ジャパニーズ・ロックステディ~レゲエ・バンド、Frisco(フリスコ)による少し前にリリースされた新譜。先日何か新録モノで面白い音源はないかと、いろいろネット・サーフィン(死語?)してたところ見つけた一枚です。ジャパレゲ界には疎いので正直あまり詳しいことまでは分からないのですが、なんでも98年に結成されたグループとのことで、今となってはなかなかの古参。僕自身は知りませんでしたが、2011年にリリースされたアルバムに入っていたジャミロクワイのVirtual Insanityカバーがスマッシュヒットした後、2012年にアナログオンリーでリリースしたSly, Slick & WickedのSho' Nuffも即完売になったとのことなので、巷では結構人気があるようです。さてさて本作はそんな彼らが2年ぶりにリリースしたシングル。Sho' Nuff同様Hong Kong Elevatorsなるインディー・レーベルから、アナログ・オンリーでリリースされています。タイトル曲は1stアルバムが激高額盤として知られる甘茶ソウル・グループ、Brief Encounter(ブリーフ・エンカウンター)が77年にリリースしたシングルB面曲のイントロを巧みに引用したインストのロック・ステディー・ナンバー。ちなみに引用部は90年代ジャパニーズ・ヒップホップ好きにはフリックの「時代特急」ネタとして親しまれています。これだけでも抜群に素晴らしいのですが、さらに注目なのがB面のWalk on the Wild Side。A面のインストとほぼ同じオケ上でLou Reed(ルー・リード)の代表曲を歌っています。歌うのは沖縄出身の多和田えみなる女性R&Bシンガーなのですが、これが曲よし声よし雰囲気よしの超名カバー。ほとんどアイディア一発勝負だと思うのですが、ここまでパズルのピースがパチッとハマると見事と言う他ありません。ロックステディー好きはもちろんのこと、フリーソウルや甘茶ファン、そしてレアグルーヴファンまで広くアピールできる素晴らしい一曲。CD化の予定はないとのことなので、気になる方は買えるうちに買っておきましょう。
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お元気ですか?
このイラスト、なんとも言えない、イナタさですよね、
巨匠の作品です、、
湯村さんのイラストはすぐに分かりますね。甘茶ソウルはそこまで専門ではありませんが興味はあります(笑)
もしかしたら、そのうちまとめて聴くことになるかもしれません。
心境が、変化したの??
俺の世代は、甘茶=湯村さんですね、
がっつりと聴いているわけではないですが、フリーソウル世代なので元々その辺りも多少は齧ってますよ(笑)
ブッダ・レーベルのコンピとか聴いていました。
夏に聴くと暑苦しいですが、これからの季節にはいいかもしれませんね。