日本は自分さえ良ければ良い、
という国ではない。
幸之助翁が言ったように、
繁栄とは少数の者が栄えるのではなく、
皆が栄えることである。
自分のことを大事にするのは当然であるが、
同様にあるいはそれ以上に、
他人のことも大事にするのである。
これが日本人の精神である。
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自衛権に個別も集団もない。
自衛権は自衛権だ。
自分さえ無事であれば、
目の前で他人が溺れていても関係ない、
とは日本人の精神に反する。
余計なおせっかいはすべきでないが、
時には手を差し伸べる必要がある。
そこはちゃんと考えなければならない。
それは単に他人のためではなく、
何より自分のためだ。
自分を生かす道である。
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戦争は絶対すべきではない。
だが戦争も辞さないという覚悟は必要である。
その覚悟が戦争を抑止する。
昨今の集団的自衛権の議論には辟易する。
意味のない神学論争である。
憲法に書かれていることは取り敢えずは変えられない。
でも解釈には幅がある。
現実に即して変えるのは当然だ。
書かれていることに反するというのはダメだが。
それでもである。
解釈の幅を否定するなら、それを認めないなら、
その者こそ憲法改正を主張すれば良い。