なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

患者さんの振り分け

2014年05月14日 | Weblog

 今日は内科再来の患者数が少なかったので、12時前に終わった。内科新患は大学からの応援医師だった。肺炎疑いの患者さんと腹痛の患者さんが来ているというのは、外来看護師の話でわかっていた。診断された後の対応(診断できれない時も)は常勤医が担当する。

 腹痛の患者さんというのは87歳女性で、一昨日夜から右季肋部痛・背部痛があり発熱もあった。胆嚢炎ですかという症状だ。血液検査と腹部CT(造影剤で発疹の既往があり単純のみ)がオーダーされていた。白血球数18000でCRP12と炎症反応が上昇していたが、肝機能障害は目立たなかった。腹部CTで胆嚢が腫大・緊満している。腹部エコーを追加すると胆嚢内に結石とdebrisがあり、胆嚢壁は軽度に肥厚している。胆嚢結石・急性胆嚢炎だった。胆道系は拡張していない。

 この方は昨夜、地域の基幹病院を受診して、本人の話では便秘と言われて返されたそうだが、真相はわからない。家族(息子)は車で患者さんを病院に連れてきて、帰ってしまっていた。診察が終わったら迎えに来るつもりだったようだ。さっそく外科の上の先生に相談して、担当の外科医を決めてもらった。外科外来で診察を受けて、そのまま緊急手術になった。ラパ胆ですね。

 85歳男性は今年の1月に肺炎で入院していた。病院近くの施設に入所している。昨日から発熱と呼吸困難があって、今日受診した。酸素飽和度が86~88%と低下していた。胸部X線・CTがオーダーされていて、画面で見ると前回のような明らかな肺炎の浸潤影はない。遅れて出現してくるのかもしれない。患者さんを診に行くと、喘鳴が聴取された。気腫性変化ははっきりしない。喘息症状も普段はない。感染による喘息性気管支炎ということになるのか。年齢と病名がそぐわない感じかする。誤嚥性肺炎としての陰影はないが、発熱・咳・痰があって、喘鳴が聴取されることがある。誤嚥性気管支炎という病名が画面にあった。以前、胃瘻造設と誤嚥性肺炎を主に担当していた先生が時々この病名を使っていた。この方もそう表現すべきなのか、あるいは浸潤影が胸部X線でわかるようになる前の状態をみているだけなのか、経過をみないとわからない。

 救急外来に搬入された83歳女性は重症肺炎で、酸素飽和度が上がらず、pHが7-1だった。内科の若い先生が担当になったが、まずダメだろうということだった。他にも内科として入院が2名いて、全部は内容を把握できなかった。問題があれば、担当となった若い先生方が相談に来るので任せている。

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