHT / M. TOSIKAZ (ディスコメイト / 1983)
11. ジャスト・フィーリング / 北原 理絵 (Eastworld / 1984)
12. TWO IN THE PARTY / ハイ・ファイ・セット (Express / 1979)
13. ブランチができるまで / 川島 なお美 (東芝EMI / 1983)
14. 逆さ時計が欲しい / EPO (RCA / 1981)
15. 魔法のカーペット / 中原 めいこ (Eastworld / 1984)
16. グロリア / ダック・テールズ (TDK / 1984)
17. 手の中にひまわりの夏 / 後藤 ゆうじ (ジャパン / 1982)
18. エンドレス・トワイライト〜最後の真珠〜 / 慶田 朱美 (VAP / 1989)
19. パーティ・トゥナイト (地球を遠く離れて) / 難波 弘之 (Air / 1981)
20. サンシャイン・スーパーマン / 岸田 智史 (CBSソニー / 1977)
最近のシティポップス一大ムーヴメントの影響で、インターネット上には多数のプレイリストやミックスが溢れていますが、何の選曲意思も感じられないようなコピペ系プレイリストは論外としても、アイドル歌謡なども含めたドがつくほどマニアックな曲ばかりを取り上げたものか、タツロー・美奈子・まりや・ユーミン・まりや・タツローみたいなド定番曲のオンパレードで構成されたもの、もしくは近年の曲や海外で評価された曲が中心となっているようなものが多く、どれも正直あまりしっくりこなかったので、単純に自分が当時好きだった曲中心で構成してみました。
デジタル録音に移行しクリスタル色が強くなってくる80年代後半以降のサウンドはあまり好みではないので、70年代後半~80年代前半の曲がメイン。個人的にはこの時期がAORの黄金期だと思っています。僕と同じように、10年くらい前に神保町周辺のレコード屋に通っていたクラブOBなら、このあたりの音はどんぴしゃかもしれません。
収録曲の一部に少しだけ触れると、山下達郎の"踊ろよ、フィッシュ"は最後にコーラスのリフレインがないシングル・バージョン。最初の選曲時点では次のビアズのイントロがちょっと浮いてしまっていたのですが、この曲を挟むことで、ラストの土岐英史のサックスがブリッジ役となってうまくハマりました。続く小室みつ子の"ハイウェイ・ランデブー"と国分友里恵の"Easy Love"は、雰囲気がそっくりなので自分の中では当時からセット。
また、今回もっともプッシュしたいのは、CKBの横山剣が在籍していたダックテールズの"グロリア"。CKB結成以前の曲としてはよくクールス時代の"シンデレラ・リバティー"が取り上げられますが、シティポップス的には断然こちら。84年の時点で曲展開からアレンジまで、もうほとんど完全に今のCKBの音です。このあとのZAZOU期の音は90年代前半特有の硬質なサウンドになるので好き嫌い分かれると思いますが、これはみんな大好きでしょう。
本当はその他の曲に関しても、色々と語りたいことがあるのですが、これ以上書くとあまりにも長くなって(既にいつもの記事よりも充分長いですが)しまうのでこの辺りで。
今の時代の若いリスナーにも、おそらくすんなり受け入れることが出来ると思うので、今回の記事を読んでもし気になった方は是非聴いてみてください。自分で言うのも何ですがそこそこ会心の出来だと思います。
Made In Japan
今回こうして再び選曲をしてみたのは、最近になってブームが少し落ち着いたような気がしたから。2014~15年に山ほど出たLight Mellow和モノのコンピシリーズや、メジャー各社によるオリジナル作品再発で、8年前は一部マニアのみにしか知られていなかったような作品のほとんどが銀盤化されたことで、当時自分がアナログで聴いていた楽曲を、ようやくデジタルの音質で選曲に組み込むことが出来るようになったというのも大きいです。あまりに乱発されすぎたLight Mellow和モノシリーズには正直思うところもありますが、シングルオンリーで絶対CD化などありえないだろうと思っていた堀江マミや小島恵理、M. TOSIKAZなどのキラー・チューンが次々とCD化されたことはこのシリーズ最大の功績でしょう。
さてさて少し前置きが長くなりましたが、今回のトラックリストは以下。
