なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

細菌検査室は抗酸菌染色をしていた

2014年04月18日 | Weblog

 95歳女性が3日前に肺炎・心不全で入院した。内科の若い女性医師が担当になった。胸部CTで両側に胸水貯留があった。胸膜直下に結節様の浸潤影が数か所あった。一見小空洞に見えるのは気管支拡張だった。スリガラス様に見えるところも数か所あった。放射線科の読影は非結核性抗酸菌症疑いとあった。そうなのかなあ、典型的ではないかなあ、などと言っていたが(いかにも素人的だが)、細菌検査室から抗酸菌塗抹陽性の報告があった。通常に喀痰培養が提出されていたが、細菌検査室では全例に抗酸菌染色もしていたそうだ。

 入院時から個室で助かった。さっそく、結核菌と非結核性抗酸菌(MAC)のPCRが提出されて、その結果待ちとなった。入院時の発熱は軽快して、抗菌薬(ユナシン)が効いた印象がある。併発した一般細菌の肺炎が軽快したのか、発熱は尿路感染症のためで、それが改善したのかもしれない(肺病変は慢性の抗酸菌感染のみで)。来週初めにはPCRの結果が出るが、NTMだったらどうするか。

 一昨日呼吸困難で受診して、慢性閉塞性肺疾患の肺炎併発による増悪と診断された83歳男性は、その日どうしても帰ると言って帰ってしまった。翌日(昨日)約束通り、午前10時に入院の準備をして来院した。早速抗菌薬とステロイドの投与を開始(再開)した。今日は喘鳴が軽快して炎症反応も良くなっていた。昨日ほとんど食べなかったが、今日は半分くらい食べられた。もっとも糖尿病(これまで無治療)もあるので、インスリンを点滴に混合して、さらに血糖値で皮下注を追加している。

 泌尿器科に前立腺肥大で通院していたが、糖尿病腎症があり、腎臓内科に紹介され、トラゼンタが開始されていた。今日は腎臓内科の予約日だったが、担当医から院内メール(泌尿器科への返事のコピー)が送られてきた。後は内科で診てくれということらしい。確かにCOPDがあるので、まとめて内科でということにはなる。 

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