欧米人には傲慢なところがある、
と思っている。
自然を破壊しながら、一方で保護しようとする。
保護するなら、はじめから破壊しなければよい。
例えば鯨である。
ただ鯨油がほしいだけで乱獲した。
その挙句、絶滅の危機になり保護しようする。
なにも保護に反対しているのではない。
そういう二枚舌を平気で使うところが気に入らないのである。
もちろん乱獲した者と保護しようとする者は同じ者ではないだろう。
でも欧米人という括りでみれば同じである。
日本人も気を付けなければならない。
そういう考えに毒されないように。
もちろん欧米人の中にも、おかしいと思う人もいる。
・・・・・
また、である。
欧米人の理屈で気に入らないことがある。
自然の中で狩りをして暮らす者は、
捕ってきた野生動物を食べる。
たまたま親からはぐれたものがいて、
飼うことになればそれは食べない。
なぜなら一緒に暮らせば家族だから。
が、今は逆である。
野生動物は基本的に食べない。
飼っているものは遠慮なく食べる。
狩猟社会とは逆である。
しかし、そもそも、
野生であっても飼っているものでも、命は命である。
飼っているものは食べても野生のものは食べない、
という理屈はない。
逆もそうだが。
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どちらにしても、食べるときは有り難くいただく。
人は命あるものを食べなければ生きていけないのだから。
だからこそである。
日本人はご飯を食べるとき「いただきます」と言う。
これは食材の生産者への感謝、料理した人への感謝もあるが、
なにより、差し出された命そのものへの感謝である。
〇
いただきます。