1. Pacific / 芳野 藤丸 (Moon / 1983)
2. BEST FRIEND / 児島 未散 (フォーライフ / 1985)
3. ムーン・マジック / 岡本 一生 (ディスコメイト / 1978)
4. 太陽が知っている / 山梨 鐐平 (PANAM / 1984)
5. 踊ろよ、フィッシュ / 山下 達郎 (Moon / 1987)
6. 壊れたワイパー / ビアズ (BOURBON / 1983)
7. ハイウェイ・ランデブー / 小室 みつ子 (BLOW UP / 1983)
8. Easy Love / 国分 友里恵 (Air / 1983)
9. フロリダ・サンシャイン / 小田 陽子 (クリスタルバード / 1982)
10. FRIDAY NIGHT / M. TOSIKAZ (ディスコメイト / 1983)
11. ジャスト・フィーリング / 北原 理絵 (Eastworld / 1984)
12. TWO IN THE PARTY / ハイ・ファイ・セット (Express / 1979)
13. ブランチができるまで / 川島 なお美 (東芝EMI / 1983)
14. 逆さ時計が欲しい / EPO (RCA / 1981)
15. 魔法のカーペット / 中原 めいこ (Eastworld / 1984)
16. グロリア / ダック・テールズ (TDK / 1984)
17. 手の中にひまわりの夏 / 後藤 ゆうじ (ジャパン / 1982)
18. エンドレス・トワイライト〜最後の真珠〜 / 慶田 朱美 (VAP / 1989)
19. パーティ・トゥナイト (地球を遠く離れて) / 難波 弘之 (Air / 1981)
20. サンシャイン・スーパーマン / 岸田 智史 (CBSソニー / 1977)
最近のシティポップス一大ムーヴメントの影響で、インターネット上には多数のプレイリストやミックスが溢れていますが、何の選曲意思も感じられないようなコピペ系プレイリストは論外としても、アイドル歌謡なども含めたドがつくほどマニアックな曲ばかりを取り上げたものか、タツロー・美奈子・まりや・ユーミン・まりや・タツローみたいなド定番曲のオンパレードで構成されたもの、もしくは近年の曲や海外で評価された曲が中心となっているようなものが多く、どれも正直あまりしっくりこなかったので、単純に自分が当時好きだった曲中心で構成してみました。
デジタル録音に移行しクリスタル色が強くなってくる80年代後半以降のサウンドはあまり好みではないので、70年代後半~80年代前半の曲がメイン。個人的にはこの時期がAORの黄金期だと思っています。僕と同じように、10年くらい前に神保町周辺のレコード屋に通っていたクラブOBなら、このあたりの音はどんぴしゃかもしれません。
収録曲の一部に少しだけ触れると、山下達郎の"踊ろよ、フィッシュ"は最後にコーラスのリフレインがないシングル・バージョン。最初の選曲時点では次のビアズのイントロがちょっと浮いてしまっていたのですが、この曲を挟むことで、ラストの土岐英史のサックスがブリッジ役となってうまくハマりました。続く小室みつ子の"ハイウェイ・ランデブー"と国分友里恵の"Easy Love"は、雰囲気がそっくりなので自分の中では当時からセット。
また、今回もっともプッシュしたいのは、CKBの横山剣が在籍していたダックテールズの"グロリア"。CKB結成以前の曲としてはよくクールス時代の"シンデレラ・リバティー"が取り上げられますが、シティポップス的には断然こちら。84年の時点で曲展開からアレンジまで、もうほとんど完全に今のCKBの音です。このあとのZAZOU期の音は90年代前半特有の硬質なサウンドになるので好き嫌い分かれると思いますが、これはみんな大好きでしょう。
本当はその他の曲に関しても、色々と語りたいことがあるのですが、これ以上書くとあまりにも長くなって(既にいつもの記事よりも充分長いですが)しまうのでこの辺りで。
今の時代の若いリスナーにも、おそらくすんなり受け入れることが出来ると思うので、今回の記事を読んでもし気になった方は是非聴いてみてください。自分で言うのも何ですがそこそこ会心の出来だと思います。
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