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ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

個人主義のワナ

2025-04-28 09:26:29 | 日記・エッセイ・コラム
個人主義というのが分からない。
何が分からないって、言葉の意味ではない。
何というのかその捉え方である。
そも違和感があるのです。
命の行動単位として個人はある。
個が行動単位とは人に限らない。
すべての生命は行動に主体たる単位がある。
特に動物はそうです。
それはそうですよね。
そこに主義を付ける。
てかその主義が個人をゆがめる。
そのことがです。
主義とは正に言葉の本質である。
それが現実を歪めるのです。
歪めてなお良しとする。
ここに主客が転倒、
亡霊が現れる。
・・・・・
個人は個人として生きている、取り敢えず。
でも個人だけで生きているのではない。
他人なくして存在しえない。
他人とは同種の存在のこと。
ちなみに種が一つではこれも生きていけない。
動物種は植物種なくして生きていけない。
植物種は大地なくしては生きていけない。
そして大地(水と炭素)だけでなく光も。
そしてその他諸々を含めそこに場がある。
その場に生きているのです。
その場の巡りの中で生き続けている、
それが命である。
こんなことは当り前で疑いようなし。
数学で言えば1+1は2である。
なのに歪めるのです。
個人は取り敢えず個人で生きている。
そこにはそれを動かす力がある。
それはその個人のイである。
人は言葉を持ってそのイをシキする。
これが言葉と謂うものです。
これが厄介の始まりである。
理解と誤解は同じもの、
それを心得ていればいいのだが、
それを心得ず、
シキが突出させた我に任せれば、
それを自分の都合で一方的に固定させる。
そして方便を真理して譲らない。
これが嘘と狂気の因である。
だから言うのです。
現下の世界を歪めているのは知識人だと。
言葉を生業としている者の仕業だと。
勿論全員ではない。
でも知らず知らず取り込まれる。
それを思うのです。
最後は庶民が頼りかな。
現実をまんまに生きる庶民です。
自ずから然りに生きる庶民です。
石や木や虫らともイを通わせる庶民です。
ちなみに市民ではなく庶民です。
市民という言葉は好きじゃない。
我を特別だとする心が嫌だから。
てか又逸れてきた。
個にはそこに命のイがある。
個が倒れたら命はこわれる。
為に個は立たねばならない。
それが大事ということなら、
個人主義に何の問題もない。
しても個は個だけで生きてる訳ではない、
個々の命(集団)があってこそなのです。
問題はこの先です。
個人と集団は対立するものではない。
ヒトの細胞(個)とその體を思えばあきらか。
調和(健康)が大事ということです。
なのに今の個人主義は我が突出する。
それを良しとして集団を対立軸に据える、
そして調和を損ない利己主義になる。
そんな個人主義が嫌いなんですワナ。
そうなんですワナ、
ワナワナ!
・・・・・
言葉はつまりは「こと」である。
ことは流れであり、
これは「もの」が流れることのさま。
ゆえ言葉を話すとは物語りすること。
物語りを文字で著わせばそれが歴史。
文字が創られた以降は、
言葉はそれ自体が歴史となった。
言語はその中に既に歴史が内包されている。
言語は歴史であり伝統でありまさに文化である。
しかして、
日本にはそも個人主義はなかった。
そういう概念が不要であった。
現実を生きるに不要であった。
ちなみに個人主義には自由とか人権が付き纏う。
自由も人権も日本には馴染まない。
してもこれは日本人が創ったもの、
原語は欧米であったが。
自由とはフリーダムのことか。
欧米のフリーダムは奴隷制度が生み出したもの。
奴隷からの解放のために必要であった。
その理論武装として創られたのが人権。
それが欧米の歴史です。
それが欧米の言語です。
何を言いたいのかと言えば、
日本には奴隷はいなかったということ。
役割分担はあってもすべからくが人間であった。
すべてが自由人であったのです。
ゆえ人権という言葉もなかった。
一体誰に人権を主張するんや、犬や猫にか。
てか同じ人間にそんなもん必要ないやろが。
てか、
自由という言葉がこのことを示している。
自由とは「自(おのれ)の由(よし)」である。
この由(よし)とは自分が自分であることの根拠とでも。
ゆえ自由とは「自分が自分を生きる」と謂うだけのこと。
個人としてもはたまた集団の一員としても。
それだけのことである。
これをフリーダムに宛てたのです。
素晴しいです、まことにまことに。
これが日本である。
個人主義という言葉は本来は不要。
まあ翻訳語としてはあってもいい。
というほどのもの。
だから何度でも言うのです、
言葉には注意しようと、
ホントにホントの、
ホン、トホホ。

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